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やる気のない部下への対応策とは? モチベーションが下がる原因と高める方法について解説

2024.03.07 コラム

管理職やリーダーにとって、部下のモチベーション管理は常に向き合わなくてはならない課題です。やる気のない部下がチームにいると、本人はもちろん、周囲においてもモチベーションが低下する要因になりかねません。
そこで今回は、「部下のモチベーションが下がる原因と高める方法」について解説します。

目次

やる気のない部下に見られる傾向

モチベーションが低く、やる気のない部下には、次のような特徴があります。

最低限の仕事しかしない

本人のスキルにかかわらず、与えられた最低限の仕事しかしないという特徴があります。仕事が遅い場合やミスが多い場合もありますが、能力があったとしても自ら主体的に業務に向き合わず、与えられた最低限の仕事だけを行ってサボっている場合もあります。

無気力な表情や態度

やる気のなさは、職場での振る舞いや態度にも表れます。無気力な表情で、コミュニケーションが消極的になり、殻に閉じこもった態度を見せるようになります。その他にも、期限を守らなかったり、遅刻が増えたりする場合もあります。

部下のモチベーションが下がる原因

部下のやる気やモチベーションが下がる原因には、仕事の目的の理解が浅いことや、職場環境、上司との関係性などがあります。

仕事の目的を理解していない

部下が業務の目的を理解していないことが原因で、モチベーションが下がる可能性があります。取り組んでいる業務が、どのように成果につながっているか、目標達成に貢献できているかが分からず、作業をこなしているだけの状態は部下のモチベーションを低下させます。また、任される仕事に変化がなくマンネリ化している場合も、やる気を下げる原因になります。

職場環境や待遇に問題がある

職場環境や待遇に問題がある場合、部下のやる気が低下します。適切な業務量を超えた仕事を与えられ長時間労働が日常化した職場では、部下はストレスが溜まりモチベーションを低下させることになります。
また、成果を出しても成長の機会がない、給与が上がらないなどの待遇面の問題も、働くモチベーションを下げる深刻な問題です。

どうすれば評価されるか分からない

最初はやる気を持って仕事をしていても、評価されることがなく成長や昇進の機会がないと、部下のモチベーションは下がります。仕事に前向きに取り組み努力したとしても正当に評価されない、どうすれば評価されるか分からないという状況は、やる気を下げる大きな原因です。
このような場合、評価制度や目標管理の方法に課題があったり、社員に認知されていなかったりするため、見直しが必要です。

上司に不満がある

仕事そのものにやりがいを感じていても、上司のマネジメントや指導に不満があると、やる気が低下していきます。部下への仕事の依頼の仕方や指導法などの改善が必要です。
また、上司と部下の関係性に問題がある場合は、異なる部署のメンターとの面談の実施や異動などの検討も必要です。

やる気のない部下へのNG行動

やる気のない部下と向き合う場合のNG行動と心構えについてまとめます。モチベーションが下がる原因はさまざまですが、やる気のない部下は何らかの不満や違和感を抱いているため、逆効果にならないよう接し方には注意が必要です。

すぐに口出しする

部下の行動や業務に問題があれば注意が必要ですし、改善のためにアドバイスをしたいのが上司側の気持ちです。しかし、部下がアドバイスではなく、口出しと感じてしまうと、やる気やモチベーションは下がってしまいます。
部下を思って注意しなくてはと思っても、その場で反射的に指摘してしまうことはNGです。部下が自分で問題や課題に気付いて改善する意識を下げないようにしましょう。

褒めない

やる気のない部下がコミュニケーションに積極的でないとしても、きちんと業務を行ったり成果を出したりした際に、褒めないことはNGです。褒めたとしても、部下の反応は薄いかもしれませんが、良い結果やプロセスが褒められることは、部下にとって外発的な動機付けになり、モチベーション向上につながります。

仕事を任せない

仕事を任されないと、部下は上司から信頼されていないと感じ、モチベーションが下がってしまいます。慣れた業務ばかりで成長の機会を与えないと、やる気は下がる一方です。最初は不慣れであったとしても挑戦する機会をつくることで、やる気を引き出します。上司は管理で負荷が増えたとしても、部下の成功体験は重要なことですので、仕事を任せるようにしましょう。

放置する

「最低限の仕事をしているから、まあいいか」と上司が何も対応しないと、部下は会社から期待されていない、信頼されていないと感じ、ますますやる気を失ってしまいます。やる気のない社員の存在が職場の活気を失わせて、周囲のモチベーションにも悪い影響を及ぼすリスクがあります。
やる気のない部下の言動に耳を傾けて、モチベーション管理をしていくことが、上司にとって重要な役割です。

価値観を押し付ける

やる気のない部下は、上司に何らかの不満を持っている場合が少なくありません。一方的に叱責された経験がある、上司と自分の価値観にギャップがあるなどが原因で、やる気を失うこともあります。
部下に、仕事に対する姿勢や物事の考え方など自分の価値観を押し付けていないか留意が必要です。

部下のモチベーションを高める方法

部下のモチベーションを高める方法について紹介します。

部下の話に耳を傾ける

まずは、先入観を捨てて部下の話に耳を傾けましょう。やる気が本当にないのか、仕事の目的や意味が分からなくて困っているのではないか、やる気が表情に出ないタイプだが内面ではモチベーションを持っているのではないかなど、状況の把握が必要です。
部下の本音やリアルな状況を引き出すためには、傾聴スキルが必要です。部下のモチベーション管理をするためにも、上司が「傾聴力」を学ぶことをおすすめします。

やる気が出ない原因を把握する

部下のやる気を削いでいる原因は何かを具体的に把握するようにしましょう。職場環境や待遇なのか、仕事の内容、業務量が適切なのかなど、課題の把握が重要です。

実力やポテンシャルに合った仕事を任せる

やる気を高めるためには、仕事での成功体験が必要です。部下の実力や可能性を発揮できるよう、やりがいのある仕事を任せるようにしましょう。そして褒めることやフィードバックなどで、上司と部下のコミュニケーションを密にするようにします。
任せることで部下の内的な動機付けを促して、仕事の進め方など自分自身で考える機会をつくります。

コミュニケーションやモチベーションの研修を行う

やる気のない部下は、コミュニケーションが苦手で、会社から信頼されていない、期待されていないと誤解している可能性があります。職場でのコミュニケーションのコツを知って、思い込みを払拭できるように支援することも一つの方法です。
また、自分自身でモチベーションを醸成する方法を知らないことも、やる気を失う原因になるため、自分自身の強みを知り、やりがいの醸成につなげるモチベーション向上研修も効果的です。

まとめ

今回は、部下のモチベーションが下がる原因と高める方法について解説しました。やる気がない部下に対しては、部下の本音を聞くスキルを身に付け、上司と部下のコミュニケーションを密にするほか、部下自身のモチベーション管理の研修を実施することも有効です。
「モチベーション向上研修」をご検討中の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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