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3年目社員の壁とは?  3年目社員が抱える悩みと成長を促す研修を解説

2024.02.15 コラム

入社3年目の社員は、職場や業務への慣れとともにモチベーションが低下しがちです。そして将来のキャリアへの不安や、職場への不満から離職する社員が増える時期でもあります。
そこで今回は、「3年目社員が直面する悩みと成長を促す研修」について解説します。

目次

3年目社員が置かれている状況

入社して3年目の社員は、一通りの業務を経験してひとり立ちしたり、慣れが出はじめたりするほか、職場や取引先など周囲の状況が見えるようになる時期です。中には、3年目になっても職場や業務に慣れず、この仕事に適性がないのではないかと転職を考える社員も出てきます。

また、給与、残業時間、休日などの労働条件のミスマッチがある場合、これに対する不満が強くなることもあります。
1〜2年目よりも研修やOJTなど会社からのフォローが減って、上司や先輩とのコミュニケーションが不足しがちになり、疎外感を抱くことや、後輩ができたことをプレッシャーに感じるケースもあります。同期や友人などが転職活動を始めたことがきっかけで、転職を意識し始める人もいます。

厚生労働省によると、大卒の新入社員の32.3%が3年以内に離職しており、この傾向は継続しています。このことからも、企業側にとって、3年目以内の若手社員の離職防止は課題の一つです。

参考:新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業)

3年目社員が抱える悩み

3年目社員は、会社からの期待によるプレッシャーと、仕事や職場環境へのマンネリの両方を感じる「3年目の壁」に直面しがちです。3年目社員が抱える悩みとその背景についてまとめます。

モチベーションの低下

3年目社員は職場環境や業務に適応する一方で、緊張感や成長の実感が弱まって、モチベーションが低下しがちです。新しい業務が一つずつ出来るようになって成長を実感する機会や、研修やOJTなど手厚いフォローが減って、職場や仕事が退屈に感じるようになります。モチベーションの低下がパフォーマンスの低下につながり、負のサイクルに陥る3年目社員も存在します。
コミュニケーション不足もモチベーション低下の一因となるため、積極的に声かけや会話をするようにしたいものです。

プレッシャーを感じる

入社2〜3年目になると、会社からの期待も変化してきます。ひとり立ちを期待されて、目標数値などのハードルも上がってきます。設定された目標に納得できていないと、やらされ感があり、目標達成が難しくなります。
また、期待されている目標が、現在の自分の能力よりも高くてプレッシャーに感じることもあります。成長を期待して、少し高い目標を課すことが逆効果にならないよう留意が必要です。

目標が達成できないと、承認欲求の強い世代の若手社員は落ち込んで、メンタルに不調を来す可能性もあります。まずは、本人が目標に納得することが重要なため、対話を通して一緒に設定するようにします。また、目標達成のために、上司や先輩など周囲も支援することを伝えて不安を払拭し、3年目社員を孤立させないようにします。

人間関係

職場の人間関係は、全ての社員に共通する悩みですが、その中でも入社3年目は上司や組織内の苦手な人との関係の悩みが、エンゲージメント低下に直結しやすいタイミングです。
3年目の壁を迎えて、様々なギャップや不安を感じるタイミングにある若手社員の状態には、普段から気を付けたいものです。消極的で元気がない、表情が暗いなどといった様子は既に状況が悪化している可能性もあるため、何らかの対処が求められます。

キャリアアップの不安

3年目社員は、次のステージに進むことやキャリアアップに不安を感じがちです。不安の感じ方もいくつかあり、管理職になりたくない、責任を負う立場になりたくないというタイプと、日々の業務の繰り返しから将来に不安を感じるタイプがいます。
上司はそれぞれの不安の理由に耳を傾けることが重要です。その上で、キャリアプランを描き、どのように進み成長していくかを話し合うことが効果的です。成長や次のステージに進むための課題、求められるスキルを知ることが、不安の解消につながります。

3年目社員研修の目的

3年目社員は次のステージに向けて成長するために、様々なギャップや不安を感じています。現時点の自分を振り返り、組織での役割を認識して、今後のキャリアやスキルアップを考えることが研修の主な目的です。
そして、3年目の壁に向き合い乗り越えるために、ストレスとの向き合い方やコツを学ぶことも現実的で効果的な施策です。

現時点の自分を振り返る

現時点の自分のスキルや、組織での役割を振り返る機会を作りましょう。ひとり立ちや組織への貢献のための課題、周囲からどのような支援が必要なのかを話し合う機会が必要です。
一般的に3年目に求められるレベルについても、苦手なことはないかを振り返ります。個人差があるため、苦手なことや出来ていないことがあっても、克服すれば良いという心理的安全性を担保した上で振り返ります。

<3年目社員に求められるレベル>
 ・自分で考えて仕事を進められる
 ・一人でも成果を上げられる
 ・後輩の指導ができる

考える力を鍛える「ロジカルシンキング研修」や、課題を解決するための「問題解決力研修」、自発的な行動を促すための「リーダーシップ研修」、後輩指導のためのスキルを学ぶ「OJT研修」は、苦手を克服するためにおすすめの研修です。
さらに3年目社員は、会社から課された目標に対してプレッシャーを感じている場合もあるため、営業部門では「営業研修」、生産管理部門では「タイムマネジメント研修」など、職種別に必要な知識を深める研修を行うことも効果的です。

キャリアデザインを考える

入社3年目は、今後のキャリアを考える良い機会です。社会人として、どのように成長したいのか、目指す姿からプライベートと仕事のバランスなどについて考えます。キャリアで目指す自分自身の目標を考え、どのようなスキルが必要か、キャリアにおける自分の価値観を見つめ直します。
プライベートを充実させるためにも、仕事で責任を負う立場に成長していくべきだと、自発的に気付くこともあります。

ストレスとの向き合い方を学ぶ

責任や目標達成のプレッシャー、キャリアへの不安、一人で業務を進める難しさなど、ストレスや失敗に向き合うことが多いのが3年目社員です。
セルフケアや、ストレスと向き合い克服するレジリエンスなどを学ぶことで、困難な状況でも折れない心を持てるようになります。

まとめ

今回は、3年目社員が直面する悩みや不安と、成長を促す研修について解説しました。研修を行うことで、離職を防ぎ、飛躍のきっかけとしたいものです。3年目社員が抱える不安や悩みの傾向を把握して適切な施策を実施しましょう。
3年目社員向けの研修をご検討中の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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