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オンライン研修のメリット・デメリット - 実践的社員研修のCAM

2020.04.16 コラム

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言対象地域の企業を中心に、新入社員研修に続き、当初予定していた上期研修の手法を見直しているところが相次いでいます。

従来の集合研修では、密閉、密集、密接の「3密」を招くことから、社内のテレビ会議システムや、WEB会議システムの活用、また対面での実習が必要な場合も参加人数の分散や、実施時間の短縮等、感染拡大リスクとを防ぐ変更を余儀なくされています。

そこ今、急速に導入されているオンライン研修のメリット・デメリットをご紹介します。

オンライン研修とは

そもそもオンライン研修とは、何なのか。PCやスマートフォンを通して、遠隔地から参加できる研修のことです。集合研修のように、講師と受講者は同じ研修会場ではなく、それぞれの拠点からWEB上で相手の状態を確認しながら、研修を進めていきます。本社と各支社、複数の営業所等の社員を一堂に介して実施する際に、よく用いられています。

オンライン研修のメリット

1.コスト削減

集合研修と異なり、どこからでも参加可能な為、移動時間にかかる時間的コストと、また移動に伴う交通費や宿泊費、会場費、加えて資料印刷の必要もないことから、金銭的コストの両コストが削減できます。

2.研修担当者の業務工数削減

各地から参加者を一堂に介する場合、それぞれの移動や宿泊の手配、また各種案内の発信等、細々した業務が発生しますが、それらの対応の必要がなくなり、研修窓口担当者の業務負担を削減できます。

3.参加者の業務調整負担を軽減

研修会場までの移動時間が無くなることから、前後の業務調整が不要となり、休憩時間や昼食時間も拘束されないことから、通常業務に着手することも状況によっては可能です。

オンライン研修のデメリット

1.参加意欲が保ちづらい

講師の熱量と他の参加者の意欲を肌で感じられないことから、自分事として捉えづらく、他人事のような参加姿勢になる傾向があります。集合研修では、参加者の表情・態度に応じて、講師が臨機応変に雰囲気を作り、参加意欲を高めていきますが、オンライン上では時にタイムラグもあり、促しづらい。

2.実践型の内容には向いていない

知識習得に最適なオンライン研修ですが、一方でビジネスマナー等のロールプレイングは、講師が一度にチェックできる対象人数が限られることや、動きが見えづらいことから、不向きな面があります。(但し、プレゼンテーションや一対一での提案営業ロープレ等、影響がほとんど無いものもあります)

3.参加者から受ける影響が半減する

集合研修をやることで得られる効果として、参加者との交流で気づけることや、参加者と自分を比較して、刺激を受けるなど、知識習得以外の面もあります。それらがオンライン研修では、どうしても半減してしまいがちです。

オンライン研修の実践

オンライン研修の実施にあたって、メリット・デメリットをご覧いただきましたが、自社で実施するイメージはわきましたでしょうか。デメリットも進行方法や講師の伝え方等、工夫次第でリカバリーできますので、コロナの影響で社員教育を中止してしまうのではなく、新たな社員教育の手法を社内で確立する機会と捉えて、検討してみてはいかがでしょうか。

導入事例

コロナ禍を主体的に取り組むプラスの契機に~凸版印刷株式会社~

 

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