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今どき新入社員の特徴は?Z世代の育成のポイントとおすすめの研修を解説

2024.02.01 コラム

「今どきの新入社員の傾向を知って、適切な研修を行いたい」「新入社員とどのように接したらコミュニケーションがうまくいくかわからない」など、新入社員の育成に悩まれている教育担当の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「今どき新入社員の特徴と育成に効果的なおすすめの研修」について紹介します。

目次

今どき新入社員の特徴

今どきの新入社員は2000年代前半生まれで、Z世代とよばれています。Z世代は、インターネットやSNSが身近な環境で育ったため「ソーシャルネイティブ」であるほか、学校ではゆとり教育を受けてきたことから、多様性や個性を重視する傾向があるようです。
そんな今どき新入社員には、次のような特徴があります。

素直で真面目だが、自主性が弱い

今どき新入社員は、業務などの指示を守り、真面目にこなす傾向があります。指示を素直に聞き入れ、的確に実行できることは、新入社員の強みです。

その反面、自分で考えて業務を行う自主性が弱い傾向にあり、「言われたことしか行わない」「自ら動かない」といった特徴がみられます。

また、Z世代の今どき新入社員は、小学校の時に競争意識を避けたゆとり教育を受けています。周囲からはみ出した目立つ行動をとるといじめの対象になるケースもあり、周りから抜きん出ようとしない傾向があります。

自分らしさを大切にする

Z世代の成長過程で、社会は多様性や包括性を重視するようになりました。新しい価値観や自分とは異なる価値観を受け入れる姿勢がありながら、自分らしさを大切にする傾向があります。周囲から浮かないように目立つ行動を避けるものの、「自分は自分、他人は他人」という意識が根底にあります。

承認欲求が強い

ソーシャルネイティブでSNSが身近な中で育ってきたZ世代は、「いいね」と互いに承認しあうことを日常にしてきました。そのため、何かを行ったときに承認されたい欲求が強いことが特徴です。「周囲から認められたい」という気持ちがモチベーションになりますが、認められないと意欲を失いがちになることもあります。

効率性を重視する

Z世代は競争意識や出世欲は強くありませんが、「自分の時間を大切にしたい」「面倒なことに時間を割きたくない」という理由から効率性を重視します。そのため、タイムパフォーマンス(タイパ)の良いサービスやコンテンツを好む傾向があります。

今どき新入社員の育成ポイント

今どき新入社員の育成には、Z世代の意識や行動の傾向に合った動機づけや働きかけを行うことが効果的です。

新入社員の特徴を理解して接する

新入社員が持つ、「真面目」「無駄なことを嫌う」「自主性が弱い」などの特徴を理解して育成します。一方で、自分らしさや多様性を大切にする傾向があるため、一括りにして扱わないことも留意すべきポイントです。

心理的安全性を高める

今どきの新入社員は、自主性に課題があり、周囲からはみ出すことを嫌う傾向があります。そのため、職場の心理的安全性を高め、「ここでは自分の考えや意見を言っても大丈夫だ」と思える環境を作り、自主性を促します。

手順や方法を伝えて、考えさせる

言われたことは的確に行うものの、自分で考えて行動ができないZ世代には、業務の手順や方法を伝えた上で、「どのように進めたら、より効率的に業務が行えるか」など、自ら考えて行えるような質問をします。

承認とフィードバックの両方を行う

承認欲求が強い反面、自分自身の能力やパフォーマンスに不安を持つようです。先輩や上司は、新入社員と密接にコミュニケーションをとり、業務や目標を達成した時には承認するようにします。また、改善や成長のためのフィードバックも積極的に行い、新入社員が自己肯定感や成長している実感ができるようにします。

新入社員研修におすすめのテーマ

多様化や二極化の傾向があるZ世代の新入社員の育成には、それぞれの課題や特徴に応じた研修が求められます。課題ごとにおすすめの研修テーマを紹介します。

ビジネスマナー研修

新入社員の多くが、フラットな人間関係やコミュニケーションで育っており、ビジネスマナーの意味や必要性についての認識が不足しています。

ビジネスマナーを身に付けることで、新入社員自身が周囲から認められて尊重されるなど、メリットも伝えます。周囲への好印象はもちろん、自己成長にも効果があることを意識してもらいます。

ビジネスマナー研修

コミュニケーション研修

上司や先輩への報告や相談が苦手ということも、新入社員に共通する課題です。

業務の中で自分が置かれた状況をどのように整理して、何を相談すべきかがわからない、連絡のタイミングや報告の仕方がわからないなど、多くの問題を抱えています。

コミュニケーション研修は、業務を進める上で注意するべきポイントや職場でのコミュニケーションなど、新入社員が職場に適応する能力を育成します。

コミュニケーション研修

ビジネス文書作成研修

ソーシャルネイティブの新入社員は、スマートフォンの操作には長けていますが、PCでの文書作成やデータ集計などのスキルは高くない傾向があります。

ビジネス文書作成研修で、定型文書の基本フレームや文書での敬語表現など、社内外との文書によるコミュニケーションの基礎を学びながら、PCでの資料作成を行うことがおすすめです。PCスキルに個人差がある場合には、苦手なソフトを学べるようeラーニングや自己学習などのフォローアップも効果的です。

ビジネス文書作成研修

アサーティブコミュニケーション研修

受け身な傾向のある新入社員は、適切な自己主張の仕方がわからないという課題があります。自分の考えを上手く主張できないことで、先輩や上司との関係性づくりに悩むこともあります。

アサーティブコミュニケーション研修では、攻撃的になったり相手を責めたりせずに、適切に自分の考えを伝える方法を学びます。自分らしさを大切にする傾向のある、今どき新入社員が職場に馴染むためにおすすめのテーマです。

アサーティブコミュニケーション研修

ロジカルシンキング研修

多くの情報から、必要な情報を整理して結論を出すロジカルシンキングもおすすめです。構造的に整理するフレームワークや、わかりやすく伝えるスキルを身に付けることができます。また、ロジカルシンキング研修を通して、自ら考える習慣を形成する効果も狙えます。

ロジカルシンキング研修

まとめ

今回は多様な個性を持つ、Z世代の今どき新入社員の特徴と育成のポイントを解説しました。さらに、新入社員の課題に応じた、おすすめの研修テーマもご紹介しました。キャムテックでは、企業様ごとの課題やご要望に応じてカスタマイズしたプログラムを提供しています。

新入社員研修をご検討中の方は、ぜひ一度、キャムテックへお問い合わせください。

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