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「正しく叱れていますか?」~怒ると叱るの違い~

2020.12.11 コラム

昨今、ハラスメントへの意識が高まり、指導方法においても、強く叱責することは無く、丁寧に説明し、部下・後輩が受け入れられやすい指導を心掛ける傾向が高まっています。それらは、ハラスメントの排除の観点からは絶対的なプラス面がある一方、「叱る・叱られることの必要性」に気づかないマイナス面もはらんでいます。以前入社したばかりの新入社員に、「どうして、上司や先輩方は怒るのでしょうか?」と、質問を受け、「怒ると叱るの違い」が伝わっていないことに、落胆したことを今でも思い出します。

そこで今回は、指導する側でも、改めて聞かれると戸惑ってしまうことも多い「怒ると叱るの違い」そして、「叱る・叱られることの必要性」を考えていきましょう。

怒ると叱るの違い

「怒る」が、何の目的もなくただ相手に自分の感情をぶつけるだけであることに対し、「叱る」は『相手の成長を促す』『次の改善に繋げる』という、教育的な目的があります。よって、相手の至らない点や改善すべき点を明確に示し、次の改善行動に導いているかどうかが、両者の大きな違いと言えます。

「正しい叱り方」の3つのポイント

「怒ると叱るの違い」は理解できたものの、実際にその場面になると何から伝えて良いか分からなくなってしまうこともあると思います。また一歩間違えれば、こちらに悪気は無くてもパワハラで訴えられてしまう危険性もはらんでいます。そこで、相手の成長を促す「正しい叱り方」の3つのポイントをご紹介します。

①叱る項目は1つに絞る

指摘事項は「1度に1つ」と決めて、相手に伝えるようにしましょう。話している間に少し前のことや、ずっと気になっていたこと等、頭をよぎることはあると思いますが、いくつも項目があると、叱られている側は何に対して指導されているのか、分からなくなってしまいます。よって、予め1つに決め、相手に伝えるようにしましょう。

②人前では無く1対1の場面を設定する

緊急を要することを除いて、叱る際は人目を避け、1対1になれる場面を設定し、腰を据えて伝えるようにしましょう。人前ですと、「恥ずかしい」「見られたくない」と他人の目が気になってしまい、指導内容が頭に入りません。伝えるべきことが相手に伝わるためにも、叱る環境を整えましょう。

③5段階で叱る

叱る際は、下記の5段階を意識して、伝えてみましょう。

  1. 日頃の感謝を伝える
  2. (叱る内容の)事実を伝える
  3. 相手の考えを確認する
  4. フォローする
  5. 次回への期待を伝える

この流れで伝えると、相手は反発心を持たずに、素直に間違いや誤りを受け入れやすくなり、次回の改善行動に繋がります。間違っても、感情的になることや、相手を言い負かそうとすることの無いよう、気を付けましょう。

「叱る・叱られること」で得られる信頼関係

先にお伝えした通り、「叱る」は相手の成長を願った教育的指導です。それにより、部下・後輩の成長を促すことはもちろんですが、一番のメリットは、信頼関係が構築されることです。「叱る」は、相手のことを日常的によく見ていないとできないことであり、“もっとよくなってほしい”という期待と愛情の表れと言えます。それらを受け取る受け手側も、“自分のことを真剣に考えてくれる人だ”と認識し、“これだけ面倒を見てもらっているのだから期待に応えよう”という気持ちが芽生えるものです。

ですから、叱る側が、面倒だから、嫌われたくないから、と避けて通ろうとすることは、自分を守る行為であって、相手の成長を妨げると言わざるを得ません。

まとめ

「怒ると叱るの違い」は理解できていましたでしょうか。日々の積み重ねですと、どうしても感情的になってしまったりすることもあるかもしれません。その時は深呼吸をして、自分が伝えようとしていることは「相手の成長の為になっているか」を自問し、「正しく叱る」を実践していきましょう。

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