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【期間限定!無料公開】新入社員推薦本『愛される社員になる!』~序章/いま、職場で起こっていること~

2020.03.27 コラム


弊社グループ代表である神保紀秀の著、「愛される社員になる!-入社2年目で差がつく職場での振る舞い-」。雇用砂漠の長野から全国へと展開し、のべ20万人の雇用を実現した超優良人材会社のノウハウが、新入社員の皆様に「職場で愛される力」をもたらします。上司は部下を、部下は上司を理解できる1冊として、発売から約10年経過するも変わらずにご好評いただいております。今回、特別に順次無料公開してまいります。

<序章 いま、職場で起こっていること>

■学歴のない人にもチャンスが広がった職場

職場で生き抜く力について考える前に、まず、職場がどのような状況になっているかを把握しましょう。

雇用のことや、個人のメンタルヘルスなどについて報道されることはあっても、職場という単位が社会的な視点でとりあげられることはあまりありません。この章では、人が働く現場で起こっている問題を、私の実体験から分析しながら、みなさんが立ち向かうべき環境について、正しい認識を作ってみたいと思っています。

最も認識のギャップが起こっている点として、学歴があります。職場で生き抜く力には、学歴は関係してくるのでしょうか。

私はそうは思いません。

会社のなかで、自分が力を発揮できない、あるいは希望の仕事にたどり着けない理由として、学歴を挙げる人がいますが、たいていの場合、その考えは間違っていると言っていいでしょう。まず仕事の現場で学歴についての話題が出ることがそんなにあるでしょうか。

仮に出たとしても、そこで注目を集めるのはほんのひと握りの人たちだけで、さらにそれが仕事の評価や昇進などにつながるケースは、ほとんどないと言っていいでしょう。

企業が学歴を重要視していた時代も、かつてはありました。採用の現場において、優秀な人材を見極めるためのテクノロジーが乏しく、学歴に人を判断するモノサシを求めていた頃です。この時代は、さまざまなことを「知っていること」が重要だったため、学歴を人を採用するモノサシとして重用していても、不都合はありませんでした。

いまは、よほど「前例主義」な企業にでも入らないかぎり、「知っていること」は重要視されません。なぜなら、ネットワークが発達した社会においては、「前例」的な知識は、誰でも手に入れることができるからです。

ネットワークにアクセスできるだけのスキルを持った人ならば、かつて重要とされた「知識」はインターネットなどのデータベースから、いくらでも引っ張ってくることができるでしょう。もはや、そのような知識を「覚えている」ことは、現代の仕事においては、何の優位性にもならないはずです。

では、現代の企業で重宝され、生き残っていくために必要なこととはどのようなものでしょうか。

現代の企業が人材に求めていることを考える前に、会社で本当に役立つ仕事をするうえで何が必要かを考えてみましょう。私が多くの企業の人事担当者と接するなかで見えてきたのは、「仕事の隙間」に問題意識を感じている企業が多いということです。つまり、知識と知識、組織と組織、仕事と仕事をつなぐという機能が不十分、あるいは欠落していると感じている企業が多いようです。

会社で役立つための力として「隙間をつなぐ」ということにヒントがあるとして、では、どうすればそうした機能を果たせる人材になれるでしょうか。私はそれはコミュニケーション力だと思っています。

企業が学歴に多くを求めていないのに、人々が仕事についての問題の多くを学歴に見てしまういまの状況は、古い時代の名残とはいえ、お互いにとって残念な状況です。働くうえでの心配事を減らすために、学歴にこだわって努力してきたのに、そこに大きなアドバンテージがないのですから。

「コミュニケーション力」をどう得るかについては、後の章で詳しくご説明します。ただこのミスマッチとも言える状況は、誇るべき学歴を持っていない人にとっては大きなチャンスです。

次頁:第一章①挨拶は可能性を拡げるキー

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神保紀秀 著
定価:本体1,000円+税
発行年月:2011年8月
出版社 : ダイヤモンド社

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