【期間限定!無料公開】新入社員推薦本『愛される社員になる!』~第2章②/他人とのつながりをつくる~
弊社グループ代表である神保紀秀の著、「愛される社員になる!-入社2年目で差がつく職場での振る舞い-」。雇用砂漠の長野から全国へと展開し、のべ20万人の雇用を実現した超優良人材会社のノウハウが、新入社員の皆様に「職場で愛される力」をもたらします。上司は部下を、部下は上司を理解できる1冊として、発売から約10年経過するも変わらずにご好評いただいております。今回、特別に順次無料公開してまいります。<第二章:他人とのつながりをつくる>
<第二章:他人とのつながりをつくる>
■共有という意識の作り方
会社のなかで、自分の机の下のゴミを拾うことくらいであれば、誰でもできます。自分の利得にすぐに結びつく行為だからです。しかし、他人の机の下のゴミを拾うことはどうでしょう。あるいは、みんなが使うトイレのゴミを拾うことはできるでしょうか。
私は、新しく職場に入るスタッフに、他人の机や共有スペースを掃除することを勧めています。なぜならみんなで使う場所の手入れは、他者と自分をつないでくれるコミュニケーションのひとつだからです。
多くの人は、自分の机は自分が居心地よくいられるようにきれいに保ちますが、トイレやソファなど公共の場所はないがしろにしてしまうものです。なぜならば、自分が使うものであっても、自分のものではないという意識があるからです。公共の場で、そうした気持ちになってしまうことはやむを得ませんが、社内のスペースはそうはいきません。むしろ、他人とのつながりを作るチャンスです。
私の会社では、社内の関係性を作るひとつのトレーニングとして、自分の机を、自分以外の人に掃除してもらうことにしています。
同僚の机を掃除するとき、たとえばその机が汚れていたら「きれいにしなよ」と指摘するという行動につながります。相手の問題を指摘する注意が日常できれば、仕事の際にも容易に注意しあえる関係になるはずです。また掃除して机の上を見ることで、その相手がどんな仕事をどのように行っているかを知ることができます。こうした理解があると、仕事上で何か依頼されたときに、何をしてあげればいいかがわかりやすくなりますし、相手の仕事がわかっているのですから嫌な気持ちになることもありません。
他人の机を掃除するトレーニングを続けていると、いつしか、 廊下という公共のスペースに落ちているゴミも拾わなければいけないような気になります。それを見た他人も、同じことをするようになり、そのうちに、みんなが共有スペースをきれいに使うようになります。ディズニーランドと同じです。
理由なんか考えず、廊下のゴミをサッと何事もなかったかのように拾える人間になれば、かなりの部分でその人の協調性は高まっていると見ていいでしょう。