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【2022年版】研修会社が教えるオンライン研修成功のポイント-社員教育のCAM

2022.02.10 コラム

働き方改革や新型コロナウイルス蔓延に伴うテレワークの導入により、一般的になった「オンライン研修」ですが、皆様の会社でも実施されていらっしゃいますでしょうか。実施したけど上手くいかなかった、導入したいけど自社でできるか不安、という方も少なくないでしょう。そこで今回は、オンライン研修を多数実施している弊社だからこそ分かる「オンライン研修成功のポイント」を詳しく解説します。

オンライン研修とは

オンライン研修とは、PCやスマートフォンなどの端末とインターネット回線を用いて行う研修のことで、録画した映像を視聴するeラーニング型と、リアルタイムで受講するライブ配信型2種類があります。

eラーニング型とは、予め用意された動画を視聴する研修で、受講者が好きなタイミングで研修を受けることができます。そのため、社員の予定調整が難しい場合でも、各々が好きな時に、好きな場所で、自分のペースで受講することが可能です。また、動画を繰り返し視聴できることも特徴です。

一方で、ライブ配信型とは、ZoomTeamsなどのWeb会議システムを利用して、講師と受講者がリアルタイムでコミュニケーションを取ることができる研修です。グループワークや質疑応答などの、相互コミュニケーションも取り入れられるため、集合研修と遜色なく実施できることが特徴です。

 オンライン研修の現状

これまで「社員研修」というと、受講者が一堂に会する集合研修と、社員自身がプログラムに則って進めるeラーニング型が一般的でした。しかし、コロナの影響により大人数を集めることが難しくなり、同時にWeb会議システムが普及したことから、集合研修の代替手段として、Web会議システムを用いた「ライブ配信型」の需要が急増しました。

よってここからは、「オンライン研修」=「ライブ配信型」として話を進めて参ります。

20217月にパーソル総合研究所が発表した調査では、「集合研修」に関して、コロナ禍を受けて「どのくらいオンライン化が進んでいるか」という問いに対して、オンライン研修を増やした企業の割合は75.0%にも及び、企業規模が大きくなるほど、オンライン研修に積極的な傾向がみられました。

また、既にオンライン研修を実施している企業のうち、「今後も既存の研修をオンラインで実施したい」と考えている企業の割合は80.4%でした。オンライン研修の成果(研修目的の達成・実務への貢献)が得られている企業に限ると、その割合は90.0%に及び、成果が得られていない企業であっても、65.2%がオンラインに移行しようとしていることがわかりました。

コロナの収束が見えない中、今後もオンライン研修の需要が見込まれ、各企業はオンライン研修のメリット・デメリットを踏まえた上で、成果に繋がる研修の実施が求められています。

 オンライン研修のメリット

多くの企業で取り入れられているオンライン研修ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。オンライン研修のメリットを3つご紹介します。

 どこからでも受講できる

端末とインターネット環境があれば、どこからでも受講することができます。通常の集合研修の場合、各地で勤務している社員を一つの実施会場に集める必要がありますが、オンライン研修では、各拠点や自宅など場所を問わず、同じ研修を受講させることができるため、教育格差の発生を防げます。

 コストが抑えられる

どこからでも受講できるため、会場費や交通費・宿泊費などのコストを抑えることができます。また、移動が無くなるため、時間的コストの削減にも繋がり、空いた時間を業務に充てることができます。研修担当者としても、移動や宿泊の手配・発信が不要になるため、業務負担の削減になります。

 オンライン特有のコミュニケーションができる

Web会議システムには、チャットやリアクション、アンケートなどの機能が備わっており、これらを活用することで、より活発なコミュニケーションを促すことができます。集合研修の場合、周囲の目を気にして質問がしづらいと感じる人もいますが、チャットに自由に書き込みができるようにすることで、発言のハードルが下がり、リアクションしやすくなります。

 オンライン研修のデメリット

一方で、オンライン研修には課題もあります。ここでは、オンライン研修のデメリットを3つご紹介します。

 受講者同士の交流が減る

受講者が直接顔を合わせる集合研修と異なり、オンライン研修の場合、各々が別の場所で受講するため、受講者同士の交流が難しいという課題があります。そのため、Web会議システムのブレイクアウトルーム機能の活用や、研修内でワークやディスカッションを取り入れることで、コミュニケーションの量を増やし、研修後に懇親会を実施するなど、交流の時間を設ける工夫が必要です。

 安定した通信環境が必要

オンライン研修は、インターネット回線を用いて行うため、通信環境を整えておく必要があります。通信環境によっては、接続が頻繁に途切れるなどトラブルが発生し、進行に悪影響を及ぼす恐れがあるため、事前確認は必要不可欠です。自宅からの受講ですと、接続が不安定になることもあるため、Wi-Fiの支給を行う、オフィスから受講するなど、会社として事前の対策が必要になるケースもあります。

 受講者の反応が分かりにくい

受講者の表情や反応を直接確認しながら進行できる集合研修に対し、オンライン研修ではPCの画面を通して確認することになるため、講師側から受講者の反応や様子が分かりづらいという課題があります。そのため、講師からの問いかけに対して「OKサイン」「NGサイン」で返す、他の受講者の発表には「拍手」をするなど、手や体を使ってリアクションをするルールを設け、研修の開始時に共有すると有効です。

 オンライン研修を成功させるポイント

オンライン研修を成功させるためには、メリットを最大限に活かしながら、デメリットをカバーすることが求められます。そこで、オンライン研修の効果を高め、成功させるポイントを4つご紹介します。

 事前準備をしっかり行う

事前準備の有無がオンライン研修の質を左右すると言っても過言ではないほど、事前準備は欠かせません。実際に使用するWeb会議システムを用いて、通信環境だけでなく、PCやカメラ・マイクなどの動作や操作方法の確認を、遅くとも研修の1週間前までに済ませておきましょう。研修中にトラブルが発生すると、中断して対応が必要になり、予定していたスケジュール通りの進行ができなくなる恐れがあります。限られた時間を有効活用し、研修の質を高めるためには、あらゆるリスクを想定して準備をしておくことが大切です。

 顔出しで受講させる

カメラがオフになっていると、講師は受講者の反応が分からず進行しにくいため、研修の質の低下に繋がりかねません。受講者にとっても、カメラがオフの状態では緊張感が薄れ、集中力の低下に繋がります。画面をオンにして顔出しをさせることで、講師は受講者のリアクションを確認できるようになり、受講者は当事者意識を持って受講できるようになります。「自宅を映したくない」という場合には、Web会議システムの機能としてバーチャル背景を設定することができるため、事前にその方法を伝えておきましょう。

 余裕を持ったスケジュールを立てる

オンライン研修では、長時間PCの画面を見続けることになるため、集合研修よりも疲れやすく、集中力が続かない傾向にあります。そのため、1時間~1時間半に1回の休憩時間を設け、目や耳を休めるようにしましょう。

また、話を一方的に伝えるだけでなく、グループワークやディスカッションを多く取り入れる、ランダムに指名をして発表させる、自分の考えをチャットに書き出してもらうなど、受講者を飽きさせない工夫も取り入れましょう。

 研修後に振り返りを実施する

オンライン研修では、受講者の集中力が続きにくい上、講師が受講者の理解度を把握しにくい傾向があります。そのため、振り返りのレポートを義務付けることを事前に案内することで、受講者の緊張感を高めることができます。受講者からのフィードバックは、講師にとっても、理解度を把握するための材料になります。理解度が低い場合には、後日フィードバックの機会を設けるなど、フォローを行うことが大切です。

また、「音声が聞きやすかったか」「集中して取り組めたか」など、運営面に関するアンケートを実施することで、次回の実施に向けた改善点を明確にすることができます。

 まとめ

成功のポイントは分かったけど、実際に自社でオンライン研修を成功できるか不安とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。弊社では、プロの講師によるオンライン研修を、全ての研修プログラムで実施しております。通常の集合研修はもちろんのこと、オンライン研修でお悩みの方はぜひ弊社にご相談ください!お悩みやご要望に沿ったプログラムをご提案いたします。

導入事例

コロナ禍を主体的に取り組むプラスの契機に~凸版印刷株式会社~

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