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新入社員研修のカリキュラムの作り方|研修用資料作りのポイント

2020.08.28 コラム

新入社員研修のためのカリキュラム作りにおいて、目的やゴールを定めて骨子が決まったら、いよいよ資料作成の段階です。ただし、目的やゴールが定まっても、考慮すべきことはたくさんあります。

担当者なら、自分自身の日常業務で忙しい中、わかりやすく要点がまとまった資料を効率よく作成したいものです。正解のない資料だからこそ作成には難しい面がありますが、基本的な手順を踏んでたたき台を作り、少しずつブラッシュアップしながら完成形に近づけていきましょう。

新入社員研修のカリキュラムの作り方

新入社員研修カリキュラムを作る際には、まず具体的な行動目標と合格基準を考えましょう。「いつまでに、何を、どの程度までできるようにするか」を設定することがポイントです。そこから目標に即したカリキュラムを組んでいきます。

次に、実施する期間を定めます。内部または外部講師の予定を確認し、社内行事との兼ね合いを図りながらスケジュールを調整し、全体を組み立てていきましょう。

身につけてほしいスキルをリストアップする

新入社員研修のカリキュラムを組むにあたり、身につけてほしいスキルのリストアップは必須です。知識やスキルをブレイクダウンして洗い出していきましょう。

例えば、ビジネスマナーを身につけさせたい場合なら「お辞儀の仕方」「挨拶の仕方」「身だしなみ」「名刺交換の方法」「来客対応」「敬語」「席次」などと掘り下げていくのです。ルーティンワークからイレギュラー的な範囲まで、現場で行なわれている業務をリストアップしていきましょう。

上司や去年の新入社員にヒアリングする

新入社員に身につけてほしい実践的なスキルとは何かを把握するためには、新入社員が所属する部署の上司から人材育成方針を確認しておく必要があります。その内容をもとに、必要な知識やスキルをブレイクダウンしていきましょう。

また、昨年度の新入社員から話を聞くことで、身につけさせておきたい知識やスキル、課題などを把握することもひとつの方法です。「新入社員研修で教えてほしかったこと」「知識やスキル不足のために実践で困ったこと」などを聞いておくと実際の研修に役立ちます。

実施期間を設定する

新入社員研修は新入社員が入社した直後に行われるのが一般的です。期間は2週間、2~3ヶ月程度など企業によって異なります。実際の業務を通して指導していくOJT研修の場合は、入社後半年あるいは1年程度かけて段階を踏んで教育していく企業が多いようです。

ただし、研修内容や研修方法によって適切な期間は異なってきますので、一般的な期間を目安にしつつ、自社の新入社員研修の目的や状況に応じて必要な研修実施期間を割り出していきましょう

プログラム内容を決定する

目的・目標を決め、現状把握も終わり、大まかな研修カリキュラムが描けたら、最終的な調整を行い、プログラムを完成させましょう。同時に、全体構成の流れもチェックしておきます。

例えば、実践的な業務スキルを学ぶカリキュラムよりも前に、企業の経営理念や事業内容を説明する講義を組み入れておけば「このスキルはどんな役割があるのか」を新入社員が自ら考えて学ぶことができ、実務を理解しやすくなります。プログラムの内容については、受講者の立場になって決定することが大切です。

新入社員研修のテンプレート

新入社員研修カリキュラムを一から作りあげるのは非常に大変です。入社直後の新人を戦力として育てるための研修は重要ですが、日々の業務を行いながら時間をかけて作ることは難しいでしょう。

そこで、テンプレートを活用して効率よく作成することをおすすめします。 なお、部署によって必要となる教育も違ってきますので、共通部分はテンプレートを使い、部署ごとにカスタマイズするなど手を加えていきます。

新入社員全員に共通するビジネスマナーなどは、無料のテンプレートがあり、自社に合わせてカスタマイズも可能なので便利です。

新入社員研修の事例

新入社員研修の手法として主なものは、グループワーク・ディスカッション、座学、ロールプレイング、ケーススタディ、レクリエーション、OJTなどがあります。

ここでひとつ事例を紹介しましょう。大阪伝統の味「串カツ」を提供する居酒屋チェーンの「株式会社串カツ田中ホールディングス」では「教えて育てる教育よりも、ともに育つ“共育‘’を」という方針で、人材育成に取り組んでいます。

現在、実店舗研修が行われており、実際の店舗運営に関わりながら理念やスキルを学んでいくプログラムが採用されています。この研修形式になる前は、新人が入社すると本社で座学やロールプレイングなど3日間の新人研修があり、店舗に配属されていました。

しかし、この方法では様々な課題が生じていたため、現在のスタイルに変わったという経緯があるのです。試行錯誤を経て現在のスタイルが確立されたことがわかります。

ユニークな新入社員研修の事例

ユニークな新入社員研修の例として、1935年創業の電機計測器メーカー「日置電機」を挙げておきましょう。

同社では、お寺での新入社員研修が行われています。企業理念のひとつに「人間性の尊重」があり、社員に対して成長の機会を可能な限り与えいくことを公言しているのです。その一環として行われているのがお寺での研修で、同期社員と共同生活を行うことで仲間意識や絆を深めることを目的にしています。坐禅やハイキングに取り組みながら、自分の内面と向き合い、社会人としての自覚を持ってもらうことが期待できるとのことです。

非日常の空間で行う研修も、理念と合致しているため、相乗効果を成している一例と言えるでしょう。

新入社員研修用資料作りのポイント

新入社員研修の資料を作成する際のポイントは「目的を共有できること」「仕事の基本が学べること」です。その内容を踏まえた上で、見やすく分かりやすい資料になるように配慮することも大切なポイントと言えるでしょう。

研修内容の流れに即した構成にし、誰にでもわかる表現で作ることも重要です。また、研修後も活用できる資料にしておく必要もあります。

実際に資料を作成する際には以下の点に注意しましょう。

  • 内容を詰め込みすぎない
  • メモや作業を促すスペースを作る
  • 現場に即した実践的な内容にする

内容を詰め込みすぎない

研修資料を作成する際は、内容を詰め込みすぎないように注意しましょう。曖昧で抽象的な表現は避け、具体的な表現を心がけます。また、文字情報だけだとなかなか頭に入ってこないため、適宜イラストや図を取り入れることもおすすめです。視覚的に伝えると、より理解を促すことができます。

さらに、カリキュラムごとに「大見出し・小見出し・まとめ」という形で構成しておくと、情報も整理され、すっきりした資料になります。文章の表現にも気を使いましょう。

入社したばかりの新入社員に専門用語や企業独自の言葉を使っても理解できません。やむを得ず使用する場合は、欄外に注釈をつけておくなどの配慮が必要です。

メモや作業を促すスペースを作る

研修は、企業側が一方的に行えば良いものではありません。新入社員が講師の指導に対して反応し、内容を理解して実践できることが重要です。

そこで、研修資料を作成する際には、新入社員が手を動かすことによって理解を深める工夫をプラスすることをおすすめします。 新入社員が自分自身で重要だと思ったことを資料に書き込んだり肉付けしたりする作業ができるように、スペースを設けておきましょう。

資料とメモスペースは同じページに、あるいは隣り合わせで作っておくと使い勝手が良くなります。資料とメモ欄が分離していると、あとで見返した時に、いちいち探す手間が生じたり、書いたメモの所在がわからなくなってしまったりして不便なので、研修後も見直しやすい資料にする工夫が大切です。

現場に即した実践的な内容にする

新入社員研修は、ただ受けて終わりではありません。受講した新入社員が、そこで学んだ内容を実際に配属された現場で活かせることが重要です。

企業にもよりますが、座学的な資料を使っての研修を必要十分に行ったら、ロールプレイングなどの実践的な演習をして新入社員に経験させる必要があります。

そこで、現場で実践できるような題材を多めに用意し、使える資料を作成しておきましょう。実際の仕事現場で想定される内容に即して作ることがポイントです。ありえない設定では意味がないため、新入社員に知っていてほしいことや、実践で役立つ課題を盛り込んだ内容にします。新入社員が配属される部署の担当者にヒアリングをするなどして実践的な内容にブラッシュアップしましょう。

まとめ

今回は、新入社員研修に必要な資料作りについてポイントを解説しました。良い資料をつくろうとするとつい力が入り過ぎ、指導者側の視点であれもこれも詰め込みたくなりますが「誰のためのカリキュラムや資料なのか」「何のために作っているのか」という点を忘れないようにしましょう。

研修の目的に立ち戻って推敲すると見やすく、わかりやすい、現場に配属されても使える資料作りができます。

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