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ベテラン社員が陥りやすい課題とは? おすすめの研修テーマを解説

2024.01.18 コラム

階層別研修といえば、「新入社員」「新任管理職」に対して行っている企業は多いですが、「ベテラン社員向け」に研修を行っている企業は少ないのではないでしょうか。
しかし、近年は定年延長など働く人が組織や社会と仕事で関わり合う期間が長くなり、ベテラン社員になっても、モチベーション維持や組織での活躍をサポートすることが求められるようになりました。
そこで今回は、「ベテラン社員が陥りやすい課題とおすすめの研修テーマ」について解説します。

目次

ベテラン社員に研修が必要な理由

ベテラン社員は豊富な知識と経験を持ち、組織を長い間支えてきました。そのためベテラン社員の知見は、次世代の社員に継承すべき企業の貴重なナレッジです。
しかしながら、働く環境が変わり、モチベーションが低下してしまう人も多くいます。その中で自分より若い世代と働く仲間として関係性を築くには、コミュニケーションの取り方や多様な価値観を学ぶことが大切です。
加えて、ベテラン社員は豊富な経験を持つゆえに固定観念に縛られる傾向もあるため、新たな考え方や知識を取り入れる重要性について、研修を通して学ぶ必要があります。

ベテラン社員が陥りやすい課題

ベテラン社員には陥りやすいさまざまな課題があり、それらによってモチベーションの低下につながるケースは少なくありません。

求められる役割がわからない

ベテラン社員自身が、「会社からどのような役割を期待されているかわからない」と感じているケースが多くあります。ビジネスや労働環境の変化に伴い、ベテラン社員としての成功例やロールモデルがないことが影響しているようです。
また、担当する職務が重要でないと感じたり、自分が正当に評価されていないと感じて組織に不信感を覚えたり、後輩にどのように助言や指導をしたら良いか立ち位置に悩むケースが少なくありません。
ベテランになったとはいえ、会社としてはまだ現役で働いてほしい人材ですので、職務を果たすために必要なことや、組織の中での役割を認識できるようにする必要があります。

年下上司との関係性

年功序列の脱却や役職定年により、かつて役職についていたベテラン社員が一般社員として勤務することは珍しいことではなくなりました。
後輩や部下であった年下の社員が上司になった際に気まずい雰囲気になり、関係性が上手くいかなくなり、お互いに悩んでしまうこともあります。また、ベテラン社員が自信を失うケースもあります。
年下の管理職と関係性を築くことや、組織の一員としての立ち位置など、自信を持って組織に貢献できる環境をつくって支援することが必要です。

職人気質が抜けない

仕事の技術や知識への自信があり、実績を積み重ねてきたベテラン社員の中には職人気質の人も存在します。特定の分野の技術や伝統、これまで自分が行ってきた方法を大切にして、自分のペースで仕事をする傾向があります。
職人気質な人の課題として、周囲の意見や組織の新しい方針に対して懐疑的な態度や、柔軟性が低いことがあります。
こういった周囲との関係性に影響のある職人気質のデメリットを解消して、新しい視点に目を向ける柔軟性を養うことが必要です。

ベテラン社員におすすめのテーマ

ベテラン社員研修では、ベテラン社員が新たな視点ややりがいを持てるよう、モチベーション向上をはじめとして、キャリアデザイン、コミュニケーションなどがおすすめのテーマです。

モチベーション向上

ベテラン社員は、自分に求められる役割がわからなくなり、燃え尽き症候群のようにモチベーションの維持や向上に苦労しています。今一度、自分自身に求められる役割や強みを振り返り、やりがいを醸成する機会を設けます。

キャリアデザイン

定年延長など働く環境が変化する中、ベテラン社員といえども、まだまだ社会や地域と関わって仕事をしていく期間が続きます。キャリアデザインをテーマとして、これまでのキャリアや経験の振り返り、現在のライフステージにおける仕事の位置づけや、今後どのように職場に貢献していくかを見直します。

コミュニケーション

ベテラン社員の中でもモチベーションを維持して活躍している人は、世代の離れた人との関係構築やコミュニケーションができています。改めて、コミュニケーションスキルの要素や、職場や取引先とのコミュニケーションについて学ぶことで、新たな気づきを得ていきます。

ベテラン社員研修を効果的に行うためのポイント

ベテラン社員の研修を効果的に行うには、社員の状況を事前に把握して課題にあった研修を提供することと、研修に前向きに取り組む動機づけが必要です。

受講者の状況の把握

これまでに述べた通り、ベテラン社員は組織の中での立ち位置やモチベーション低下などに悩むことが多くあります。受講者の現在の仕事や職場環境、仕事や組織に対する意識や意見などを把握して、研修で支援すべきテーマを選定する必要があります。

研修参加への動機づけ

研修に参加しても新たな気づきや学びが期待できないと感じたり、今のやり方を変えるための研修と捉えて抵抗を感じたりして、ベテラン社員が研修への参加意欲を持てないこともよくあるケースです。
全ての階層が学び続けて、振り返りや新たなスキル習得の継続が重要ということを社内に浸透させていく努力が必要です。

外部講師の活用

モチベーションや新たなチャレンジへの意欲の低下を解決するには、外部講師の活用も一つの方法です。自分の所属している組織だけでなく、社会の傾向としてベテラン社員の課題や解決策、成功事例などを、外部の講師から聞くことが視点を変えるきっかけになります。

スキルや意識の再構築

これまでの知識や経験の中で継続して伸ばしていくスキルと、新たに身につけるべきスキルを整理する機会を継続的につくることが効果的です。スキルの再構築と共に、新たな視点や意識などを更新していく必要性についても理解を深めるようにします。

まとめ

今回は、ベテラン社員が陥りやすい課題や、おすすめの研修テーマについて紹介しました。ベテラン社員が周囲の人と良い関係を築き、新たなスキル習得に取り組むことは、若い世代のためにも良いロールモデルを提示することになります。
ベテラン社員の研修には、外部講師を活用することで視点や意識を変えるきっかけになります。
ベテラン社員に向けた研修をご検討中の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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