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リアルでも使える|オンライン研修のアイスブレイク集【永久保存版】

2021.04.06 コラム

オンライン研修を実施する場合、集合研修と異なり、受講者同士の交流が難しいことから、どのように緊張をほぐせば良いかお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、オンライン研修をより有意義なものにするために、「受講者同士のコミュニケーションを促進し、相互理解を深めるアイスブレイク」を詳しく解説します。

そもそもアイスブレイクとは?

アイスブレイクとは、緊張によって硬くなった雰囲気を和らげ、参加者同士のコミュニケーションがスムーズになるように促す手法のことを指します。その名の通り、硬くなった雰囲気を「氷(Ice)」に例え、それを「壊す・砕く(Break)」という意味を持ちます。

アイスブレイクの最大の目的は、「緊張を和らげる」ことにあるため、初対面の人同士が集まる場面や、会議や研修といった慣れない場所において、緊張を緩和させるために用いられます。多くの場合、会議や研修の冒頭や、休憩時間を挟んで再開する際にアイスブレイクを行うことが一般的です。

内容は、心理テストや簡単なゲームから、会話の糸口となるような自己紹介など、多岐に渡ります。アイスブレイクを取り入れることで、参加者同士のコミュニケーションが取りやすくなるため、会議中や研修のワークでのコミュニケーションがスムーズになる効果が期待できます。

オンライン研修でアイスブレイクを行うメリット

アイスブレイクを行うメリットは沢山ありますが、最大のメリットは、「受講者の緊張を和らげて場を盛り上げる」ことです。研修のような普段と異なる環境では、緊張した空気がつきものです。オンライン研修の場合、受講者同士がお互いの表情を読み取りづらく、なかなか場の雰囲気が盛り上がりません。特に、内定者研修や新入社員研修のような、馴染みのない人同士が集まる場面では、緊張感が高まり、上手くコミュニケーションが取れないことも多々あります。

しかし、研修の冒頭でアイスブレイクを行うことで、緊張がほぐれ、和らいだ雰囲気を作ることができるため、受講者が主体的に参加しやすくなり、より効果の高い研修を行うことができます。

また、長時間に及ぶ研修の場合、受講者や講師が疲れを感じるタイミングでアイスブレイクを行うと、リフレッシュになり、停滞した空気がリセットされます。特にオンライン研修の場合、長時間モニターを見続けるため、集中力の低下や目や耳の疲労に繋がります。そのため、体を使ったアイスブレイクを取り入れることで、眠気や身体の疲れがリフレッシュされます。

研修をスムーズに進めるために、アイスブレイクという共有体験をすることにより、一体感が生み出され、受講者間の相互理解や団結力に繋がります。アイスブレイクとしてゲームを取り入れることで、普段の業務とは異なった一面も見られることでしょう。

オンライン研修でアイスブレイクを入れる際の注意点

「受講者の緊張を和らげて、研修をスムーズに進める」ためのアイスブレイクですが、そのやり方を間違えて受講者がだらけてしまっては本末転倒です。アイスブレイクも研修一部と考え、本来の効果を最大限に引き出す為に、計画段階から十分に準備しておくことが大切です。

アイスブレイクの内容は、受講者の人数や、受講者同士が初対面か顔見知りかによって変わります。これらを踏まえた上で、「何のために、何を期待してアイスブレイクを行うのか」目的を明確にしましょう。

アイスブレイクの目的を明確にする

アイスブレイクを決める際には、「どのような効果を期待して取り入れるのか」「アイスブレイクで何を成し遂げたいのか」明確にすることが重要です。アイスブレイクを実施する意図が受講者に正しく伝わっていないと、単なる雑談やゲームで終わってしまいます。また、アイスブレイクを行うこと自体が目的とならないように、アイスブレイクによって何が得られるのかを明確にした上で、受講者に実施させることが大切です。

アイスブレイクで行う内容は、受講者が初対面同士か、顔見知り同士かによって異なります。初対面の人が多い場合には「自己紹介」をさせるアイスブレイクを行うことで、お互いのプロフィールを知ることができます。一方で、部署内のメンバー同士など、既に顔見知りの場合には、チームでの協力が試されるゲームを取り入れることで、チームワークの向上に繋げられます。アイスブレイクを行う目的を明確にして、より効果的で有意義な研修づくりを目指しましょう。

受講者の人数を事前に確認する

アイスブレイクには、それぞれ適した人数設定があるため、事前に受講者の人数を確認しておきましょう。人数確認ができていないと、人数設定に合っていないゲームを実施することになりかねないため、注意が必要です。

大人数が参加する場合は、チームに分けて行う内容や、ゲーム形式で、全体として一体感が得られるアイスブレイクが盛り上がります。一方で少人数の場合は、自己紹介など受講者が話すことを中心としたアイスブレイクがおすすめです。

オンライン研修では、受講者の人数やアイスブレイクの内容によっては、ブレイクアウトルームを使用した方が良い場合もありますので、必要に応じて事前に使用方法を確認しておきましょう。

受講者全員のビデオをオンにする

アイスブレイクは「緊張を和らげて場を盛り上げる」ために行うのですから、受講者のビデオはオンにさせましょう。お互いの表情が見えないと、相手の気持ちが読みづらく、アイスブレイクの盛り上がりも半減し、せっかくの研修が効果のないものになってしまいます。また、ビデオがオフの状態では緊張感が無くなり、集中力の低下にも繋がります。講師が受講者の参加姿勢を把握する為にも必要なため、アイスブレイクだけでなく、研修中は、休憩時間を除いて常にビデオをオンにさせましょう。

アイスブレイクの準備物はできるだけ少なくする

沢山の準備物が必要なアイスブレイクを行うことは避けましょう。研修の目的は、アイスブレイクを行うことではありません。準備物が多いと、準備のために多くの時間を使ったり、受講者の手を煩わせたりしてしまいます。また、準備物が揃っている人と揃っていない人でゲームの結果に差が出てしまうと、受講者の不満に繋がりかねません。そのため、気軽に参加できて、なるべく必要物が少ないアイスブレイクを行うようにしましょう。

受講者全員が参加しやすいアイスブレイクを選ぶ

アイスブレイクは、受講者全員が気軽に取り組める内容にすることが大切です。「受講者の緊張を和らげて場を盛り上げ、研修をスムーズに進める」ために行うアイスブレイクですので、一部の人しか参加できなかったり、共感を得られない内容では、モチベーションが下がってしまい、アイスブレイクの効果を最大限に引き出すことができません。年齢や性別に関わらず、受講者全員が知っている話題を選びましょう。また、プライバシーに関わる話題は避けましょう。自己紹介で、「最寄り駅を言う」「恋人の有無を言う」など、プライベートに踏み込み過ぎた質問が出ないようにしましょう。

アイスブレイクの時間を区切る

アイスブレイクを行う際は、短時間で時間を区切って行うようにしましょう。アイスブレイクに多くの時間を費やしてしまうと、本題である研修の時間を圧迫してしまうため、アイスブレイクは明確に時間を区切って実施することが重要です。また、長時間アイスブレイクを行うと、だらけた雰囲気を招きかねません。それでは肝心の研修が疎かになり、質が低下してしまう恐れがあるため、注意しましょう。アイスブレイクに使用する時間の目安は、10分から30分程度としましょう。

オンライン研修のおすすめアイスブレイクメニュー

研修で取り入れるアイスブレイクを決める際には、人数や関係性など、受講者の情報を正確に捉えた上で、最適なアイスブレイクを用意して実施する必要があります。集合研修でも使える内容から、オンライン研修ならではの内容まで、様々な種類のアイスブレイクがあるので、是非自社の研修に合ったアイスブレイクを探してみてください。

他己紹介

「他己紹介」とは、2人1組になって、ペアの人を紹介することです。聞く側と話す側に分かれて、制限時間内にお互いのことを聞き出し、相手から聞いた情報をまとめて、他の受講者の前で紹介をします。紹介する相手のことを知る必要があるため、必然的に受講者同士のコミュニケーションが生まれ、緊張が緩和されるきっかけになります。また、相方から聞き出した情報を発表する際には、情報を端的にまとめて、分かりやすく伝える力も必要になります。

積木式自己紹介

「積木式自己紹介」とは、積み木を積むように、自分より前に自己紹介を行った人の情報に追加して、自分自身の自己紹介を行うことです。例えば、1人目が「カレーが好きな田中です」と自己紹介をしたら、次の人は「カレーが好きな田中さんの隣の、ラーメンが好きな佐藤です」といったように、自分より前の人の名前と情報に、自分自身の情報を追加していきます。

ゲーム感覚で受講者の名前や特徴を覚えようとするため、受講中や受講後も名前の記憶が定着しやすくなります。集合研修では座席の順番で行うことが多いですが、オンライン研修の場合、「隣の」という表現は分かりづらいため、名前順や誕生日順など、順番を工夫して決めることで、より楽しみながら自己紹介が行えます。

実は…自己紹介

「実は…自己紹介」とは、今まで周囲の人に打ち明けていなかったような、自分自身の意外な一面や事実を発表する自己紹介です。もちろん、無理に話しにくいことを打ち明ける必要はありませんし、ごく普通のことを話しても構いませんが、話の冒頭に「実は私…」とつけるだけで、聞き手の傾聴意識が高まります。お互いの関心を高めることができる自己紹介のため、顔見知りの受講者同士で実施すると意外な発見があり、盛り上がります。チーム内での親交を深めたい際におすすめです。

漢字で自己紹介

「漢字で自己紹介」とは、自分自身を漢字一文字で表して、発表する自己紹介です。「なぜその漢字を選んだのか」理由を発表することで、コミュニケーションの促進を図ります。漢字1文字の情報を元に、相手を知るための特徴や情報を見つけ出そうと意識するため、初対面同士でも緊張をほぐし、場を和ませる効果が期待できます。また、顔見知り同士で実施する場合は、お互いをイメージする漢字を発表し合うことで、新たな発見が得られ、盛り上がります。

GOOD&NEW

「GOOD&NEW」とは、24時間以内にあった嬉しいことや新しい発見を、受講者同士で発表します。発見する内容は「昨日食べたケーキが美味しかった」「応援している野球チームが昨日の試合で勝った」など、些細な出来事で構いません。業務以外の素顔を知ることができ、相互理解が深まるだけでなく、ネガティブな内容が無いこともポイントです。ポジティブな会話を積極的に行うことで、場の雰囲気が和みます。

バーチャル背景トーク

「バーチャル背景トーク」とは、WEB会議システムのバーチャル背景機能を活用したオンライン研修独自のアイスブレイクです。事前に、受講者にお気に入りの写真を用意させ、当日はその画像をバーチャル背景として設定し、参加してもらいます。その画像に対する思い出やエピソード、選んだ理由などを1人ずつ語ることで、お互いをより深く知ることができます。

「小さい頃の写真」「マイブーム」など、予め具体的なテーマを決めておくと、写真を選びやすくなります。また、お気に入りの場所や、行ってみたい場所の写真を背景にして、「この風景はどこでしょう?」といったクイズ形式にしても楽しめます。

ヒーローインタビュー

「ヒーローインタビュー」とは、受講者の1人がヒーロー役、残りの受講者がインタビュアー役となり、スポーツ選手のヒーローインタビューを疑似体験するアイスブレイクです。インタビューは淡々と進めるのではなく、実際のヒーローインタビューのように興奮気味に、オーバーリアクションで進めることが重要です。

インタビュイー(取材を受ける側=ヒーロー)は、他の受講者が自分の話に興味を持ちリアクションをとるため、モチベーションが上がり、アイスブレイクを通して、心の壁を取り払うことができます。テーマは「今までで一番達成感を感じたこと」や「プチ自慢」などに設定すると、ポジティブな話が聞き出しやすくなります。

しりとり

「しりとり」とは、オンライン研修で、自宅にいるからこそできる、家にあるものを使ってしりとりを行います。1人30秒など、制限時間を決めて、その間にしりとりを続けられるものを家の中から探し出し、画面に映し出します。

例えば、1人目が「腕時計」を持ってきたとすると、次の人は、「椅子」「スリッパ」というように続けていきます。家にあるものだけでしりとりを繋げていくのは意外と難しく、家の中を探し回らなくてはいけないので、緊迫感が生まれ、想像以上に場が盛り上がります。

流れ星

「流れ星」とは、紙とペンを用意して、受講者に「流れ星」の絵を描いてもらい、見せ合うゲームのことです。「流れ星」の他にも、「月」「木」など様々なテーマでできます。同じテーマで描いているにもかかわらず、絵の位置関係や大きさ、バランスは、受講者によって全く異なるため、お互いの絵を見て盛り上がれます。また、このことから、物事の受け取り方やアウトプットの方法は一人一人異なることが実感でき、発展して、「同じものを見ても人それぞれ解釈が異なる」ことや、「ビジネスには、多様な視点や考え方が重要」であることを理解させられます。

たけのこニョッキ

「たけのこニョッキ」とは、ファシリテーターが「たけのこたけのこニョッキッキ!」と言ったら、他のメンバーのうち1人が、それに続けて「1ニョッキ!」と手を合わせて頭上に出し、たけのこのポーズをとります。1人目がポーズをとったら、また別の人が「2ニョッキ!」と続けていきます。この時、ポーズをとるタイミングで声が被ってしまったらアウトです。また、最後の一人に残ってしまってもアウトになります。他の人が言い出すタイミングを見計らう心理戦の要素があり、オンライン上でも受講者同士が駆け引きを楽しみながら、一体感を得られます。

クイズ

「会社の歴史クイズ」「なぞなぞ」など、気軽に実施できるクイズもアイスブレイクとしても活用できます。「選択式」にすると、多くの人が参加しやすくなり、勝ち抜き戦にすると盛り上がります。ポイントは、受講者全員がなるべく答えやすい、知識に捉われないクイズを出題することです。「○×クイズ」にすると、さらに参加しやすくなります。

例えば、内定者研修や新入社員研修の場合は「わが社は今年で創立75年である。〇か×か?」や「社長の趣味はゴルフである。〇か×か?」というような、自社に関連したクイズにすると盛り上がります。手で〇や×を作ることによって、体を動かすことにもなるため、研修中のリフレッシュにも使えます。

まとめ

今回は、オンライン研修をより有意義にするための、アイスブレイクについて解説しました。アイスブレイクの導入により、「受講者の緊張を和らげて、研修をスムーズに進める」ことができます。是非、自社の研修に合ったアイスブレイクを探してみてください。プロ視点でのアドバイスが必要でしたら、ぜひ弊社にご相談ください!

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