共感を示しながら傾聴することで後輩の意欲を高める~機械製造会社様~
2019年7月上旬、長野県の機械製造企業様にて「マンツーマンリーダー研修」を2日間に渡り実施し、7名の方々にご参加いただきました。昨年同じ内容の研修を実施しご好評だったため、今年も再度実施いただけることとなりました。
今回の企業様は、新卒育成とケアのため、「マンツーマンリーダー」というメンター・相談役のようなリーダークラスの先輩社員を前期後期で各1名ずつ付けていらっしゃいます。その中で、
・毎週20分程度の面談時間を設けているが、手法などを特段教えているわけではないため、人により面談内容にバラつきがある。
・新卒社員と年代が離れているので、適切なアドバイス等が出来ているかやや懸念がある。
・人材育成という重要な役割を担っていることへの、認識が低い。 という課題をお持ちでした。
そこで今回は、マンツーマンリーダーの、相談役・指導役としての役割認識、部下・後輩への接し方のスキル向上(話の聞き方など)のための「マンツーマンリーダー研修」を実施いたしました。
研修の内容は、新入社員を理解する事から始め、マンツーマンリーダーの役割、手本となる社員であるためにはどうすればいいかを考え、コミュニケーション力向上のための研修を、ワークを織り交ぜながら進行していきました。
特に、マンツーマンリーダーとしてコミュニケーションを取る際のポイントとして、共感しながら傾聴する事の大切さをお伝えしました。傾聴がもたらす効果として、
①相手との信頼関係を築く
②相手が本当に言いたい事の核心を聞き出す
という効果があり、それをふまえて自分の伝えたい事を正確に相手に伝えるための方法を、ロールプレイングを行いながら実体験として学んでいただきました。
参加者の方々は、マンツーマンリーダーとしての意識が高く、この機会を活用し、自身の成長につなげようという姿勢で臨まれている事が伝わってきました。実際の面談実施後、再度参加者で集まり、マンツーマンリーダー内での情報共有や、問題や疑問、不安を解消できる場を設けると、より効果的です。
この研修を通して、コミュニケーションの重要性を十分理解していただけたと感じますが、コミュニケーションは一朝一夕では上達しませんので、実際の現場での継続的な実施をお願いしたいと思います。
受講者の声
・これから面談をしていくうえで、本当に勉強になりました。しっかりアドバイスを思い出して、実際に面談していきたいです。
・マンツーマンリーダーになって不安ですが、よく聞いて理解して、自分の考えも伝えられたらと思います。
・話し方1つでこうも変わるとはおもっていなく、良い学びが出来ました。
・新しい人も入ってきて、相手のことを考えて仕事を教えられたらなと思いました。相手のことを考えることが大事だと思いました。
・リーダーをやる事は、新入社員を育てるだけではなく、自分自身も成長しないといけないと思いました。
講師より
マンツーマンリーダーは、新入社員のフォローの為にありますが、研修を通し、マンツーマンリーダー自身が成長する機会にできると、これまで以上に組織が活性化すると思います。
【講師:平野 裕子】
研修内容
- オリエンテーション
- 若手社員の特徴
- 指導・育成者に求められるスキル
- アサーティブなコミュニケーションを取る
導入事例
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