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心理的安全性が高い職場とは?心理的安全性を高めるメリット-社員教育のCAM

2022.10.21 コラム

個人が不安を感じずに、発言できる状態を「心理的安全性」と言い、心理的安全性を高めることによって、チーム全体の生産性向上が期待できます。しかし、「どのように高めれば良いか分からない」方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「心理理的安全性とは何か、向上させるためのポイント」をご紹介します。

心理的安全性とは

心理的安全性とは、組織やチームの中で周りを気にすることなく発言できる状態にあることを指します。

例えば、自分の気持ちや意見を主張することに対して、「周囲の反応が怖い」「発言することが恥ずかしい」と感じる人も少なくありません。このような状況につながる原因を解決し、何も気にすることなく積極的に発言できる状態になると、心理的安全性が高まったと言えます。

心理的安全性が注目される背景

心理的安全性が注目されるようになった背景として、2016年にGoogle社が「生産性が高いチームは、心理的安全性が高い」といった、研究結果を発表したことにあります。

Google社では、2012年から約4年にかけて、生産性を上げ続けるチームの特徴を研究し、チームとして結果を出し続けていると、心理的安全性が高いことがわかりました。

その理由として、心理的安全性の高いチームでは「他人のアイデアを上手に活用できる」「離職率が低い」「効果的に働くことで評価される機会が増える」「収益性の高い仕事をする」といったことが挙げられます。

心理的安全性の不足で起こる「4つの不安」

心理的安全性の不足により、次のような不安を感じます。これらの不安に起因して起こり得る行動リスクも紹介します。

  • 無知だと思われる不安
  • 無能だと思われる不安
  • 邪魔だと思われる不安
  • ネガティブだと思われる不安

無知だと思われる不安

他のメンバーから「無知だと思われる」ことへの不安です。不明点の質問や相談ができなくなり、結果としてミスが増え、生産性が上がらないチームになる恐れがあります。

無能だと思われる不安

他のメンバーから「無能だと思われる」ことへの不安です。ミスをしてもすぐに報告ができず、大きくなってから表面化し、手遅れになる恐れがあります。

邪魔だと思われる不安

自分の存在が「他のメンバーを邪魔している」と感じる不安です。自分の発言が、チームの議論や会議を長引かせてしまうのではないかと考え、言いたいことが言えず、「指示待ち」になってしまいます。

チームとしては新しいアイデアを引き出せず、生産性の向上が見込めなくなる恐れがあります。

ネガティブだと思われる不安

自分に対して「ネガティブな印象を持たれる」ことへの不安です。自分自身が「消極的・ネガティブ」と思われているのではないか、と考えるようになります。

そのため、指摘すべき内容も指摘できないことや、そもそも発言ができないことがあります。チームとして抱えている問題を解決できず、重大なミスに繋がる恐れもあります。

心理的安全性がもたらすメリット

心理的安全性を向上させることで、以下のメリットがあります。

  • 生産性が向上する
  • コミュニケーション能力が向上する
  • ストレスが軽減する

生産性が向上する

メンバーそれぞれが本来の力を発揮することで、生産性の向上につながります。

特に、何も気にすることなく自分のアイデアを発表できたり、他のメンバーの発言に対して議論できる環境が整います。チームとしての雰囲気が良くなり、新しいアイデアも出やすくなるでしょう。

コミュニケーション能力が向上する

個々が不安を感じることなく、発言できるようになります。チーム全体のコミュニケーション能力が向上するため、知識量が底上げされます。

また、「どのような意見も否定されない」と安心できることで、何でも相談・報告をし合えるチームになります。

ストレスが軽減される

不安を感じることなく発言できることで、個々のストレスが大幅に軽減されます。ストレスが軽減されることによって、健康面や仕事に対するモチベーション向上も期待できます。

心理的安全性を高める方法

心理的安全性を高めるためには、次の2つの方法が有効です。

  • 話しやすい雰囲気をつくる
  • 満遍なく発言できる状況をつくる

話しやすい雰囲気をつくる

普段から話しやすい環境をつくることで、心理的安全性が向上します。

例えば、普段から意識してコミュニケーションを取ったり、発言した際に否定することなく感謝を伝えると良いでしょう。このような積み重ねがチーム全体の心理的安全性や、結果的として生産性向上につながります。

満遍なく発言できる状況を作る

特に、新入社員や経験の浅い人の中は、言いたいことがあっても発言しにくいと感じる場合があるため、発言の機会を与えることが大切です。例えば、会議中に順番に指名し、発言できる機会を設けることが挙げられます。

しかし、「強要されている」とプレッシャーに感じる恐れもあるため、発言しやすい環境・雰囲気を整えるなど、意見を出しやすいような配慮をすることが大切です。

まとめ

心理的安全性とは「不安を感じることなく、安心して発言できる状態」のことで、心理的安全性が高いチームは、新しいアイデアが出やすく、生産性が高いといった特徴があります。

心理的安全性を高めるためには、メンバーが発言しやすい雰囲気をつくり、発言できる機会を設けることが大切です。

弊社では、心理的安全性を高めるための研修を行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合せください!

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