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「必要とされたい」思いが強い社員のオトシアナ

2019.03.02 コラム

「自分が求められるところで働きたい」

以前「必要とされていない」という思いが強く退職を申し出た若手社員の話を書きましたが、先日新卒採用の場面でも同様の話を聞きました。

ある会社の人事の方が仰るには、内定を出した学生から「別の会社に決めた」と返事があり理由を尋ねたところ、「その会社からは、熱心にうちに来てほしいと言われ、自分が必要とされていると感じた」とのこと。

なるほど。

確かに、「必要とされる」方がされないより嬉しいですし、モチベーションになるような気もします。また「誰かの役に立つ」ことは何にも代えがたい「やりがい」になることも納得できます。

ただ、時々心配になることがあります。 「あなたが必要だ」「あなたに感謝している」といった言葉を支えに仕事をしていて、もし誰からもそう言ってもらえなかったら、その人はどうなるのだろう、と。

いつか、相手に「感謝の言葉をもらう」ことが目的になってしまわないだろうか。更に、 「こんなにやってあげているのに」という不満に変わってしまわないだろうか…。

自分のモチベーションを他人の言葉に委ねてしまうようになり、先に述べたような「自分は必要とされていないのでは」という疑念に駆られてしまう人が多いように思います。不安な気持ちで相手の行動を待つだけの状態は、非常に苦しいでしょう。

他者からの客観的な評価も仕事の上ではもちろん大切ですが、「必要とされていないのでは?」と不安になるよりも、「必要とされるには、もっと何ができるだろう」と前向きに考えられる人は強いだろうな、と考えさせられる一件でした。

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