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労務管理研修の重要性と管理職の役割を解説

2023.12.14 コラム

管理職には人材育成や目標管理など幅広い役割がありますが、中でも重要な役割が労務管理です。労務管理を行うためには、法令をはじめとする専門的な知識や労働環境づくりのためのさまざまな手法が求められます。
そこで今回は、「労務管理における管理職の役割と労務管理研修の重要性」について解説します。

目次

労務管理における管理職の役割

労務管理とは、従業員の労働状況や福利厚生を管理する業務を指します。労働条件、賃金、勤怠、健康やハラスメントなど、従業員が安心して働ける労働環境づくりを行います。

労働状況の把握と管理

勤怠管理、長時間労働の予防、業務量の調整など、従業員が適切に勤務できるよう労働時間の管理を行います。

ハラスメント対策

 ハラスメントを組織の課題として捉えて、ハラスメントが起きない組織づくりはもちろん、万が一起きた場合には対処や再発防止対策などを行います。

従業員のメンタルヘルスケア

メンバーの変化にいち早く気づけるように、定期的な面談や相談しやすい雰囲気づくりを行い、ケアが必要な場合には専門部署と連携して産業医やカウンセラーにつなげます。

労務管理研修の目的

労務管理研修は、管理職としての意識改革、法令など基礎知識の習得、リスクやコンプライアンスの理解を目的として行います。

管理職としての意識改革

管理職になると、プレーヤーからチーム全体のマネジメントを行うことが求められます。労務管理の観点では、「メンバーのケアを行って、チームで成果を上げる」意識を持ち、労務管理の重要性を理解することが必要です。メンバーの労働時間・労働環境のマネジメントが、チームの成果を上げるために不可欠という意識改革を行います。

基礎知識の習得

労務管理には、法令をはじめとした基礎知識の習得が必須です。労働基準法を理解するために、労働時間や労働の対価などといった基本的な内容を理解します。

リスクやコンプライアンスの理解

管理職は裁量が増えるため、機密情報や金銭など、不正に関与するリスクが高まります。そのため、関連する法知識などを認識し、コンプライアンス違反を起こさないようにリスクマネジメントを行う必要があります。

労務管理研修のカリキュラム

労務管理研修では、基礎知識や管理職として必要なマネジメントスキルを学びます。

労務管理の基礎知識

労務管理では、従業員が適切に勤務できるよう労働時間や労働環境をマネジメントします。そのためには労務管理の基本である「労働時間」や「労働の対価」といった考え方、労働基準法などの基礎知識を身に付けることが必須です。
労働基準法には、賃金や就業時間、休憩、残業時間など、事業者が順守すべき基本事項が定められています。こうした基礎知識が不十分では、過度な労働や離職につながるリスクがあります。社会保険労務士などの有資格者と連携しながら、カリキュラムを作成しましょう。

ハラスメント対策

働きやすい環境づくりのために、職場でのハラスメント対策が重要性を増しています。管理職はハラスメントの種類や内容を理解して、予防や発生時の対応で重要な役割を果たします。
ハラスメントが発生しないよう、メンバーとの定期的な面談の実施や普段から相談しやすい環境づくりを学びます。もし発生した場合の対処方法、組織内での取り組み方針などを認識しておくことが非常に重要です。労務管理研修の際に、組織としての対応ルールを整理してまとめることも効果的です。

メンタルヘルスケア

従業員の心理的な健康の維持は、仕事に前向きに取り組み、成果を上げていくために重要な労務管理の一つです。管理職はメンバーのコンディションに目を配り、不調や変化に気付いて対処するなど、管理監督者としてラインケアを行います。厚生労働省が出しているガイドラインに沿って、産業医などの専門家と連携しながら実施しましょう。
研修では、ラインケアに必要なコミュニケーションスキルやメンタルヘルス対策の知識を習得します。

タイムマネジメント

労務管理の中でも企業が常に直面する課題が、残業時間の管理・長時間労働の防止です。働き方改革が浸透し、管理職は決められた業務時間内で効率的に成果を出すタイムマネジメントを行う必要があります。管理職は、業務の進捗管理やオペレーションの効率化、適切な業務配分など、円滑に業務を行うための仕組みづくりが求められます。
効果的なタイムマネジメントの事例なども紹介しながら、タイムマネジメントスキルの習得を図ります。

効果的な研修を実施するポイント

 労務管理研修では幅広い基本知識の習得と、日々の業務でのマネジメントスキルなどを学びます。受講者が効果的に学べるよう、実践に生かせる演習や習熟度のチェックなど、理解を深めるフォローが求められます。

実践に生かせる演習

労務管理研修の課題として、座学中心で知識のインプットに偏ってしまい、職場での生かし方がわからないということがあります。そのため、「職場でどのように知識を実践するか」を学べるよう研修を設計していく必要があります。
具体的なケーススタディを通した演習を行い、研修内でアウトプットの機会を増やします。また、グループワークなどで他の受講者と意見交換を行い、気付きを得ることも効果的です。

習熟度チェックと定期的なフォロー

労務管理研修の内容を職場で実践できるようにするには、習熟度のチェックと定期的なフォローが効果的です。習熟度チェックで、理解が難しいポイントを把握して学習をフォローしましょう。
また、定期的なフォローで職場での実践状況を確認し、課題解決や改善を支援することも重要です。労働基準法の改正や最新の職場環境づくりなど、知識のアップデートも労務管理研修では重要なポイントです。

まとめ

労務管理研修では、安心して働ける労働環境づくりやリスク管理など、職場で重要なマネジメントスキルを学びます。専門性の高い知識やスキルを、演習を通じて学びを深め、職場で実践できるようにするためには、研修会社の活用も効果的です。
労務管理研修をご検討の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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