セルフリーダーシップとは?
高める方法やメリットを紹介
ビジネスの環境が常に変動する現在において、主体性があり対応力のある人材が求められています。そのような中、自分自身に対してリーダーシップを発揮するセルフリーダーシップが着目されています。 そこで今回は、「セルフリーダーシップを高めるメリットと高める方法」について紹介します。
目次
セルフリーダーシップとは
セルフリーダーシップとは、「自分自身に対してリーダーシップを発揮すること」です。自分が目指す目標を立て、その目標に到達するように進むプロセスとその行動を指します。 リーダーシップは、ビジョンや進むべき方向性を指し示して、チームがその方向へと進むように周囲を巻き込んで実行していきます。 一方でセルフリーダーシップでは、自分が成長するための目標を設定して、自分自身をリードし、モチベーションも自分でコントロールします。目標や主体性などがセルフリーダーシップのキーワードです。
セルフマネジメントとの違い
セルフリーダーシップと似た言葉として、「セルフマネジメント」があります。 セルフリーダーシップは目標に到達するプロセスを通して、スキル習得など主体的に未来を切り開く、攻めのアプローチです。 一方、セルフマネジメントは、体調管理やメンタルヘルスの維持など、自分が良い状態でいられるように管理することを指します。セルフマネジメントを実施するために、業務のタイムマネジメントや、ストレスと向き合うレジリエンスなどの手法があります。
セルフリーダーシップが必要な理由
ビジネスの変化に応じたアップデートが常に必要な現在では、組織は経営層や管理職のリーダーシップだけでは対応しきれません。また、終身雇用の概念が薄れて人材が流動化する中、働く人それぞれが自分自身のキャリアを考えながら成長する必要があります。このような背景から、セルフリーダーシップが着目されるようになりました。 また、VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)の時代に対応するには、組織の育成だけでなく、自ら主体的に取り組む能力が必要です。指示待ちで受け身の姿勢では、組織全体の対応力が不足するという理由からも、セルフリーダーシップが注目されています。 組織内で働く人それぞれが、セルフリーダーシップに取り組むことで、変化への対応力を強化して、企業の成長に貢献することができます。
セルフリーダーシップを高めるメリット
セルフリーダーシップを高めるメリットは、自分自身の成長と組織への貢献の双方にあります。
・目標設定と自己学習の習慣化
・自分のスキルや実績への信頼
・高度な業務への対応
・組織でのリーダーシップ発揮
目標設定と自己学習の習慣化
セルフリーダーシップでは、自分の目指す方向性を考察して、目標設定をして実現のための学習を実施します。また、業務で実践することで学んだスキルが定着します。目標設定と到達のためのロードマップ作成の継続で、自己学習が習慣化するメリットがあります。
自分のスキルや実績への信頼
セルフリーダーシップにより、自分自身をリードすることで能力を向上させるため、仕事での成果が上がるようになります。自らのリーダーシップと努力で得たスキルや実績は、大きな自信につながります。
高度な業務への対応
自己学習や実践で得たスキル・自信で、高度な業務へ対応できるようになることも、セルフリーダーシップのメリットです。セルフリーダーシップによって、仕事を自分ごととして捉えるようになり、知識を積極的にアップデートするため高度な業務を任せられるようになります。
組織でのリーダーシップ発揮
目標設定やロードマップ作成の継続的な実践は、リーダーシップへの理解を深めます。セルフリーダーシップの経験は、組織でチームを先導するリーダーシップの発揮に役立ちます。 また、セルフリーダーシップは人間関係やコミュニケーションでのメリットもあります。ビジネスにおける倫理観や周囲の人への敬意などが身に付く効果があり、良好な人間関係を築けるようになるといわれています。
セルフリーダーシップを高める方法
セルフリーダーシップを高めるためには、目標設定、自己学習や実践、振り返りなどの継続的なサイクルを回す必要があります。セルフリーダーシップを推進するためには、本人への動機付けとともに、組織の支援も欠かせません。 セルフリーダーシップを身に付けるために必要な項目を紹介します。
・職場の体制整備や支援
・自己分析
・目標設定とロードマップ作成
・自分の成果の振り返り
・研修の受講
職場の体制整備や支援
セルフリーダーシップを高めるためには、組織として支援する必要があります。 まずは、セルフリーダーシップとは何かと、その必要性を伝えます。そして、職場で個人に対しても、セルフリーダーシップに取り組む動機付けを実施します。 1on1ミーティングなどで、上司が部下の自発的なモチベーションを引き出して、セルフリーダーシップへとつなげていきます。また、自己学習を支援するeラーニングや研修などの提供も効果的です。
自己分析
主体的な成長を目指すセルフリーダーシップを始めるためには、自己分析が必要です。自分の強みや弱みといった現状を客観的に整理し、どのような仕事や働き方をしたいのかという理想を考えます。また、理想と現状のギャップを埋めるのに必要なことなど、自己分析を深めることで、次のステップである目標設定につなげます。
目標設定とロードマップ作成
セルフリーダーシップでは、継続的に自己成長して理想に近づいていきます。具体的な目標を立てて、実現までの道筋であるロードマップを作成します。最初は無理な目標は立てずに、着実に達成できる目標にします。学習や実践という行動に移すことも、自らをリードするセルフリーダーシップです。
自分の成果の振り返り
目標に到達するための行動をしたら、その成果を自分で振り返ります。新たに習得したスキルや、成果などを客観的に評価します。甘すぎる評価は良くないですが、厳しすぎる評価で自分のモチベーションを低下させないようにします。 日々の業務がある中で、主体的な学びや実践に取り組むことは、容易ではありません。行動した自分への評価を忘れないようにします。反省点がある場合には、進め方に問題がなかったか検証して、次の行動へと生かします。
研修の受講
セルフリーダーシップは、目標設定やロードマップ作成、行動の実践、振り返りと一連の流れを理解して身に付ける必要があります。また、実際にセルフリーダーシップに取り組んでも、思うように進まずに壁にぶつかることもよくあります。 セルフリーダーシップは、主体性や自律性を核とするものですが、個人の意思だけにゆだねず、その効果的な実践や手法を学ぶ研修を提供することも必要です。
まとめ
今回は、セルフリーダーシップについて紹介しました。個人と組織が成長するために、働く人それぞれがセルフリーダーシップを発揮して主体的に行動することが求められています。ただし、自己流のセルフリーダーシップでは挫折してしまうケースも多いようです。 セルフリーダーシップを学ぶ社員研修をご検討中の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。