「明日からリーダーね。」指示に従っていた社員が指示をする立場になった時、ぶち当たる壁とは?
- 階層別
- ビジネススキル(対人)
- 部下育成
- 2019年6月29日実施 「リーダー育成研修」
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リーダーの役割を理解し、効果的なコミュニケーションでチームの業績拡大を図れるようにします。 また、課員のやる気を引き上げるためのコーチング手法を身につけます。 詳しく見る >>
- 株式会社イズミテクノ 様
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株式会社イズミテクノは、技術開発型企業として実績を重ね、独自に開発した表面処理、機能性アルマイト処理技術は、今や業界トップレベルと認められている。高硬度・耐電圧・耐摩耗性・高耐食・高滑潤性・低パーティクルといった特長を持つ機能性アルマイトは、高度な安全性とハードな機能負担に耐えなければならない自動車エンジン部品や、特殊ガスとプラズマの走る半導体製造装置になくてはならない技術。高い技術力と信頼性を誇る当社の表面処理、機能性アルマイト処理は、精巧な機械装置・半導体装置・自動車・医療機器など、幅広い分野で活用されている。
(ご担当者様からの一言)取り扱いの7,8割が半導体向けの製造装置のアルマイト表面処理が占めていて、その他は、医療機器関係部品のアルマイト処理も行っています。
- 実施前の課題
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- 急にリーダーの役職を与えられ、求められていること、やるべきことへの理解が及ばない
- マネジメントとは何かへの理解が乏しい
- 部下や後輩を引き上げる能力が教えられていない
- 実施後の効果
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- 周囲に自ら積極的に声を掛け、コミュニケーションを図るようになった
急激な社員数増加に伴い、強化せざるを得なくなったリーダー教育
- 社員教育に対する取り組みを教えてください。
3・4年前(2015.2016年)位までは、20~30名規模の会社だったので、皆が目の届くところにいて家族のような会社でした。その後、急激に100名程まで社員が増えたのに合わせ、新しい部署ができました。以前は社長からのトップダウンで伝わるレベルの人数でしたし、OJTで十分まかなえていましたが、急激に社員が増えたことで、指示出しを担うリーダーが必要になったんです。
今まで指示に従ってきた人間がリーダーの立場になり、社員のマネジメント力の強化が急務に。会社として、“プレーヤー育成だけでなく、マネジメントに力を入れていこう”という方向性になったものの、皆の意識を転換するのは難しかったです。新しいリーダー達は“何をやったら良いんだろう、何を目指せば良いんだろう”と、会社の考えや状況に追いついていけず、もやもやしていた時期がありました。
- 当時、急激な増員の理由は?
自動車、携帯、AI等のインフラがどんどん進化しています。私達が取り扱う製品が、それらの大元となる半導体装置の部品になるため、今後も右肩上がりの需要が見込まれています。その最初の波が来て、生産量が急激に上がったことが挙げられます。
- 増員したことでどのような課題が生まれましたか?
20名規模の会社であった時から勤務する熟練者と、新しく入ってきた20代の若い社員が混在する状態となりました。それまでは熟練者が教えたり面倒を見ていたのですが、組織が整うにつれ、それまでの年功序列が無くなり、若い人が熟練者たちの上に立つことも。お互いに言いたいことも言えない状況が発生したこともありました。…私みたいに何でもべらべら言えたら良いんですけどね(笑)
求められるリーダー像と現実の差を痛感していたところの改善策
- CAM研修導入の経緯を教えてください。
マネージャーになった社員から、どうすれば良いかわからない、現場も追いつかないし、そこまで手が回らないという声を良く聞いていて。リーダーにマネジメントを教えるにしても、その上に立つ人の覚悟もポジションも定まっていなかったんです。どの階層にいる社員も、これからのやり方に不安を抱えていました。
そんな中、たまたま別の営業に来ていた御社のグループ会社の方に“何かプラスになることができませんかね”と話したところ、待ってました!と言わんばかりに提案を受けまして…。
弊社グループ会社営業担当:ずっとチャンスをうかがっていました(笑)
ご提案を受けて“これいいじゃん!”となり、すぐ社内に持ち帰ったところ、“回し者だ!”と言われるという…(笑)
弊社グループ会社営業担当:(よく存じ上げているので)仰った方の顔がすぐに思い浮かびます!
でも本当に、どんぴしゃのタイミングでのご提案でした。
- タイミングは大事ですね!
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自発的なコミュニケーションにつながる契機となった研修プログラム
- 当日は、受講者としてもご参加いただきましたが、いかがでしたか?
別分野も含め、私は比較的社外の講習に出させていただく機会が多い方なのですが、今回の研修は冒頭のつかみも面白くばっちりで、初めて研修を受ける社員にもとても受け入れやすい内容だったと思います。講師の方の話が聞いていて飽きずに尚且つ分かりやすく、社員たちも素直に入って行けたように思います。
個人的にも学びの多い、とても良い一日でした。自分が今まで意識してきた事に対して、間違っていなかったな、という再認識にもなりましたし、ここはこうすれば良いんだという新たな発見もあって。今後直していかなければいけない事にも気づかされて…とにかく、良かったです!
- ありがとうございます!
私だけではなく、他に受けた15名ほどの社員からも意見も、「一気に全部やるのは無理だけど、1つずつトライしていこう」「こういう場を増やしてほしい。次回もあれば参加したい」というポジティブな声がほとんどだったので、やって良かったなと。
- 研修から5ヶ月経ちます(※インタビュー時)が、変わったと思われることはありますか。
コミュニケーションをとろうとしているんだろうな、と感じられる場面が垣間見えるようになりました。指示にしろ、日常会話にしろ、よく同僚・後輩に、自分から声を掛けに行ってるなと感じます。
リアルタイムに情報共有やコミュニケーションを取る手段として、10月頃からグループ長以上が利用できるチャットのような社内システムを取り入れました。そこでもコミュニケーションが活発に行われています。それも研修の影響もあるのかもと感じています。
- 今後着手したいことはありますか。
上に立っている者も含めて、自分がそのポジションで何を求められているのか、何をしなければいけないのか、まだ曖昧な部分があると感じます。そこを強化しながら、一般社員にもアウトプットして意識を広げていくことが課題です。
- 階層別研修はもちろん、制度設計もお手伝いできますので今後とも宜しくお願いいたします!
次のプレゼンを楽しみにしています!
受講者の感想
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とても有意義な時間となりました。今迄あまり考えていなかった事が多かった。(30代女性)
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リーダーシップとマネジメントの違いが、よく分かっていなかった。コミュニケーションの裏に隠れている事が大きいことが分かった。(30代男性)
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業務改善に役立つと思った。(30代男性)
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コーチングの仮実践にて、今後の動きなど光が見えた。(20代男性)
CAM営業担当より
現場リーダーの育成は多くの企業で課題になっています。
日々業務に追われがちな層でもありますが、その分周囲への影響力が大きく、研修のインパクトも大きいものがあります。
求められるスキルや考え方は多岐に渡りますので、実行と検証を繰り返しながら継続的に実施していくことをお勧めします。