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【期間限定!無料公開】新入社員推薦本『愛される社員になる!』~第2章①/他人とのつながりをつくる~

2020.05.29 コラム

弊社グループ代表である神保紀秀の著、「愛される社員になる!-入社2年目で差がつく職場での振る舞い-」。雇用砂漠の長野から全国へと展開し、のべ20万人の雇用を実現した超優良人材会社のノウハウが、新入社員の皆様に「職場で愛される力」をもたらします。上司は部下を、部下は上司を理解できる1冊として、発売から約10年経過するも変わらずにご好評いただいております。今回、特別に順次無料公開してまいります。

<第二章:他人とのつながりをつくる>

■不満を感謝に換えて成長する

言葉の大切さを物語るものに「ありがとう」があります。本当はそう感じていなくとも、いつも「ありがとう」を口にしていれば、自然と感謝の念がわいてくるからです。

ところが、やさしく指示されたときには素直に「ありがとうございました」と言える人も、少し厳しく注意されたときには、「はい、わかりました」で終ってしまいがちです。本当は、そんなときこそ、「ありがとうございました」と言うべきなのです。


仕事の現場では、そんなこと先に言ってくれればいいのに、と思うような理不尽な命令が下ることは日常茶飯事です。


あなたから見れば相手の優しさが足りないのですが、相手にしてみれば単に忙しくてそこまで気が回らなかっただけのことです。


あなたは腹をたてるかもしれませんし、自分が怒られたと感じて傷つくかもしれませんが、教える方にしてみれば、然るべきときに然るべきことを言っているだけであって、怒っているわけではないのです。それを、受け手の方で怒られたというように変換して認識してしまうのです。

たとえば、上司と一緒に取引先の偉い人に初めて会うとしましょう。「くれぐれも失礼のないように」とか「挨拶は大声ではっきりと」などとあまりにも細かく言われると「わかっています」と反発心が湧くのが人の常です。場合によっては「信頼されていない」とか「そんなこともできていないと思われているのか」とか、がっかりする気持ちが出てくるかもしれません。
しかし、たいていの上司はそこまで深く考えていません。ただ、そうしてほしいから言っているだけなのです。そのようなときには素直に、わざわざ時間と労を割いてくれた上司に対して、ただ「ありがとうございます」と御礼を言えばいいだけです。


なぜ「ありがとう」なのでしょう。注意する方も楽しいはずがない。嫌だけれども、その気持ちをこらえて注意してくれている。そういう気持ちに対して「ありがとう」で報いるのです。そうすれば上司の「罪悪感」が薄れ、次回も安心して叱れるようになります。それは「教えてもらう機会」=「成長の機会」が増えることに他なりません。

遅刻した後や誰かに迷惑をかけた後、あるいは叱られた後に、「すみません」と謝罪できる人は多いのですが、本当に「すみません」という気持ちがあるのであれば、「(指摘していただき)ありがとうございました」という感謝の言葉もセットで言ってみてください。それだけで、あなたへの評価が大きく変わります。

前頁:第一章④「私がやる理由」を見つける

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