令和入社!“今どき新入社員”の傾向と指導のポイント - 新入社員研修・社員教育
新入社員が入社して約1ヶ月が経過しましたが、「何を考えているか分からない」「指示した通りに動いてくれない」とお悩みのご担当者様も少なくないのでは無いでしょうか。新人社員と正しく向き合うためには、新入社員の傾向を知る必要があります。
そこで今回は、「令和入社!“今どき新入社員”の傾向と指導のポイント」を詳しく解説します。
“今どき新入社員”の傾向
新入社員を指導する立場のご担当者様と、“今どき新入社員”では、育ってきた環境や時代背景が大きく異なることもあるでしょう。新入社員を社会で活躍できる人材に育てるためには、傾向をよく理解して、適切な指導をする必要があります。もちろん一人ひとり個性や価値観が違うため、一概には言えませんが、特徴的な傾向を5つご紹介します。
指示された以上のことをやらない
こちらはここ10年程続くものですが、総じて受け身の傾向があります。学生時代まですべて与えられる環境が普通であったため、上司や先輩から指示されたことや、与えられた仕事はこなすことができますが、自分で探して動く発想が乏しいです。そのため、周りの先輩社員の様子を見て、自分がすべきことを判断して自発的に行動することを苦手としています。
失敗を恐れる
昭和世代と比べて「叱られる」ことへの免疫が無いことから、失敗することを恐れて、なかなか前に踏み出せない傾向があります。失敗して上司や先輩に叱られたくないという思いから、挑戦することや、自分で考えて行動することを避けてしまいます。また、挫折しやすいため、指摘されたことで深く落ち込み、立ち直りにくい特徴も併せ持っています。
周囲に合わせる
SNS上で顕著なように、人と違うことをすると叩かれる社会を目の当たりにしてきたことで、自分の意見や考えを発信することに苦手意識を持つ人が多いことから、周囲に同調する傾向があります。周囲と同じであることを好み、よくも悪くも目立つのを嫌がります。したがって、自分から率先して発表したり、立候補したりする人が少ないです。
報連相ができない
上司に怒られることを恐れて報連相をしない自己防衛意識が強い傾向や、「上司が忙しそうだから報告しなくていいや」という勝手な判断をする傾向があります。分からないことがあっても、インターネットで検索して解決することや、あいまいな指示を受けた場合には、指示を出した上司や先輩にではなく、聞きやすい人に聞いて解決することがあります。
プライベートを重視する
ライフワークバランスが強化されている現代であることから、>仕事よりプライベートを重視する傾向があり、仕事に熱を入れるよりも、自分の時間を大切にしたいと考えます。そのため、その日に終わらせなくてはならない業務が残っているにもかかわらず、終業時刻になると直ぐに退社してしまうケースも決して珍しくありません。
新入社員へのNGな指導方法
今どき新入社員”に即戦力で活躍してもらうためには、これらの傾向を踏まえたうえで、指導する側が気を付けなくてはなりません。指導する際にやってはいけないことを3つご紹介します。
業務の意味・目的を伝えない
業務の意味や目的を省略して作業手順だけを教え続けると、言われたことしかやらない・できない、いわゆる「指示待ち」になってしまいます。新入社員が初めての仕事で意味や目的に気づくことは難しいため、作業の指示をする前に、意味や目的、目標など、仕事の全体像を伝えることが重要です。
自分のやり方や価値観を押し付ける
先述の傾向や時代に背景に加えて、人によって性格や、成長するスピードが異なります。1つ1つをじっくり考えながら取り組むことで上達していく人もいれば、一通りの作業を経験した上で順番に精度を高めようと考える人もいます。「自分はこうやって成長したから」と、自分の経験談を基にしたアドバイスは、正しいことを伝えていても「古い価値観の押しつけ」と捉えられ、聞く耳を持たれなくなってしまう危険性があります。新入社員が聞く耳を持つよう共感を示しつつ、その人に合った指導をするように心掛けましょう。
失敗したときにフィードバックをしない
新入社員がミスや失敗をしたときに、指摘をするだけでは意味がありません。「何が悪かったのか」「次に向けて何を改善すれば良いか」など、次の改善行動に移せるような具体的なフィードバックをすることが大切です。“少しは自分で考えて”と言いたいところですが、これまで与えられることばかりであり、且つ経験の少ない新入社員が、急に自分で判断し解決できるようにはなりません。ですからまずは具体的に伝え、考え方や判断の仕方を教え込み、自分で判断できるようになるためのフィードバックをしましょう。
新入社員指導のポイント
新入社員を指導する際の注意点を踏まえた上で、どのように指導すれば良いのでしょうか。新入社員を指導の際のポイントを5つご紹介します。
目標を設定させる
目標が設定できていないと、新入社員は目指すゴールや、自分がすべきことが分からず、与えられた仕事をこなすだけの「指示待ち」になる恐れがあります。目的を明確に設定させることで、小さな達成感が得られ、それを積み重ねていくことで、更なるモチベーションアップに繋げさせましょう。
新入社員に考えさせる
単純に作業内容を説明するのでなく、新入社員自身に考えさせる機会を設けることも大切です。失敗してしまったときには、どうしてそうなったのか理由を考えさせることで、それを次に活かし、改善に導く必要があります。
報連相しやすい関係性を作る
新人が上司や先輩に気を遣って質問が出来ず、分からないことをそのままの状態で進めてしまうと、後々大きな問題を生む恐れがあります。普段から新入社員に声掛けをするなど、新入社員が報連相をしやすい関係性を作ることが大切です。
上手く褒めて注意する
新人社員は怒られることに慣れていないため、叱るところから始めるのではなく、まず良かった点を見つけ、褒めることが大切です。適切に褒めると、仕事への向上心を高め、素直に指導を受け入れる態勢をつくることができます。その上で同じ失敗を繰り返さないために、注意点を具体的に伝えましょう。失敗から1つでも多くのことを学び、原因や改善点、解決策を見つけられるように促しましょう。
フィードバックを行う
定期的なフィードバックは、新たな気づきを与えられるだけでなく、新入社員とのコミュニケーション向上の機会になります。課題や改善点を指摘した上で、どのように改善するかをフィードバックして、新入社員に伝えることが大切です。
まとめ
戦力化するためには、“今どき新入社員”の傾向を理解すると同時に、個人を理解する必要があります。今回ご紹介した指導のポイントを参考に、新入社員を活躍できる人材に育てましょう。
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