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~活躍できる中堅社員の育成~「中堅社員研修」の目的とお勧めプログラム-社員教育のCAM

2022.01.31 コラム

企業を支える中堅社員の活躍は、今後の発展に大きな影響を与える重要な要素ですが、伸び悩みを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。活躍できる中堅社員を育成するためには、役割を理解させ、その役割を果たすためのスキルの習得が必要です。そこで今回は、「中堅社員研修の目的とプログラム」について詳しく解説します。

中堅社員の役割

中堅社員とは、「入社37年目の社員」や「20代後半~30代前半の社員」と明確に定めている企業もありますが、一般的には、若手社員と管理職の間に位置する年齢・社歴で、且つ主任や課長などの役職に就いていない社員のことを示します。

また、中堅社員に求められる役割は企業により様々ですが、共通して求められる役割として、「個人の業務スキルの向上」と同時に「周囲に対して自ら積極的に働きかけること」が挙げられます。そこで、中堅社員に求められる代表的な役割を4つご紹介します。 

スキルの向上

中堅社員は、業務に対する専門的な知識やスキルの習得・向上が求められ、プレーヤーとして高い成果を上げる必要があります。加えて、与えられた業務を確実にこなすだけでなく、業務に取り組む中での問題発見や改善提案など、業務効率を上げるための行動が求められます。主体性やコミュニケーション、問題発見・改善提案などのスキルは、今後、管理職になる上でも必須のスキルですので、中堅社員の頃に習得させることで、更なる成長に繋がります。

後輩の指導育成

後輩の指導育成も、中堅社員に求められる重要な役割です。単に仕事のやり方を教えるだけでなく、その仕事の意義や背景、前後の業務プロセスの他、周囲とのコミュニケーションの取り方や、会社の目標や方針に対して理解を促すことも求められます。

また、後輩が業務でミスをした時には、「なぜミスをしたのか」「同じミスをしないためには何が必要か」を考えさせ、理解できていない場合には、自分自身で考えるように促し、正しい方向に導きます。その際、相手の話に耳を傾けるだけでなく、発言の意図や真意・感情を読み取ることで、相手の気持ちを尊重する高いコミュニケーションスキルが必要になります。

若手社員(後輩)と管理職(上司)の架け橋

若手社員と管理職の間に位置する中堅社員は、現場と管理職をつなぐ架け橋として、会社や管理職の意向を現場の若手社員に伝え、現場の状況を管理職に伝える役割が求められます。若手社員の中には、管理職に対して萎縮してしまい、自分の意見をはっきり伝えられない人も少なくありません。そこで、中堅社員が橋渡し役となり、管理職へ伝えることで、現場で起きている問題が解決しやすくなります。

また、管理職の意向を、中堅社員が実務レベルに落とし込んで若手社員へ伝えることも必要です。会社や上司が若手社員に求めている役割期待を伝えることで、会社の目標に共感させ、達成に向けて促します。これらを通じて、管理職と若手社員が同じ認識を持つことで、業務をスムーズに遂行できるようになります。

チームワークの強化

中堅社員は、主体的にチーム作りに取り組み、周囲を牽引することが求められます。入社後数年の間は、自分の担当業務に精一杯で周囲が見えていないこともありますが、業務の経験を積み中堅社員になると、自分自身の業務だけでなく、他のメンバーの状況も配慮した上で、状況に応じてサポートする必要があります。

また、プロジェクトのリーダーを任される機会もあるため、チームを牽引するだけでなく、周囲を巻き込む力や、他部署との調整を行うためのコミュニケーションスキルも大切です。中堅社員には、こうした周囲への働きかけや連携により、チームワークを強化する役割があります。

中堅社員研修の目的

中堅社員研修の目的は企業により様々ですが、多くの場合は、先程ご紹介した「中堅社員に求められる役割」を果たすためのスキルの習得です。中堅社員研修の目的を3つご紹介します。

指導育成力の習得

現場で業務経験を積んだ中堅社員は、次のステップとして後輩の指導育成が求められます。企業の未来を担う若手社員の育成は、今後を左右する重要な役割です。報連相などのビジネスマナーやコミュニケーションなどの基本スキルから、業界・職種による実務スキルまで様々な指導を行うために、指導育成スキルを習得する目的があります。

コミュニケーションスキルの習得

中堅社員になると、部署内の上司や後輩だけでなく、他部署や社外の相手とやり取りする機会が増えるため、自ら周囲へ働きかける必要があります。そのため、自分の考えを正確に伝えるだけでなく、相手の気持ちや状況を理解し、相手目線に立ったコミュニケーションを行うためのスキルを習得する目的があります。

リーダーシップの習得

チームで成果を上げるためには、中堅社員が後輩に対して適切な指導を行い、リーダーシップを発揮することが求められます。主体的に行動し、自分の考えや行動を示すことで、周囲を巻き込み動かすことができるようになります。そのため、「リーダーシップとは何か」を知り、リーダーとして求められる役割や行動を習得する目的があります。

 

中堅社員研修に取り入れたいプログラム

中堅社員の役割や、中堅社員研修の目的は分かりましたが、研修を成功させるためには、その内容をプログラムに落とし込む必要があります。そこで、中堅社員研修で実施したいプログラムを3つご紹介します。

 チームビルディング研修

チームで仕事を進めるためにコミュニケーションのあるべき姿を理解し、成果が上げられるチームを構築するためのスキルを習得します。強いチームを作るためには、自分のことをよく理解した上で、メンバーとの相互理解を深め、コミュニケーションを活発にすることが必要です。そのためには、「仕事はひとりで行うのではなくチームで行うもの」という意識を持ち、チームの中で求められる役割を理解しなくてはなりません。研修を通じて、チームの中での役割を認識し、自分の行動がチームに与える影響を理解した上で行動できると、チームの活性化に繋がります。

 フォロワーシップ研修

成果を上げられるチームを構築するためには、リーダーシップはもちろんのこと、上司を支援・サポートするためのフォロワーシップも求められます。フォロワーシップ研修では、組織の中核である中堅社員として求められる役割を理解し、フォロワーシップ発揮のために上司・後輩と関わる上で必要なスキルを習得することで、組織に対する貢献力を高めます。研修を通じて、上司の決断を助ける報連相の仕方や、後輩を動かすための褒め方・叱り方などを習得することで、信頼関係の構築に繋がります。

 問題解決力研修

リーダーシップを発揮する上で、仕事のあらゆる場面で発生する問題を解決するために必要な考え方やスキルを習得します。中堅社員は、業務効率を上げるために、業務上の課題に適切に対処し、解決する力が求められます。そのためには、問題の原因を見極め、筋道を立てて考え、解決方法を導き出せるようにならなくてはなりません。そこで、研修を通じて「問題発見」「原因分析」「解決策立案」という問題解決の一連の流れを習得することで、職場の問題を洗い出し、原因を明確にした上で、適切な解決策を実施できるようになります。

中堅社員育成のポイント

中堅社員研修をより効果的な内容にするために、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

役割を認識させる

中堅社員には、指導育成やチームワークの強化など、様々な役割が求められていますが、自分自身に求められる役割を理解していない人が少なくありません。そのため、研修を通じて、会社や上司が「どのような役割を期待しているのか」を伝えることで、自分自身の役割を認識させます。自分が組織にとって大切な役割を担っていることに気づかせることで、主体的に動くことができるようになります。

キャリアの展望を示す

中堅社員の中には、自分自身の今後のキャリアが漠然としていて迷っている人も多く、転職の意欲が高まる時期でもあります。そのため、「社内には、どのようなポジションやキャリアのルートがあるのか」「どのようにステップアップできるのか」キャリアの道筋を示してあげることが重要です。キャリアの道筋を示すと共に、本人のスキルや希望に応じたキャリアアップの機会を提案することで、進むべき道を明確にすることができます。

モチベーションを保つ

中堅社員になると、自分の業務に慣れ、仕事に大きな変化がないことから、モチベーションが下がり、やる気をなくしてしまう人もいます。モチベーションの低下は、自分自身の成長の妨げになるだけでなく、周囲の士気も下げてしまいます。そのため、新たな仕事や役割を与え、初めて経験する業務にチャレンジさせるなど、モチベーションの向上に繋げることが大切です。

まとめ

中堅社員の育成に取り組む中で、どのような研修が自社の社員に適しているか迷うこともあるでしょう。弊社の「中堅社員研修」では、「チームビルディング研修」「フォロワーシップ研修」「問題解決力研修」はもちろんのこと、お悩みに合わせたプログラムをご提案いたします。中堅社員研修でお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください!

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