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テレワークでメンタル不調が増加した?メンタル不調を未然に防ぐ企業の対策とは

2021.03.30 コラム

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くの企業でテレワークが実施される中、働き方の変化によってメンタル不調を感じる社員が増えています。個人の対応では改善しにくく、周囲のサポートが欠かせません。そこで今回は、「社員のメンタル不調を未然に防ぐために企業ができる対策」を、メンタル不調の原因と合わせて解説します。

テレワークの長期化でメンタル不調が増加

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、導入されたテレワークですが、現在も感染拡大に歯止めがかからないことから、引き続きテレワークを実施している企業が多く、新しい働き方として定着しつつあります。

一方で、テレワークの長期化により、「生活のリズムが乱れた」「人と話す時間が減った」といった悩みや、「周囲から自分がさぼっていると思われているのではないか」といった不安の声も多く上がり、これらの悩みや不安が原因でメンタル不調に陥る人が増えています。

具体的には、抑うつや不安感、睡眠障害、肩こり、眼精疲労、腹痛や下痢、倦怠感などの体調不良や、モチベーションの低下など、いわゆる「テレワーク鬱」が増加しています。

テレワークに限らず、社員のメンタルケアをすることは、企業にとっては重要ですが、テレワークにより、直接顔を合わせる機会が減ったことで、社員の不調に気づきにくいという欠点があります。

テレワークによるメンタル不調の原因

テレワークによるメンタル不調の原因は何でしょうか。1つの特定の原因により引き起こされる場合もあれば、複数の原因が重なってメンタル不調になることもあります。そこで、メンタル不調を引き起こす原因について考えてみましょう。

<精神面>

・コミュニケーション不足

テレワークでは、リアルタイムで会話をすることが難しく、オフィスで仕事をするときに比べて、コミュニケーション量が圧倒的に減り、頻度や方法にも変化が生じています。オフィスでは、相手の状況を見ながら、直接声を掛けることが出来るため、相談や報告をすぐに行うことが出来ますが、テレワークでは、相手の状況が見えにくいため、些細なやり取りであってもタイミングに気を使うなど、積極的にコミュニケーションが取りづらい状況にあります。コミュニケーションが上手く取れないことが原因でストレスが溜まり、孤独感や疎外感を感じ、ひとりで抱えてしまうことでメンタル不調に繋がります。

・評価に対する不安

テレワークでは、上司が部下の働きぶりを直接見ることができず、コミュニケーションの量も減ることで、勤務態度を判断することが難しくなります。これまでの人事評価では、成果だけでなく業務プロセスも評価の対象となる傾向がありましたが、テレワークにより業務プロセスが見えづらくなったことで、成果主義に偏る恐れがあることから、「自分の仕事が正しく評価されるか」不安を感じている社員が多くいます。

<身体面>

・生活リズムの乱れ

テレワークでは、通勤時間がなくなる分、出社の際と比べて起床時間や就寝時間が遅くなり、生活リズムが乱れやすくなります。就寝直前までパソコンを使って仕事をしたり、スマートフォンで情報収集をすることは、睡眠の質の低下にも繋がるため、夜遅くまでディスプレイを見ずに、毎日同じ時間に起床して就寝することが必要です。また、周囲の目がない分、集中力を欠いてダラダラと仕事をしたり、反対に休憩をせずに働き過ぎてしまったりと、時間に対する意識も希薄になりがちです。

・運動不足

テレワークでは、通勤が不要になるだけでなく、オフィスの中を移動する機会、営業訪問やランチに伴う移動の機会も無くなるため、これまで当たり前のように行っていた運動の機会が減少してしまいます。運動不足は、肥満、筋力低下、身体機能の衰えの原因になるだけでなく、自律神経系の働きが抑制されるため、ホルモンバランスが崩れて、気持ちが不安定になりやすくなります。適度な運動はストレス解消や疲労感による睡眠促進の効果もあるため、身体を動かす機会の減少は、睡眠の質を損なう原因にもなります。まずは、家の近所を散歩することを推奨し、1日20分を目安に、体が少し汗ばむぐらいの運動を続けることが有効です。

・仕事とプライベートの切り替え

テレワークでは常に自宅で仕事をすることになるため、仕事とプライベートの切り替えが非常に難しくなります。仕事中にテレビやスマートフォンに目を向けてしまうなど、集中できずにダラダラと働いてしまうことや、家に他の家族がいることで集中できる環境が作りづらいケースもあります。仕事に集中できていないと業務時間内に仕事が終わらなくなり、長時間労働にも繋がります。常に手元に仕事用のPCがあることから、休日や昼夜問わず仕事をしてしまい、仕事とプライベートの境界が曖昧になることがあります。

また、仕事でWeb会議システムを使用する機会も多く、自宅が他の社員の目に触れ、プライベートに過度に介入されることも、メンタル不調に繋がりかねません。

メンタル不調を未然に防ぐために企業ができる対策3

テレワークによってメンタル不調に陥るということは、テレワークが適切に運用されておらず、業務の進め方や、人間関係に課題があるということです。つまり、メンタル対策を積極的に行うことで、テレワークに対する課題発見に繋がります。テレワーク中のメンタル不調への対策として、企業としてできる取り組みを3つご紹介します。

・1on1面談の実施

テレワークの導入により、上司と部下のコミュニケーションが十分に行えていない職場もあることでしょう。そこで、コミュニケーション不足を解消する方法として、ビデオ通話機能を活用した1on1面談が有効です。業務に関する悩みや、テレワークによって生じた悩みや課題のヒアリングを通じて、上司が部下の状況を把握できるだけでなく、部下にとっても、自分の悩みを聞いてくれる人がいるだけで、安心感が生まれ、ストレスの軽減に繋がります。また、コミュニケーション不足による不安解消や信頼関係の構築にも役立ちます。

・社内イベントの実施

職場でのコミュニケーションを失ったことで、喪失感やモチベーション低下を感じている人もいます。部署ごとだけでなく、他部署メンバーとの親睦を目的に、オンライン飲み会やランチ会の費用補助を行っている企業もあります。ストレスの発散はもちろんのこと、他部署との親睦を深めることで円滑なコミュニケーションが取れるようになり、業務にプラスに働くという効果も期待できます。

・適切な人事評価

テレワークでは、部下の状況が見えないため、成果や実績で評価をせざるを得ない状況にあります。Web会議を使用した1on1面談の定期的な実施や、業務リポート等で業務の進捗状況を確認することで、成果に至るまでのプロセスを把握することができます。担当者によって評価のバラつきが出ないよう、事前に評価基準をすり合わせたり、複数人で評価を行ったりするなどの配慮をすることが重要です。

まとめ

テレワークの導入に伴い、働き方に変化が生じたことで、メンタル不調を感じる社員が増えており、生活リズムの乱れや、人と話す時間の減少など、テレワークならでは要因によって引き起こされています。メンタル不調は社員個人の努力だけでは改善が難しいため、企業が中心となって社員のメンタル不調を防ぐための対策を行い、働きやすい環境づくりを行いましょう。

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