質問力を高めるメリットとは?
ビジネスシーンで役立つ質問力について徹底解説!
目次
はじめに
相手の意図や状況を把握して必要な情報をうまく引き出したり、適切な提案を行ったり、新たな視点を生み出すためにも質問は非常に有効です。
しかしながら、
- 質問力を高めるためには何から取り組めばよいかわからない
- そもそも、質問力とはなんだろう?
という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「質問力を高めるメリットや高めるためのポイント」について、わかりやすく解説いたします。
質問力とは
一般的に「質問力」とは、物事における不明点や疑問点の答えを問う力のことです。質問力は会話や会議、面接、講習会、営業・提案など、あらゆる場面で役立ちます。また対面だけでなく、メールやチャットによるテキストコミュニケーションの中でも必要とされます。
たとえば、
- 商談などで絶妙に質問して、相手から聞きたい情報を収集する
- セミナーなどの質疑応答で的確な質問をして、質の高い情報を引き出す
- 後輩や部下に指示するのではなく、的確な質問をしながら本人のやる気や気付きを促す
などさまざまなシーンで活用できます。
質の良い的確な質問は不明点や疑問点の答えを問うだけでなく、お互いの視野を広げて理解を深める効果もあります。
質問力を高めるメリットとは?
質問力を高めると、さまざまなメリットがあります。5つのポイントに絞ってご紹介します。
メリット①問題解決に役立つ
質問力を鍛えることで、問題解決にも活用することができます。問題解決を行うためには、物事の不明点や疑問点、障壁になっている点をまず明確にすることが大切です。ビジネスシーンでは主に、取引先の抱える困りごとや自社の課題の解決が求められます。
質問力を高めることで、物事の疑問点や障壁に対して的確に問うことができます。その結果、問題の原因を究明・分析して、解決へと導くことができるのです。
質問をうまく活用することで、問題の発見・定義・解決のステップをスムーズに行うことができるでしょう。
メリット②思考や世界が広がる
自分の考えについて周りの人に質問をされて、今まで考えなかった視点に気付かされたことや、話を進める中で自分の理解が深まった経験がある方も多いのではないでしょうか。質問されることで、それまで考えなかった事柄について思考が引き出されます。そのため、より効果的な質問を重ねることで、相手の思考や世界を広げることができます。
また、質問を重ねることによって相手が大事にしていることや現在の状況、今後の行動について考えるきっかけになります。また、自分自身の振り返りとしても効果的です。相手や自分の世界観や思考を広げるためには、その思考のスタートとなる質問を投げかけることが有効です。
メリット③:関心を持っていることを示せる
質問は、相手に関心を持っている姿勢を示すことにつながります。また、自分が相手に関心を持っていることが伝わると、相手から好意を抱いてもらいやすくなります。
ただし、一方的に質問をすれば良いというわけではなく、適度に自分の意見や感想・体験なども織り交ぜて質問をしましょう。
メリット④:スムーズに人間関係を築くことができる
会話はキャッチボールです。質問力が高いと、相手との信頼関係をスムーズに構築することができます。効果的に話を引き出すことができるので、相手について深く理解できるようになり、互いの心の距離も近づけることができます。
メリット⑤:より多くの情報を収集できる
さまざまな切り口から相手の興味関心を引き出し、情報を収集していく力が身に付くと、商談で有利に働きます。質問力を高めることで、より多くの情報を収集することができます。私たちは生活の中でたくさんの質問を活用しています。また、コーチングやメンタリングの場面では、対話を通じて相手が気付いていなかった悩みや強みを引き出すことが求められます。
このように質問力が高いと、質問者と回答者の双方にメリットのある、質の高い情報をより多く引き出すことができます。
質問の種類
質問は主に、下記の2種類を状況によって使い分けていくことが大切です。
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンとは「はい」「いいえ」の二者択一で明確に答えられる質問や、回答の範囲が限られている質問です。
たとえば、「最近、どこかへ出かけましたか?」といったものです。
オープンクエスチョン
オープンクエスチョンとは回答の範囲を限定せず、相手に自由に答えてもらう質問です。
たとえば、「最近〇〇に行かれたのですね。なぜ、そこに行こうと思われたのですか?」といった、人によって回答が異なるものです。
質問は、状況と目的に応じて使い分けが大切です。また、相手との距離感を考えながら聞くことが重要です。たとえば、初対面の人にいきなり踏み込んだ質問をすると、
相手に警戒心を抱かせたり、不躾な人だと思われたりする可能性があるため避けたほうがよいでしょう。初対面の場合は、相手が簡単に答えられるクローズドクエスチョンから始め、徐々にオープンクエスチョンに展開しながら聞き出す流れがおすすめです。深い質問は相手との距離が近くなってから、徐々にするようにしましょう。
質問力を高めるポイント
ここでは、実際に質問力を高める方法や質問力を高めるときに意識しておきたい心構え、行動を解説します。
相手が答えやすい質問から聞く
信頼関係が構築されていない状態での質問には、注意を払う必要があります。具体的には、年齢や結婚の有無などは、初対面では答えたがらない人もいます。仮に相手が返答したがらない質問を投げかけた場合、口を閉ざしてしまう恐れがあります。そのため、特に初対面の人に対しては、質問する「内容」に注意しましょう。
たとえば自己紹介のときは、名前・出身・趣味など端的に答えられて、共通点がありそうな内容を選ぶとよいでしょう。相手が共通点に親近感を抱き話しやすくなりますし、共通点がなくても話の糸口が見つかれば、その後の質問は自然と出てきます。
人によって質問の仕方を変える
質問力が高い人は、相手によって質問の仕方を変えています。
―優柔不断な人 ―寡黙な人 ―おしゃべりな人 ―せっかちな人
など、相手の立場を想像して、どのように質問されたら答えやすいか考えましょう。
たとえば優柔不断な人には「何が食べたいか」と聞くのではなく、「AとBならどちらが食べたいか」と聞くイメージです。
まずは自分から答える
人に名前を聞く際にまず自分から名乗るように、先に自己開示することも有効です。先に自己開示することには2つのメリットがあります。
1つ目は、答えやすいことです。「私は東京出身です」と言えば、「私は神奈川出身です」と粒度を合わせて回答できるので、答えやすくなります。
2つ目は、先に自己開示をすると類似性の法則が働く場合があることです。類似性の法則とは、自分と共通点がある人に親近感を抱くもので、出身地や趣味が同じだとそれだけで距離が縮むことです。
アドバイスを求める
いつも一人で黙々と物事を進めている人は、誰かにアドバイスを求めることもよいでしょう。
仮にそのアドバイスが役に立つことがなくても、これを繰り返すことで「質問する癖」が身に付くため、将来的な作業効率化に大きな効果を発揮します。また周囲のアドバイスがきっかけで、問題や疑問を解消する新しいアイデアが生まれる可能性もあるでしょう。
時折、自分の話や意見も織り交ぜる
これはコミュニケーション力を伸ばす方法としても推奨されていますが、相手を質問攻めにすると疲れさせてしまう可能性があります。そのため、適度に自分の体験談や意見を織り交ぜながら質問する手法も身につけましょう。相手と似たような体験談を話すことで、相手も親近感を覚えやすくなります。
同じ経験をした人は、そのときの楽しみやつらさを理解しているという意識が働くため、その話題で盛り上がることもあります。
“恥ずかしい”という意識を捨てる
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざがあります。これは、知らないことは積極的に質問すべきという意味です。わからないことを聞くのは恥ずかしく感じますが、それはあくまでも「一時の恥」です。
わからないことをそのまま放置したことが原因で大きなミスを起こすと「一生の恥」に変わります。物事を知らないまま進めるのと、理解した状態で進めるのとでは抱える不安感にも大きな違いがあります。特にビジネスシーンや日常業務の中では、わからないことをそのままにせず、恥をかいてでも質問をする姿勢が大切です。
まとめ
コミュニケーション力の1つである質問力は、さまざまなビジネスシーンで求められます。
まずは、研修を通じて自分の質問力を把握し、日常のどのようなシーンでの質問力が弱いのかを振り返ることが大切です。
研修をご検討の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。
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