【期間限定!無料公開】新入社員推薦本『愛される社員になる!』~第1章①/自分のポジションをつくる~
弊社グループ代表である神保紀秀の著、「愛される社員になる!-入社2年目で差がつく職場での振る舞い-」。雇用砂漠の長野から全国へと展開し、のべ20万人の雇用を実現した超優良人材会社のノウハウが、新入社員の皆様に「職場で愛される力」をもたらします。上司は部下を、部下は上司を理解できる1冊として、発売から約10年経過するも変わらずにご好評いただいております。今回、特別に順次無料公開してまいります。
<第1章 自分のポジションをつくる>
■挨拶は可能性を広げるキー
私が若い人たちに雇用を継続させるコツをたったひとつだけ挙げろと言われれば「挨拶ができるようになること」と答えます。
以前、派遣スタッフの学生に、始業前には「おはようございます」、退勤前には「お先に失礼します」と言ってごらんと、送迎時の車で教えてあげました。学生のアルバイトは、挨拶ができないことが多いから、それだけで絶対に目立つからと。後で話を聞くと、帰りに店長やチーフから名前を聞かれて、「また来いや」と声をかけられたそうです。
別の例を挙げましょう。コールセンターに当社のスタッフを派遣するとき、次のような約束をスタッフと交わしました。
「あなたたちの時給を50円高くしますので、食事休憩のときには『食事に行ってきます』、帰ってきたら『ただいま帰りました』と、必ず派遣先の担当者に言ってください」
心のなかで何を考えていてもいいから、この二つだけは必ず言ってくれと、約束してもらいました。
たったそれだけで、他の会社の派遣スタッフと比較して、私達のスタッフの評判が大変良くなりました。スタッフのそれぞれも、挨拶するだけでこんなにも相手の態度が違ってくるのだということを体感し、喜びの声を返してくれました。
職場で求められていることとは、このように単純な振る舞いなのです。逆に言えば、一見、単純な振る舞いでも職場のコミュニケーションを円滑にし、仕事の生産性を高めるのです。たかが挨拶ですが、そこに集約されている可能性は、みなさんが考えているより非常に大きなものなのです。
出退社のときや、席を離れるときなど、行動の節目に一言の挨拶を忘れずにすることは、必ずあなたの可能性を広げてくれます。