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【イマドキ新入社員のカイゼン術】02.怒りの感情をコントロールさせることはできるのか?

2019.03.17 コラム

私の部署の期待の新人・サガリは今日も元気に頑張っています。前回ご紹介しているうちに、以前、私が勤めていた会社にいたリツコさんを思い出しました。

リツコさんは、経理事務の38歳女性。 業務スピードも速くそれでいてほとんどミスも無く、頼まれた以上のことを常にしている完璧主義者。責任感も強く、周囲からも信頼されているスーパーウーマン(死語?)です。

そんな完璧とも言えるリツコさんには、たった一つ致命的なことが……。

それが、サガリが放った言葉……

「なんでみなさん、すぐに怒るのか不思議なんです」 「なんでみなさん、すぐに怒るのか不思議なんです」 「なんでみなさん、すぐに怒るのか不思議なんです」

……大事なところなので、ちょっとリフレイン風にしてみました。

そうです、リツコさんは、とにかくすぐに“怒る”のです。

きっとサガリがいたら、不思議で頭がいっぱいになり、頭痛を引き起こしかねない位怒るのです。(2人が同じ会社じゃなくて良かったと、心から思います)

上司・先輩・部下・後輩に関わらず、少しでも間違ったり、気に入らないことがあるとすぐに怒りが沸点に達してしまうリツコさん。

具体的にどんな感じかと言いますと、例えば

・電話対応において、「お電話有難うございます。○○会社の△△でございます。」このトーンや語尾の上げ方が少し違うと、、、怒る

・あるべき場所に、あるべき物が無いと、、、怒る。

・共有で閲覧するデータにおいて、入力の仕方が自分と異なると、、、怒る

といった感じで、逆にリツコさんも気に入らないことが多すぎて、可哀想にも思えていた日々でした。

なぜこれほど怒ってしまうのか。私の勝手な見解では、

・理想のあるべき姿・形・状態が明確に固まっており、そこから少しでも違うと許せない

・完璧主義であるが故に、自分の考えに絶対の自信と、するべきことは全てしている自負がある

ことが、主な理由と捉えておりました。 (※実際にリツコさんの言っていることは、すべて正論であることは間違いありませんでした)

ただ実際リツコさんも自己嫌悪に陥っていたようで、 “毎日帰り道は、自分の一日の言動を振り返って反省しているんだよね。”と。ホロッ。

 

普段のリツコさんは、とても可愛らしく、優しい方なのです。 でも、その場になると怒ってしまう。夜反省する。また怒ってしまう。の繰り返しでした。

リツコさんには、私の見解を伝え、リツコさんの言っていることに間違いはひとつも無いこと、でもそれと同じように、他人が持つ違う正解も存在することなどを、(当時)若い身でありながら、生意気に年上のリツコさんに話していたことが懐かしく思い出されます。(しみじみ)

と、感傷に浸ってしまいそうでしたが、皆さんの近くにもリツコさんはいませんか。?もしくは、皆さん自身がリツコさんということも……!?

怒りというのは、いたって自然な感情です。 怒りが無いと言う、サガリの方がむしろ心配なくらいです。

ただ、リツコさんのようにいつも怒っていては周囲も近寄りづらくなり、本人も苦しくなってしまい、双方にとって良いことは何もありません。

「怒り」そのものを抑えることは難しくても、怒りを認識しコントロールすることは、実は誰にでも可能なのです。怒りのメカニズムとそれをコントロールするスキルを理解すれば、「怒り」の上手な表現方法・対処方法を身につけることができます。

職場で、叱ることはあっても、怒ることは無いようにしていきたいものですね。

 

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