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【イマドキ新入社員のカイゼン術】03.必要なコミュニケーションと不要なコミュニケーションの境目とは?

2019.03.18 コラム

昨夜、サガリが毎晩食事代わりに食べているという「堅あ○ポテト」の袋を初めて手に取り、帰路についた私。ポリポリ。ポリポリ。うん、確かに美味しい。サガリの気持ちが、少しだけ分かったような気がした夜でした。

そんなサガリ先輩の行動から、以前考えさせられることがありましたので、ご紹介します。

それは、サガリが数ヶ月間の研修期間を経て、うちの部署へ着任してきたばかりの初夏。サガリを迎えたこともあり、メンバー全員の交流を深めることを目的に、休日に鎌倉へ行ったときのこと。

サガリは新卒らしく、テキパキと動き、盛り上げ、すばらしい働きっぷりに一同感心した一日でした。 (……私の新人時代と比べると、自分が恥ずかしくなる程、最近の子はよく働きますね)

そして、事件(あ、少し大げさですのでそんなに期待しないでください)は、夕方の帰り道に起きました。姉さん、事件です!(……分かる方がいらしてくださることを願います)

楽しかったショートトリップを終えた夕方、鎌倉駅からそれぞれの家路へつくため電車を調べ、「途中まで一緒だね~」という状況で、電車に乗り込み数分後。サガリが私たちの予想していた駅とは違うところで降りようとしたので、どうしたのかと確認したところ、 「こっちから帰った方が遠回りですが、少し安いのでこちらから帰ります~」とのこと。

サガリは(まったくケチではありませんが)抑えられるところはしっかり抑えるというポリシーを持っていたので、そのポリシーに沿った行動だったのです。

……なるほど、若いのにしっかりしてらっしゃる! と感心したものの、少しばかりの違和感が。

私が感じた違和感とは……、

今回の目的は「メンバー間の交流を深めること」であったので、数百円のために遠回りをする位なら、残り数分間でも、メンバーとの時間を共有することに時間とお金を投資した方が自分のためになるのにな、ということです。

そして、業務においても、“無駄を省く”言動が見え隠れすることがありました。

•近隣の事業所で勤務する社員に、協力依頼の詳細を伝える際に、直接話した方が伝わりやすいことをメールで済ませようとする

⇒交通費という会社の経費を削減し、社員の時間を取ってはいけないという考えから。

•遠方の事業所への出張があった際、事業所の方々が食事会の場を設定してくださったのに対して、お断りしようとする

⇒食事会に参加することで、宿泊費という会社の経費が発生してしまうのが申し訳ないという考えから。 

……等々。

「経費削減」という観点で考えると、とても理にかなった考えで、決して否定はできません。 会社の経費を自分のものとして、使ってしまおうとする人もいる中で、本当にしっかりしています。

ただ、社員とのコミュニケーションは無駄でしょうか。

仕事において「仲間・協力者を増やすこと」は必要不可欠です。

新人であれば、なおさら自分を覚えてもらうこと、相手を知ること、その関係性を構築し協力者を増やすことで、自分の業務範囲やできることを増やしていくことも、仕事の面白さであり、求められているところでもあります。

「無駄を省く」ことは大事ですが、そもそも何が無駄なのかを知ることが大事ですよね。 少なくとも、社員とのコミュニケーションを増やすことは、時間やお金を「投資」するべきことであるとサガリに伝え、最近ではメールと直接伝えるべきところの差を、しっかり理解しているようです。

社員コミュニケーションの大切さは、新人時代にはなかなか分からないことだったりしますよね。

皆さんの周りにも、新人に限らず、省かなくて良い“無駄”をも省こうとしている人はいませんか。社内で適切なコミュニケーションを増やし、仲間を増やしていける自分でありたいものですね。

導入事例

「チームの中で自分が取るべきコミュニケーションとは?」伝える難しさを再認識~日立建機ロジテック株式会社~

自分と相手の理解度や前提が異なることを認識することが、コミュニケーションの第一歩~株式会社シーズ~

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