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社内講師のメリットとは?講師選びから育成方法までご紹介-社員教育のCAM

2022.10.07 コラム

研修の実施方法には、社内で企画・実施する「内製化」と、研修会社に依頼する「外部委託」の2種類がありますが、「内製化」をするためには、 社内講師の育成が必要です。

しかし、ある日突然、講師の依頼をしたのでは「人前で話すことが苦手」「講師の経験がなく、何をすればいいかわからない」と戸惑う社員も多いでしょう。

そこで今回は、 「社内講師のメリット・デメリットと育成方法」をご紹介します。内製化を検討中のご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

社内講師のメリット・デメリット

社内講師の育成方法の前に、メリット・デメリットを理解しましょう。

・社内講師のメリット

社内講師の最大のメリットは、 社内の業務を熟知している人が講師を務めるため、実務に即した内容を実施できることです。社員ならではの融通の利きやすもメリットで、急な日程調整や内容変更・研修後のフォローも臨機応変に対応できます。

また、講師を務める社員のスキルアップも期待できます。人にわかりやすく伝えるためには、業務に関する知識だけでなく、プレゼンテーションやファシリテーション・コミュニケーションなどのスキルが求められます。

さらにコスト面においても、社内講師育成のために時間やコストはかかりますが、外部委託に比べると抑えられます。

・社内講師のデメリット

社内講師のデメリットは、講師役社員の 選定や育成・質の確保が難しいことです。

社内講師を選定する際には、役職が大きな影響を与えます。管理職が務める場合、受講者は意見や感想が自由に言えなくなる恐れがあります。反対に社歴がが浅い場合には、受講者に軽んじられるリスクがあります。また、経験・知識ともに豊富な社員がいても、その人が講師としての資質を持っているとは限りません。

さらに、同じ社員が講師を務めることから、受講者との心理的距離が近いこともデメリットの一つです。

日頃、一緒に働いている人から教わることに、抵抗を感じる恐れもあるため、講師を選定する際は「この人であれば、受講者も素直に学ぶのではないか」という視点も大切です。

社内講師向けの研修・不向きな研修

研修内容によっては、社内講師ではなく外部委託した方が良いケースもあります。社内講師向けの研修と不向きな研修をご紹介します。

・社内講師向けの研修

社内講師に向いているのは、以下の3つの要素を持った研修です。

  1. 社内の業務やルールに関する内容
  2. 会社のビジョン・就業規則に関わる内容
  3. 会社がノウハウを持っている内容

これらの要素を持つ研修であれば、社内講師のメリットを活かした効果的な研修ができます。

例として「新入社員研修」が挙げられます。ビジネスマナーやコミュニケーションについては外部委託でできますが、会社のビジョンや経営方針・就業規則などの説明は、社内講師でないとできない内容です。

・社内講師に不向きな研修

社内講師に不向きなのは、社内に ノウハウや知見がない研修です。

例として「ハラスメント」や「コンプライアンス」に関する研修が挙げられます。このような研修では、専門的な最新の知見が必要な上、社内講師だと受講者との心理的距離が近いことがマイナスに働く恐れもあります。

社員研修の内製化と外部委託については、こちらの記事でも紹介しています。

社内講師の選び方

社内講師を選ぶためには、3つのポイントがあります。

①ノウハウや知見を持っている

研修講師の経験があり、ノウハウや知見を持っていることです。中途採用者の場合はそれまでのキャリアも考慮に入れましょう。社内で一目置かれているような人がいればベターです。

②コミュニケーションスキルがある

一般的に、講師は「話すスキル」が必要と思われますが、教えるためには、受講者に 「わかりやすく伝え、考えを引き出す」ことが求められます。そのため、ただ話が上手いだけではなく、相手を巻き込みながら、双方向のコミュニケーションを取れるようなスキルを持つ人が望ましいです。

③受講生との距離感

例えば、新入社員研修でいきなり管理職が講師として登場すると、受講生が過度に緊張する恐れがあります。中堅程度の社員を講師にして、親しみを持ってもらったり、研修後も何かと頼れるようにすると良いです。

一方で、中堅社員や管理職向けの研修の場合、受講者より社歴が若い社員が講師を務めると反発が起こる可能性もあります。そのため、 対象者に応じて講師を選ぶことが大切です。

社内講師を担当するメリット

講師を選定しても、相手が快諾するとは限りません。その場合は、社内講師を担当するメリットを提示しましょう。

・自身のスキルアップにつながる

社内講師を務めることで、自身のスキルや経験の棚卸しが行えるため、自分の強みなど、新たな気づきを得ることもあるでしょう。

また講師を行うことで、プレゼンテーションやファシリテーション・コミュニケーションなどのスキルを磨くこともできます。そのため社内講師を務めることは、大きな スキルアップの機会と言えます。

・社内での人脈が広がる

社内講師を務めることで、 より多くの人と関わり、人脈を作ることができます。日常の業務では、なかなか接する機会のない人と話すきっかけも作れるため、今後の業務や将来のステップアップに役立つ可能性があります。

・仕事の幅が広がる

スキルを磨き人脈が広げられると、仕事の幅も広がります。例えば、社内講師としてスキルを積むことで、ミーティングやプレゼン・会社説明会の進行役など、人前に立つ仕事もやりやすくなるでしょう。

 

【事例有】社内講師育成のポイント

社内講師の育成には2つポイントがあります。

・会社でフォローする

社内講師を引き受けてもらった後は、任せっぱなしにするのではなく、その後も 会社としてフォローすることが大切です。社内講師は通常の業務に加え、研修資料やPPTの作成など、準備を行わなければいけません。通常の業務負担を減らす、資料作成に協力するなどの配慮をして、社内講師の負担軽減に努めましょう。

また研修前には、社内講師と共にリハーサルや内容の確認を行うことで、社内講師が安心して本番に臨める環境をつくると良いです。

・「社内講師育成研修」を受講させる

社内講師に必要な心構えやスキルを習得する 「社内講師育成研修」を受講させましょう。

研修では、対多数の伝え方や教え方のコツ、ファシリテーションスキル・プレゼンテーションスキルなどを学ぶことができます。このれらのスキルを独学で身につけるのは大変ですので、研修会社のノウハウを利用して学ぶことがおすすめです。特に初めて研修を担当する社内講師は不安を抱えがちですので、 不安解消のためにも研修を受講させ、安心して実施できるようにサポートしましょう。

弊社キャムテックでも「社内講師育成研修」を行っております。下記のページで紹介しておりますので、こちらもぜひ参考にしてください。

1対多数に対しての指導の苦手意識を払拭!伝わる研修を社内で実現 

まとめ

社内業務や社内に知見がある内容の研修を行う場合、「内製化」がおすすめですが、そのためには 社内講師の育成が必要です。社内講師を選定した上で、全面的な育成とフォローをすることで、安心して研修を実施できる環境を整えましょう。

また、社内講師の育成として 「社内講師育成研修」を受講させ、社内講師に必要な心構えやスキルを学ばせることも一つの方法です。弊社でも社内講師育成研修を行っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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