変わり続ける「人」になるために！
管理職の役割認識とスキルをアップデート

小松精機工作所は、町工場から始まった会社で、設立当時は規模が小さかったため、経営層が指示をすれば回っていました。しかし、数年前から規模が大きくなり、管理職が指揮命令系統としての役割を果たす必要性が出てきました。

これまで経営層が出した指示に従っていたプレイヤーが管理職に就いていたため、管理職としての役割意識が低く責任を持って判断ができないことや、職人気質な性格から部下や後輩に歩み寄れないことが課題に感じていました。

この問題を解決するために、管理職研修の実施を考えていたのですが、コロナの影響もあり、なかなか実現には至りませんでした。

加えて、2022年度に社内で幸福度調査を実施したところ、「意思表示が認めてもらえない」「上の人に自由に発言できない」などの声が上がりました。上司・部下間で相談しやすい環境ができておらず、社内のコミュニケーションが不足していることが、課題として明確になりました。

そこで、現在の組織体制に合った役割の理解と、コミュニケーションスキルの習得をして欲しいと考え、管理職研修の実施に至りました。

キャムテックさんのグループ会社の綜合キャリアトラストさんの就労支援センターを見学させていただいた際に、キャムテックさんのパンフレットを見つけ、研修サービスを提供していることを知ったことがきっかけです。

社内で教育するより、外部講師の方に言われるからこその納得感があり、素直に聞くことができました。
そして、会社の中心である「管理職が変われば会社を変えられる」ことを改めて認識し、「自分達が変わらないといけない」という意識が持てたことは、非常に良かったと思います。

また、参加した他の受講者の評判も非常に良かった他、社長からも「自分自身の欠点が見つかり、これから信頼関係を築くための学びとして興味を持って受けられた」と聞いています。

部下との信頼関係を構築するための『美点凝視』や『率先垂範』は必要性が高いと感じたため、印象に残っています。研修後に他部署の受講者と話した際には、共通言語として話すことができ、研修実施からまだ2週間ですが、「明らかに意識が変わった」と感じています。

今回の研修で、自分達の役割や求められるスキルを理解することはできましたが、学んだことを実践できる状態にするためには、年月がかかると思います。
費用対効果が高いかどうかは、これからの自分達次第ですが、管理職が変わるための手助けをしていただいたと思います。

我々は、会社を作っている「人」が大事だと考えています。中小企業から中堅企業、大企業へ変わって行くためには「人」が変わり続けることが大切です。

今回、人が変わるために必要なスキルを習得する手段として、研修の必要性を理解することができました。さらに、会社と社員が方向性を合わせるための機会としても有効だと感じました。

次回は「主任向け研修」を実施する予定ですが、他の階層も含めて教育体系を構築していきたいと思っています。