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「自分は必要とされていない。」退職した若手社員がそう思ったきっかけとは

2019.03.01 コラム

皆様の周りに、こんな方はいらっしゃいませんか?

「自分は必要とされていない気がする(ので、辞めようかと思っている)」 「自分が役に立っているか分からない(ので、もっと自分を必要としてくれる職場を探したい)」

入社して1年くらい経つ女性若手社員が、急に「辞めたい」と言ってきたので、驚いて理由を聞いた時の返答です。

私は「もっと必要とされたいのに、今の職場では役に立っていない、必要とされていないと感じるのですね」と 答え、何故そう感じるのか聞いてみました。

彼女はゆっくり思い出すように話してくれました。そう思うに至った理由はいくつかあるようですが、何か直接的なきっかけがあったわけではないようです。

1.上司から話しかけられることがほとんど無い。→自分は要らない存在のように思えてしまう。

2.自分の同期のことを褒めていた。→同期と比べて自分は劣っていると言われたように感じてしまった。

3.別のチームに配置換えがあった。→以前のチームの仕事で成果が出せなかったからではないかと考えた。

さて皆様はどうお感じになりますか?この文章だけでは判断がつけられないと思いますが、私は口にはしませんでしたが内心「なぜそんなにマイナスに捉えてしまうの?」と思ったのが正直なところです。

ただ本人にとっては、自分の「存在価値」のようなものを揺るがす重大事件だったのかもしれません。誰でも「認められたい」「必要とされたい」という気持ちは多少あるでしょうし、まだ自分の判断軸を持って仕事に臨めていない若手社員は、他人の評価を必要以上に敏感に受け取ってしまっているのかもしれません。

ひょっとすると上司はものすごく忙しいけれど、彼女がちゃんと仕事をしているから安心して任せていたのかもしれない。同期にライバル心を燃やしてより頑張ってほしかったのかもしれない。。。

ただ、伝わっていなかっただけかもしれません。

しかし「伝わっていないだけ」が、退職の申し出に繋がってしまうのです。

この様なギャップはいたるところで見られます。ここでは時代背景だとかジェネレーションギャップだとか語ることはいたしませんが、こうならないためにできること、「ちょっとした心がけ」はたくさんあると思います。

新入社員が多く入るシーズン。皆様の職場ではいかがでしょうか。

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