気づかぬうちに自分も加害者に!?ハラスメントの正しい知識を身に付けて働きやすい職場づくりを
- ビジネススキル(対人)
- リスク管理
- 2022年4月26日実施 ハラスメント研修
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ハラスメントの正しい知識と、起こさないためのコミュニケーションを学び、ハラスメントを発生させない職場づくりにつなげます。
- 有限会社幸和 様
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話し手:企画総務主任 佐藤様
有限会社幸和は、2001年11月に廃棄物処理業を主業として設立しました。その後2007年4月に、産業廃棄物処分業許可取得と併せた大郷工場の操業を機に、低炭素社会の推進に寄与すべくRPF(バイオマスボイラーむけ固形燃料)の製造・販売を開始しました。
様々な廃棄物を素材別に徹底分別し、再生原料素材として再び社会に送り出し、資源循環型社会形成の一助となることを目指しております。
(ご担当者様からの一言)
社会活動の中で、その用途使命を終え廃棄されるものを、単純焼却や埋め立てることなく、確実な技術で適正に処置することで、本来もつ素材としての再利用量を増加させるべく業務に取り組んでいます。
- 実施前の課題
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- ハラスメントへの認識が低く、どのような言動がハラスメントに当たるか判断基準がわからない
- 過去に、無意識のうちにハラスメントに該当する言動をしていたことがある
- 実施後の効果
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- 全員が「共通認識」としてハラスメントに当たる言動を認識したことで、指示や会話の言葉選びが変わった
- コミュニケーションの重要性を理解したことで、冗談を交えながらも指摘しあえるようになった
社会人経験が長いことの落とし穴
- 今回、どのようなきっかけから研修を実施することになったのでしょうか。
社員のほとんどが、中途入社、かつ社会人経験が長いため、若手社員との間でうまくコミュニケーションが取れていないことがあり、何とかしなければいけないと考えていました。
- うまくコミュニケーションが取れてないというのは、どのような点で感じられていたのですか。
社会人経験が長い社員の中には、”仕事は背中で覚えるもの” ”仕事は根性”といった価値観を持った者もおり、悪気なく厳しく指導をする場面もありました。捉え方によっては、冷たくされている、意地悪をされていると感じることもあった様で、退職した社員もいました。
- それは、何とかしなければいけない状況ですね。
どうすれば良いかと考えていたところ、御社で「ハラスメント研修」を実施していることを知り、かつ2022年4月より「ハラスメント防止法」が施行されたため、本当にベストなタイミングでした。
- 弊社を選んでいただき、ありがとうございます!嬉しい限りです!
もともと、御社のグループ会社とお付き合いがあり、担当の方が頑張ってくださっていたため、迷わず御社に決めました。
「自分では出来ていると思っていたが、実は出来ていなかった」ことに気づける研修
- 実施にあたり、懸念点はございましたか。
日頃、現場で体を動かしている社員が多いため、4時間もじっと座っていられるか心配でした(笑)
- そんな心配をよそに、「あっという間の4時間だった」というアンケート結果も見受けられましたね。
講師の巧みな話術とストーリーに全員が引き込まれていました。セルフワークやグループワークも多く、楽しみながら参加できました。
- 研修内容はいかがでしたか。
『ハラスメント○×判定』では、「ここにある項目は、全部自分に当てはまっているんだけど」と隣の社員に話している社員もいました。これまで情報として見聞きしていた程度の「ハラスメント」に対する正確な知識に触れることができ、聞くだけの一方的な研修では味わえない「参加している」感にあふれた研修でした。
- 研修後、受講者の方の様子はどうですか。
一番の変化は、「今のはハラスメントだぞ」と、他者の言動を評価するだけではなく、自分の言動に対しても「今のはハラスメントだよね」と冗談交じりに言うなど、日常会話の中で頻繫に「ハラスメント」という言葉が行き交うようになったことですね。過去に「ハラスメント」の傾向があるとされていた社員だけでなく、業務指示を出すときの社員たちの言葉遣いが、研修翌日から丁寧になったのは驚きでした。
- 翌日から変化が見られたとは、皆さんが真剣に参加されたからこそですね。
小さな変化かもしれませんが、継続していけるよう気を配りたいです。廃棄物を扱う仕事ですから、見た目は汚れ仕事ですが、せめて気分だけでも明るく楽しい職場だと感じてもらえるように、小さなことを積み重ねていきたいですね。
研修を通して、組織づくりのために大切だと再認識したこと
- 研修全体を通しての感想を教えてください。
同じ時間に同じ場所で、同じテーマについて考え、感じられた体験は、多少なりとも記憶に残るはずですから、そういった意味では全員が共通認識を持つことができたと言えるのではないかと感じています。今回は「ハラスメント」がテーマでしたが、一つの目標に対する会社のベクトルを示し、それを全社で共有できたと、研修の企画担当として自負しています。
- 社員の方が共通認識を持つきっかけとなったようで、本当に良かったです。
あとは全員がそのベクトルから外れないよう、日々頑張っていくことになりますけど、これがまたヒト対ヒトのことだから、なかなか難しいことですよね。でも折角得た共通認識ですから、無駄にしないようやっていきますよ。
- 次回の研修も、ぜひご提案させてください!本日はありがとうございました!
受講者の感想
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今までの行動・発言がハラスメントに該当する恐れがあることが分かり、今後の仕事の中で十分注意して行動したいと思います。
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セルフチェック等、自身の言動を振り返る機会があり良かったです。
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一つ一つの説明が分かりやすく、とても勉強になりました。
CAM営業担当より
・何がハラスメントに当たるのか、○×判定や、グループ討議を通して認識すること
・ハラスメントのない職場づくりのために、怒りの感情のコントロールやプラスのストロークを出すこと
にポイントを置いて研修を行いました。
是非その余韻が残っている間に、ハラスメント防止体制の構築につなげていただきたいと思います。