適切な目標設定とフィードバック面談で人材育成を目指す~交通事業会社様~
2019年10月下旬、長野県の交通事業会社様にて「人事考課者研修」を2日間にわたって実施し、30名の方々にご参加いただきました。
今回の企業様は、一昨年より弊社にて毎年研修を実施していただいており、今年度は
・ 新任管理職が増えてきていることや、人事考課のバラつきや形骸化も見られる
という課題をお持ちでした。
そこで今回は、 人事考課者研修を実施し、ブレの無い評価をしていく体制をつくるため、基本に立ち返り 、被考課者に対する目標の立て方を中心とした「人事考課者研修」を実施いたしました。
研修ではまず、自社の人事考課制度、人事考課の意義・目的を振り返りを含めて再確認していただきました。その中で、人事考課の運用プロセス(PDCA )や 評価者に求められていることへの理解を深めるため、人事考課における悩みをグループで話し合い、各個人の取り組みや想いを共有していただくことで、新たな気づきを促しました。
次に、目標設定について学習し、設定者のレベルにあっているかなど目標設定面談のポイントをワークを通して身につけていただきました。
「目標設定に不満な部下がいたら、どう対応するか」というテーマでグループワークを行い、 例えば部下が「難易度が高すぎて達成は難しい」と目標に対して捉えている状況において、上司である自分はどう対応すべきか等、実際によくあるケースを題材に、ケーススタディを行うことで、対応の引き出しを増やしていただきました。
最後に、フィードバック面談が形骸化して、根拠も伝えないような一方的な「評価を伝える作業」で終了しまうことがないよう、フィードバック面談時のポイントを6項目に分けて解説し、お伝えしました。
面談は「人材育成」や「動機づけの場」であることの認識合わせが大切です。被評価者の言い分をしっかりと傾聴して、納得するまで対話することで、次期に向けた改善課題を共有することが次に進むために最も重要です。
受講者の声
・よく理解出来たので、自分の目標管理設定にも役立てたいと思います。
・分かっているようで分かっていないことが、沢山ありました。
・評価の基準が分からないままフィードバックをしていたので、基準が明確になりました。
・これから上期の振り返り、下期の設定になるので、自分自身の目標設定も本日の研修を意識して行いたいと思った。
講師より
人事制度の理解は一朝一夕には進みませんので、毎年、意識醸成やスキルアップの機会を辛抱強く継続されることで定着化してきます。 実際の事例を用いて「良い目標設定の例」「改善が必要な目標設定の例」を社内WEBなどで公開する等、有効な方法はいくつかありますので、いつでもご相談いただければと思います。
研修内容
- 会社の評価制度を理解(再確認)する
- 人事考課の意義・目的を確認する
- 期初の目標設定の視点や注意点の確認
- 期中の評価者の役割を確認する
- 期末の評価決定とフィードバック面談の注意点を確認する
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