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新入社員のモチベーションアップに効果あり!目標設定力を高める研修とは -新入社員研修・社員教育

2021.04.30 コラム

新卒採用を行っている企業様からは、新入社員が入社後数か月経過すると、「意欲的に行動しない」「入社時はやる気があったが、モチベーションが下がっているように感じられる」といったお悩みの声が、毎年聞こえてきます。新入社員のモチベーションを維持して、成長を促す鍵は適切な目標設定」にあります。

そこで今回は、「新入社員のモチベーションを高める目標設定のポイント」を詳しく解説します。

新入社員に目標設定が必要な理由とは

入社直後はモチベーションが高く、やる気に満ち溢れた新入社員ですが、不慣れな生活の中でストレスを抱えたり、新しく覚えることが多く手一杯になったり、理想と現実のギャップに苦しむなど、徐々にモチベーションが下がることも少なくありません。そんな新入社員のモチベーションを高め、社会人として活躍する人材にするためには、適切な目標設定が効果的です。新入社員に目標設定が必要な理由を2つご紹介します。

モチベーションの向上

明確で具体的な目標を設定することで、自分のすべき仕事が明らかになるため、モチベーションアップに繋がります。ゴールが明確になることで、「目標を達成したい」という達成動機や「上司や先輩に認められたい」という承認欲求が生まれます。日々の行動目標を達成することで小さな達成感が得られ、それを積み重ねていくことで、更なるモチベーションアップに繋げることができます。

新入社員の自主性の向上

明確な目標を設定していない場合、新入社員は目指すゴールや、自分が何をすべきかが分からず、「与えられた仕事をこなすだけ」の指示待ちになる可能性があります。仮に、自ら考えて行動できたとしても、目標が設定されていないと、誤った方向に進んでしてしまう恐れがあります。明確な目標を設定することで、現状の自分自身とゴールの差を認識できるようになることから、自ら正しい方向に進みやすくなります。

目標設定のポイント

何となく目標設定をしても、それを達成するためにすべきことが明確でなければ、新入社員のモチベーション維持や成長に繋がりません。目標設定をする際には、その目標が適切なものか、客観的に確認する必要があります。目標を客観的に確認するための指標として、「SMARTの法則」があり、これを用いることで、目標達成までのプロセスを可視化できるようになります。「SMART」とは、Specific(具体性)、Measurable(測定可能)、Achievable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time-bound(期限)の5つからなります。

具体性(Specific

目標が抽象的だと、達成のためにどんな行動を起こせばいいのか、分からなくなります。例えば、営業職の新入社員が、「トップになる」という目標を掲げたとします。しかし、その内容が「アポ獲得数」なのか、「成約件数」なのか、「売上」なのか、「顧客満足度」なのか、何を目指すかによって、達成するためにすべきことが変わります。誰が見ても明確に理解できる、具体性のある目標を設定しましょう。「Who(誰が)」、「What(何を)」、「When(いつ)」、「Where(どこで)」、「Why(なぜ)」、「How(どのように)」の5W1Hを意識して盛り込むと、より分かりやすくなります。

測定可能(Measurable

業務の進捗度や目標の達成度合いを確認するためには、指標を用いた目標の数値化(可視化)が欠かせません。測定可能な数値で目標設定をしなければ、あとどの程度で目標が達成できるのか、目標がいつ達成できたのか把握することができません。「一生懸命アポを取る」「頑張ってアプローチする」といった曖昧な目標ではなく、「(1日・1週間・1ヶ月で)アポを○件取る」「獲得したアポのうち○件の受注に繋げる」といった、具体的な数値で目標設定をしましょう。目標と現実のギャップも測定しやすいため、行動プロセスも修正しやすくなります。

達成可能(Achievable

設定した目標が「本当に達成できるのか」を見定めることが必要です。新入社員は高い目標を設定しがちですが、あまりにも高すぎる目標は、非現実的で却ってモチベーションが下がり、自信喪失にも繋がりかねません。例えば、業務に対する知識を深めるために、「1日5冊のビジネス書を読む」という目標を設定したとしましょう。仕事や食事・睡眠以外の時間全てを読書に充てたとしても、おそらく実現は難しいでしょう。実行し始めてから、途中で達成不可能なことに気づくと、モチベーションが低下して、徐々に行動しなくなる恐れがあります。モチベーション高く行動するためには、達成可能な目標を設定する必要があります。

関連性(Relevant)

自分の設定した目標を達成することで、どのような成果が得られるか、目標の達成が自分にとってのメリットに繋がっているか、を意識すると、モチベーションが維持しやすくなります。例えば、目標を達成することで、インセンティブが貰えて、貰ったお金を使って欲しかった物を買う…など、「何のために目標を達成するのか」「目標を達成したらどんな良いことがあるのか」を考えて設定することが大切です。

期限(Time-bound

達成までの期限を決めないと、具体的な行動を実行できません。期限を決めない状態では、つい後回しにしてしまう人もいることでしょう。例えば、1,000万円の売上を上げることを目標としたとき、その期限が1週間なのか、1ヶ月なのか、半年なのかによって、行動が変わります。期限を明確にした目標を設定することで、「今何をするべきなのか」といった具体的なアクションを明確にすることができます。目標達成のためには緊張感とモチベーションを維持することが望ましいので、短期・中期・長期と期限を変えて目標設定することがより効果的です。

新入社員の目標設定の具体例

SMARTの法則を踏まえた上で、新入社員が目標設定を行う場合、どのような内容が相応しいか、目標例を3つご紹介します。

〇月〇日までに資格を取得するために、毎日〇時間勉強する

業種・業界によっては、入社後すぐに資格を取らなくてはいけない状況もあることでしょう。特に金融業や不動産業などは、様々な資格取得が必要になるケースもあるため、勉強する時間が欠かせなくなります。このように労働時間外の目標についても考えておくと、スキルアップや自己成長に繋がります。

1ヶ月でアポを○件取り、受注を○件獲得する

受注の獲得と言うと、新入社員にとってはレベルの高い目標に感じるかもしれませんが、受注というゴールに対して、アポ獲得数、商談同行数など、プロセス目標を設定することで、目標達成するための道筋が明確になり、より行動に移しやすくなります。

半年以内に先輩の業務の半分を引き継ぐ

先輩社員の仕事を引き継ぐことは新入社員にはよくあることですが、これに対して、自分の中で締切を設けて追い込むことで、業務をより自分事として捉えられるようになります。しかし、自分の判断で期日や引き継ぎの量、具体的業務は決められないため、上司や先輩と相談して目標達成のペースを考えましょう。

まとめ

新入社員のモチベーション維持や成長を促すために、目標設定は欠かせません。しかし、漠然と目標設定をすると、却ってモチベーションの低下に繋がりかねないため、ポイントをしっかり押さえましょう。目標設定の方法は、新入社員の時だけでなく、その後の社会人生活においても必要となるため、是非新入社員のうちに身につけさせましょう。

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