お互いを理解しあうことで指導力・育成力を向上~通貨関連機器製造業様~
2020年7月上旬、長野県の通貨関連機器製造業様にて「作業指導者対象 指導・育成力向上研修」を実施し、2日間で合計88名の方々にご参加いただきました。
今回の企業様では、昨年6月に 弊社講師による「作業指導実践講座」(1.5時間)を実施し、<教える際に必要な4W1H、教え方の4段階、ハラスメント>を学んでいただきました。
その上で、今回の研修は、昨年受講者の方々に対する、フォロー研修の位置づけとして実施いたしました。
今回は、 作業指導者の方々に対して 、
- 生産の再立ち上げを直近に控えている(新規作業者の短期習熟アップが必要であること)から「教え方・伝え方の強化」
- 作業指導方法の工夫・改善点の明確化
- 昨年度の研修後、実践出来たこと、出来なかったこの振り返り
という、ご要望をお持ちでした。
そこで今回は、メンバーを指導・育成するポイントを理解した上で、明日からの具体的なアクションを明確にすることを目的とした「作業指導者対象 指導・育成力向上研修」を実施いたしました。
研修の冒頭で、まず自身の現状を振り返るために 、昨年度の研修時にお伝えした、 教える際に必要な4W1H や 教え方の4段階 :①習う準備をさせる(リラックスさせる、作業把握度確認)、②作業説明(主な流れ、優先順位)、③やらせてみる、④教えた後を見る(仕事につかせる、徐々に指導を減らしていく)が実践出来ているかを振り返り、他の受講者の方々と共有していただきました。
指導・育成に欠かすことのできない要素として、”信頼関係”を挙げ、信頼できる人とはどんな人か、信頼性とは何か、信頼されるためには何が必要であるかを考えていただきました。そこで共に働きたいと感じる人は、どのような能力・人格を持っている人かをお伝えし、目指すべき指導者像を明確にしました。
また、相手を知らずして指導・育成は難しいという点から、コミュニケーションの質を上げるために、”相手を知ること”” 自分のことも話すこと”、つまり”相互理解”の大切さを、理解していただきました。今後 ”相互理解” の実践の有無が、コミュニケーションを左右するポイントになるかと思います。
さらには、業務ですぐに活用できる指導・育成スキルとして、具体的な褒めるポイントと𠮟るポイントを、ロールプレイングを通して、身につけていただきました。
最後に明日からの具体的なアクションを宣言していただきましたので、今後職場で実践していただけることを期待しています。
今回は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、受講者と研修会場を離したオンライン研修でしたが、講師側からのメッセージや事例を工夫することで、集合研修と変わらぬ雰囲気のまま、進行することができました。
受講者の声
- 以前、受講させていただいた内容を改めて思い出して、忘れていた事もありましたが、実践できていた事も再確認できました。
- まだまだ自分に足りない部分や新たな気づきがあったので、実務に取り入れていきたいと思います。
- 初めてのオンライン研修でしたが、接続トラブルなどもなく、集合研修と同じように受けられました。
講師より
オンライン研修では、参加者の皆様も受け身ではなく、積極的に”相手に伝える”意識・行動が求められます。
そして、何気ない気遣いや相手の立場で考えられるか否かは、日頃メンバーを指導・育成する際のスタンスにも大きく影響します。
つまり、教え・伝えるスタンスは、日頃の自分の姿勢がそのまま反映しますので、”相手の立場に立つ”という意識と行動を心がけていただきたいと思います。
研修内容
- 活動の振り返り
- 「信頼される人」になる
- 相互理解する
- 指導・育成スキル
- 明日からのアクション
導入事例
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