「チームの中で自分が取るべきコミュニケーションとは?」伝える難しさを再認識
- ビジネススキル(対人)
- 2020年10月15.16日実施 「コミュニケーション研修」
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仕事において協力者を得るために必要な、コミュニケーションを積極的に取れる人材を育成します。
- 日立建機ロジテック株式会社 様
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日立建機ロジテックは、1999年10月1日に日立建機グループの物流を総合的に担う会社として設立されました。
日立建機グループの中で長年に亘り培ってきた建設機械という重量物のロジスティクス・ノウハウを活用し、物流のプロとして全体最適・高品質なサービスを提供出来ることが強みです。
https://logistics.hitachi-kenki.co.jp/
(ご担当者様からの一言)
油圧ショベルやホイールローダなどの建設機械メーカーである日立建機グループの、物流機能を受け持つ関連会社として設立し、2020年4月1日時点での従業員数は534名となっております。
茨城県土浦市にある3か所の物流センタを中心に、日立建機の製造工場、販売・サービス拠点に、隣接した国内21拠点、海外3拠点で建設機械やその部品の保管・荷役・包装・輸送・輸出入代行業務などを扱っています。「ロジスティクスを通じてサプライチェーンの全体最適に貢献し、日立建機グループの製品とサービスの価値向上を実現すること」をミッションとし、単に物を運ぶだけでなく、調達・保管・輸送・配送について、お客様にとっての最善のサービスを『安全』・『品質』・『環境』をベースに陸・海・空の物流全体から最適なソリューションを導き出し、提供しています。
- 実施前の課題
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- 自分では出来ていると思っているが、他者からすると何を言いたいのか分かりづらい
- 実施後の効果
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PREP法を生かして、話を簡潔にまとめ、相手に伝わりやすい話し方ができるようになった
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将来を見据えた教育体制の確立へ
- これまで、教育はどのようにやっていましたか。
会社設立以降、断片的には実施していたのですが、正直なところ、将来を見据えた教育の体制はできていませんでした。そこで2017年11月から人財育成研修ということで取り組み始め、会社が必要とする基礎スキル、次期リーダーをめざしてもらうために必要なスキルなどを身につける教育を実施していこうということになりました。
- 教育の取り組みを始められたきっかけはありますか。
教育体制の構築を検討し始めたのは2016年頃ですが、日立建機グループを取り巻く事業環境は非常に厳しく、世界経済も不透明な状況が続いていました。同業他社とのグローバル競争が非常に熾烈化しており、この中で弊社が成長して勝ち残っていくためには、従業員一人ひとりが自らの能力を最大限に伸ばし、発揮する必要があると考えました。また従業員の価値観や雇用形態が多様化する中で、組織が一体となり生産性を高めていくためには、会社が計画的に従業員に成長する機会を与える必要があると考えたことがきっかけです。
- そこから断片的なものでは無く、各階層への研修を構築されていったんですね。
そうですね。グループ会社の研修プログラム等は用意されていたのですが、受講できる人数が限られていて、従業員の底上げに繋がる研修は出来ていませんでした。そういったところから、会社独自で研修をやっていこうということになりました。
- 新たに教育体制を構築するというのは大変だったのではないですか。
まず、社内で教育推進委員会を立ち上げました。中長期的な目線で人財を育成していくことが必要であると考え、人財育成の方向性について検討を行い、研修などの教育体系を構築しました。その中で、既に他の事業のコンサルティングで協力いただいていたCAMさんに教育もお願いすることになり、今に至っていますね。
社員の声を尊重し、積極的に参加できる研修体系を
- 2017年度から3年間は各層への階層別研修を実施、 2020年度からは参加希望者への研修となりましたが、どのような経緯がありましたか。
研修体系を構築し3年が経った時に、ブラッシュアップを図るためのアンケートを社内で取ったところ、「年次ごとにこの研修を受講する」とこだわるのではなく、「会社が用意したテーマの中から受講するタイミングを職場で選びたい」という意見が出ました。
そこで2020年度からは、会社が設定した研修プログラムの中から、受講したいものを自由に選ぶ希望制に変えることにしました。- 研修テーマは、御社の中で必要なビジネスの基礎スキルという点でお選びになったのでしょか。
教育推進委員会を立ち上げた際にも、研修を進めていく中でどういったスキルが必要か社内調査を行いました。その結果として挙がったものが、今実施している研修のテーマになります。
- 研修テーマの見直しは都度されているのでしょうか。
毎年ではありませんが、先に話した2020年度の研修を検討する社内アンケートにおいて、カリキュラムの見直しについて確認を取ったところ、8割が不要であるとの回答でしたので、経営層と社員の望む方向性は一致していると判断しています。
- そうだったんですね。
「自分では出来ていると思っていたが実は出来ていなかった」ことに気づける研修
- 今回の研修はいかがでしたか。
比較的社歴の浅い方が多かったこともあってか、講師からの話を聞いて覚える、ではなく、ゲームやワークを通して、できるだけ主体的に「仕事を行う上でどのようなコミュニケーション力が必要か」「より聴く/伝えるスキルを向上させるにはどのようにしたらよいか」「チームとしてコミュニケーションを円滑に行うために、自分自身がどのような役割を担うことができるか」などに、自分達で気づくような設計にしていただけた点が良かったですね。
- 一つでも皆様に、気づきを持ち帰っていただけたら嬉しいです。
コミュニケーションに関しては、自分では出来ていると思っている方が沢山いるのではないかと思うのですが、いざ講義で習うことが実際に出来ているかと考えると、そうではないことが多いと思いますので…。自分たちが思った以上に出来ていないことに気づくことが出来たのではないかと思います。
- 自分が出来ていると思っても出来ていない、というのは私も胸が痛いところです。(笑)
私も、これまで生きてきた中で、全然出来ていないと感じることばかりなので、大丈夫ですよ!(笑)
- 有難うございます!今後、どのような研修を実施してきたいですか。
業務に関する専門知識については、OJTが中心になっています。また、社外のセミナー等にも参加する機会はありますが限られた人員になっていることから、多くの従業員に対し、仕事に直結した専門性の高い研修が出来ればと思っています。もちろん、現在行っている業務に携わる上で必要な、コミュニケーションや問題解決などの基本的なビジネススキルは継続して取り組んでいきたいです。
- よりブラッシュアップした内容にしていきますので、次回もぜひ提案させてください!本日は有難うございました!
受講者の感想
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職場に持ち帰り共有し、チーム全員が実践できるようにしたいと思います。
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とても参考になりました。特にPREP法については、今後身に付けて、業務に活かしたいです。
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とてもためになる内容ばかりで、話すことが苦手だったのが楽になりました。
CAM営業担当より
受講者の皆様には、自分のコミュニケーションスキルを上げることの必要性や、チーム内での自分の役割を認識していただけたのではないでしょうか。コミュニケーション能力はどの世代でも課題になるテーマですので、今後も様々な機会に繰り返し取り組んでいただけるよう、お手伝いをさせていただければと思います。