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コミュニケーションが活性化し組織力強化につながる「ジョハリの窓」とは

2023.09.01 コラム

目次

 

はじめに

ジョハリの窓とは、他人との関係性を知り、自己開示の状況や周囲とのコミュニケーションを客観的に把握できる、自己分析モデルです。人材の属性や価値観、働き方が多様化し、組織マネジメントの重要性が高まりをみせる昨今、組織の活性化につなげられることからビジネス領域においても積極的に活用されています。 そこで今回は「ジョハリの窓の概要とそのメリット」についてわかりやすく解説いたします。

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓とは、アメリカの心理学者によって考案された自己分析モデルです。一般的に、自分のことは自分が最もよく知っていると思いがちですが、実は人の中には、他人だけが知っている自分や、自分も他人も気づいていない自分が隠されています。それらを図解することで、周囲とのコミュニケーションの円滑化を図る手法がジョハリの窓です。

「4つの窓」の意味

ジョハリの窓では、自分に対する理解や自己の特性を以下の4つの領域に分けて分析します。

  • 開放の窓
  • 盲点の窓
  • 秘密の窓
  • 未知の窓

開放の窓

「開放の窓」は、自分と他人の両方が知っている自己のことです。例えば性格や能力・言動などの中で「自分にはこんな一面がある」という自己認識と、「あの人は○○な人だ」という他人から見た認識が一致していることです。周囲の誰もが認めるもので、自分の主観が一致している状態といえます。一般的には、開放の窓が広がるほど周囲との信頼関係が深まり、コミュニケーションを円滑に図りやすくなるといわれています。

盲点の窓

「盲点の窓」は、他人は知っている一方で自分では気づいていない自己のことで、他人の視点だからこそ発見できる領域です。例えば、自分の知らない癖や得意分野、長所短所などがあげられます。盲点の窓に該当する欠点は、知らず知らずのうちに周囲を不快にさせたり、相手にネガティブな印象を与えたりする可能性があるため、できるだけ小さくすることが理想です。ただし、自分でも気づかない長所が隠されていることもあり、成長のきっかけにつながる可能性も秘めています。フィードバックを受ける際には、盲点の窓を意識して受け止めるようにすると、自身の成長を促すきっかけとなるでしょう。

秘密の窓

「秘密の窓」は自分だけが知っていて、他人にはまだ知られていない自己のことで、周囲に隠している欠点やコンプレックス、トラウマなどが該当します。秘密の窓が大きいと周囲に対する隠し事が多く、コミュニケーションに支障を来しやすくなることから、基本的には秘密の窓を縮小させ、開放の窓を広げると周囲と円満な関係を築きやすくなります。実際に分析すると、秘密の窓だと思っていた部分が他人に気づかれているケースや、周囲が欠点を理解したうえで受け入れていることに気づき、安心する場合もあります。このように、気づきが多いことも秘密の窓の特徴です。

未知の窓

「未知の窓」は自分も他人もどちらも知らない自己のことです。秘められた才能や能力などを指し、新たな可能性や自己成長のチャンスをもたらす領域といえます。未知の窓を縮小させることが、自分自身が自己理解を深めるだけでなく、他人から理解してもらうことにつながります。

**ビジネスで活かすには?

業務を円滑に進め生産性を高めることや人間関係の構築、スムーズな組織運営は、どの企業・ビジネスシーンにおいても欠かせないことです。そのためには自分自身を開示し、他人の意見を素直に聞き入れ、自己を成長させる営み、またそれを促進する組織としての取り組みが重要です。 「ジョハリの窓」は自分を理解し相手を受け入れ、良好なコミュニケーションを取るためにもおすすめです。自分に足りないものは何か、自分自身では気づきにくいものですが、それぞれの窓の分析によってスキルアップのために必要なキーワードが見えてくるはずです。

ジョハリの窓を活用するメリット

研修に「ジョハリの窓」を導入すると個人の力が発揮されやすくなり、さらにチームの関係がオープンになることで組織全体の成長につながります。 例えば、新入社員は自身の強みを知ることで、今後どのような働き方ができるかを考える場を設けられます。また、つい自分ばかりに気を取られがちな状況で、他人や周囲に目を向ける良い機会にもなるでしょう。 リーダー候補者に対しては、強みと弱みの両方に気づき目標を設定させることで、魅力的なリーダーへと成長するきっかけになります。 上司が部下と接する場合は「盲点の窓」に気づかせるために、新たな視点や考え方をフィードバックして「開放の窓」を広げるコミュニケーションを図ると良いでしょう。他にも、窓の分析を活用し普段は伝えられていない部下への評価や期待値を明らかにすることで、部下のモチベーションアップやキャリア開発にもつながります。 他にも自己分析に加え、組織全体のコミュニケーションとして活用するメリットを3つご紹介します。

コミュニケーションの活性化につながる

「ジョハリの窓」を用いた研修を、チームのメンバーなど複数名で行うことで、自分と相手の認識のズレを可視化し、コミュニケーションの障害や誤解の原因に気づく機会が生まれます。ありのままの素直な自分を見せていけば、コミュニケーションは自ずと活発になるものです。こうした積み重ねにより、コミュニケーションの活性化が期待できるはずです。

信頼関係を強固にできる

「ジョハリの窓」では、お互いが積極的に共有する中で思いもよらない長所を見つけられる一方、想定外の短所を指摘される場合もあるでしょう。長所や短所は、自分自身ではなかなか気づかないことが多くあります。周囲からの指摘はどのようなものであれ、感謝の気持ちで受け止めることが大切です。相互理解が深まれば、信頼感や親近感を高められる可能性があります。信頼関係や協調性が高まればチームのコミュニケーションが活発になり、より一層、関係性を強固にできます。

組織力強化につながる

「ジョハリの窓」を活用することは、個人やチームのパフォーマンスが向上するだけでなく、組織力の強化につながります。なぜなら「ジョハリの窓」の分析を通じて、社員同士が互いに尊重し合い、多様な価値観や意見を認め合える文化が生まれるからです。自身の強みや可能性を発揮しやすくなり、より主体的に仕事に取り組む姿勢を育むメリットもあります。このように個々の社員が仕事にやりがいを持ち、会社に対するエンゲージメントが高まれば、生産力の向上にもつながります。 「ジョハリの窓」の分析を上手く取り入れ、より良い職場づくりを目指しましょう。

まとめ

人は意識していなくても周囲の人を評価したり、自分と比較したりしています。「ジョハリの窓」は自分自身が周囲の人をどのように評価しているか、自分がどのように評価されているかを知る機会にもなります。 個人やチームの潜在的な力を発揮すれば、企業の潜在能力も開花できます。また開かれた関係性や環境を作ることで、個々の能力を発揮できる機会にも恵まれるようになります。 「ジョハリの窓」を用いた研修をご検討の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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