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部下・後輩を育てる効果的なフィードバックのポイント5選-社員教育のCAM

2023.03.10 コラム

目次

 

はじめに

「フィードバックね、うちでもしっかりやっているよ?」

多くの人事や管理職の方がそのようにお話しされます。しかし詳しく伺ってみると、従来型の面談と変わらない認識をされている方が多いようです。

 

そこで今回は、ビジネスシーンで用いられる「フィードバックの本質的な意味や役割、重要性」について、マネジメント上のポイントに触れながら、わかりやすく解説いたします。

フィードバックとは?

ビジネスシーンにおけるフィードバック

フィードバックとはフィードバック制御という制御工学に端を発する言葉であり、機器やシステムの出力の目標値と実際の出力値が一致するように改善する制御方法を意味します。

 

対して、ビジネスシーンにおけるフィードバックは、人ではなく相手の行動に対して目標と関連付けて結果や評価、改善点などを伝え、問題解決や成長促進のための軌道修正、モチベーション向上につなげる役割があります。

1on1面談におけるフィードバック

1on1面談とは、上司と部下が1対1で定期的におこなう面談のことです。顕在化している問題の有無によらず定期的、かつ頻繁におこなわれることが特徴で、評価面談とは異なり上司はあくまでも部下の話に対する傾聴・共感に徹し、本人の自己解決をサポートすることを目的としています。

 

この1on1面談を実施する際に用いる手法のひとつとして、フィードバックがあります。

フィードバックにおける2つの方向性

では、フィードバックとは、具体的にどのようにおこなうのでしょうか。まずは前提となるマネジメントにおける4つの領域と、フィードバックの種類についてご紹介します。

 

 

マネジメントは、“メンバーの解決能力”と“課題の難易度”に応じて使い分ける必要があると言われています。この4つのマネジメントのうち、“励ましのマネジメント” “任せるマネジメント”の領域で有効な手法が「ポジティブフィードバック」、“教えるマネジメント” “正すマネジメント”の領域で有効な方法が「ネガティブフィードバック」です。

 

ポジティブフィードバックは相手の言動から良い点を見つけ、前向きな言葉で肯定的に伝えるフィードバックの手法です。ポジティブに伝えることで相手の承認欲求に働きかけ、さらに強みを伸ばすことが目的です。モチベーションの維持、向上にも効果的でしょう。

ただし、相手が現状に満足しないよう“褒めて伸ばす”ことに留意し、本人の自発的な成長を促すよう働きかけましょう。

 

ネガティブフィードバックは相手の言動の問題点を指摘することで、課題の改善を促すフィードバックの手法です。より主体性が求められる人材の育成に効果的と言われていますが、相手のやる気をそがないよう言葉選びを意識して実施することが大切です。

ネガティブフィードバックは単なるダメ出しとは違い、課題を敢えて指摘することで気付きを与え、自らで考え改善していけるよう促すのが目的です。着地点を明示し、改善できたら称賛するよう心がけましょう。

 

いずれの手法も、論理的かつ客観的視点で具体的に伝えることが大切です。またネガティブフィードバックを用いる際には、先にポジティブな内容を伝えることや課題解決まで寄り添いフォローすることも有効です。なにより、十分な効果を得るためには良好な関係を築いておくことが重要です。

 

フィードバックの効果

多くの企業でおこなわれているフィードバックですが、実施目的は組織によって様々です。

ここではその目的や効果について大きく2つご紹介します。

 

① 人材育成・生産性向上

フィードバックは、人材育成を目的として実施されるケースがほとんどです。あわせて、各々の行動のズレを修正するためにあるといっても過言ではありません。

新入社員が自力で必要なスキルを全て身につけることは難しく、先輩社員からのアドバイスや、行動結果を踏まえたフィードバックを通じてノウハウを伝えることで、よりスムーズなスキル習得や業務改善が実現します。

また、メンバー一人ひとりが目的や目標に向け、正しくスピード感を持って取り組めるよう適宜、軌道修正することで、組織全体の生産性を高めることができます。

 

② モチベーション向上・組織力強化

定期的なフィードバックは、組織全体のコミュニケーションの活性化につながり、業務に対するモチベーションや組織に対するエンゲージメントの向上が期待できます。フィードバックが具体的かつ丁寧であるほど、社員のモチベーションを刺激でき、上司や会社への信頼感も高まります。仮に目標達成の取り組みにおいて、ネガティブな意識を持つ社員がいても、自らの行動に対して適切な評価やアドバイスが伝えられると、自己肯定感を高める動機付けやポジティブな意識転換のきっかけになります。

また、周囲からのフィードバックは、客観的に自分自身を知る機会でもあり、自分の強みや弱みといった特性を把握し、自己認識力(セルフアウェアネス)を高め、状況に応じた行動がとれるようになります。

フィードバックを効果的におこなうためのポイント

効果的なフィードバックをおこなうには、いくつかのポイントがあります。

ここでは、フィードバックの効果を最大化させるためのポイントを5つご紹介します。

 

① リアルタイムにその場でおこなう

フィードバックは早ければ早いほど良いとされています。人は、あまりに遠い過去の言動を指摘されても実感が伴いません。有効な学びにつなげるためにも、可能な限りタイムリーな実践を心がけましょう。その時々で気づきを与えることで課題改善の近道になります。また、フィードバックをおこなったうえで定期的なフォローアップも実施することで、目標達成に向けた取り組みを成功させやすくなります。

 

② 相手の行動に対しておこなう

ありがちな失敗事例として、人格や性格に対してフィードバックをおこなってしまうことが挙げられます。受け手が自分自身や生き方そのものを否定されたように感じてしまっては逆効果ですので、フィードバックは必ず相手の行動に対しておこなうよう留意し、考え方や捉え方、意識の持ちようで変えられるようにしましょう。

 

③ 客観性を持って具体的に伝える

効果的なフィードバックには具体性、実現可能な目標設定が重要です。内容が抽象的だと正しく伝わらず、指摘を受けた相手の課題解決につながらない可能性があります。課題については客観的な視点で事実をベースに、より具体的に伝え改善策を想起させるようにしましょう。また、あらかじめ方向性を明確にした目標を立て、本人が意欲的に実践できるよう配慮しましょう。

 

④ 適切な環境・態度を準備する

フィードバックは、内容によっては心理的ストレスを与えるケースも想定されます。特にネガティブフィードバックの場合、相手が萎縮してしまうこともあるかもしれません。精神的な負荷をかけないためにも、高圧的な態度は避けましょう。正しく改善を促すには、相手の気持ちを汲み取る姿勢が欠かせません。リラックスして話せる場所やシチュエーションを選び、1対1で建設的に話を進めるよう心がけましょう。

 

⑤ 普段から信頼関係を築いておく

誰からフィードバックされるかによって、相手の心境、受け取り方は変わります。フィードバックが成立しやすい環境や関係性を築くためにも、日頃からコミュニケーションを取り、どのようなことでも相談してもらえる、いつでもアドバイスできる信頼関係をつくっておくことが大切です。また、一方的な考え方の押しつけにならないよう、本人の考えを確認しながらコミュニケーションを図ることが良好な関係構築には欠かせません。

まとめ

フィードバックを効果的に実施するためには研修をおこない、自分自身の役割や手法、目的やポイントを正しく理解することが大切です。

フィードバックスキルの向上をご検討の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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