閉じる

News Columnニュース・コラム

【事例紹介有】次世代のリーダーを作る中堅社員研修を成功させるコツ-社員教育のCAM

2022.07.29 コラム

新入社員も入社して数年経つと「中堅社員」と呼ばれるようになり、将来のキャリアアップに向けて、より広い視野や高いスキルが求められます。

視野を広げスキルを高めるためには、日々の業務にしっかり取り組むことはもちろんですが、定期的に学びの場を設け、知識を深めることも大切です。そこで今回は、「中堅社員研修の重要性や成功させるコツ」を弊社での実施事例を交えて解説します。

中堅社員に求められる役割

※「中堅社員」の定義は、企業ごとに異なりますが、本記事では入社して3~10年目ぐらいで、且つ役職についていない社員を「中堅社員」とします。

中堅社員には、主に以下の4つの役割が期待されています。

・若手社員の手本

入社して2~3年目の若手社員にとって、中堅社員は身近なロールモデルです。社会人としての心構え、働き方やキャリアプランのお手本としての役割が期待されています。また同時に、先輩社員として後輩の指導育成も重要な役割です。

・若手社員を中心としたチームのリーダー

若手社員のリーダーとしての役割も求められます。若手~中堅社員でチームを結成する場合、チームリーダーの役割を担うのは中堅社員です。チームを率いるリーダーとして、リーダーシップやリーダーとしてのコミュニケーションスキルが求められます。

・管理職の補佐

補佐の内容は企業により違いがありますが、主に自分を含む若手・中堅社員のフォローや、マネジメントのサポートが挙げられます。この役割は、将来の管理職候補としての「見習い期間」の意味も含まれ、補佐をしながら管理職がどのような役割を担うのか、あるべき姿を学びます。

・若手社員と管理職の橋渡し

若手社員と管理職の橋渡しも、中堅社員の役割のひとつです。橋渡しというのは、単純に若手社員から管理職へ、管理職から若手社員への要望や不満を伝えるだけではありません。管理職から伝えられる組織の方針や指示を理解し、現場の若手・新入社員に、その重要性や内容を分かりやすく伝えるなど、それぞれの立場から理解を求めることも含まれます。この橋渡し役をうまくできるようになれば、若手社員と管理職、中堅社員がしっかりかみ合ったチームを作ることができるでしょう。

 

これら4つの役割を果たすため、中堅社員は新入社員や若手社員よりも広い視野やスキルが求められます。自分の立ち位置を自覚し、チーム、部署、会社全体を意識できるよう少しずつステップアップしていく必要があるでしょう。

中堅社員研修の重要性

中堅社員に求められるレベルの視野の広さを身につけ、期待されている役割を果たすには「学び」が不可欠です。もちろん、日常の業務を通じて得ることもできますが、それでは求められるレベルに達しない可能性もあります。また、毎日の業務に謀殺され、学びに気づく余裕がない人もいることでしょう。

そこでおすすめなのが「中堅社員研修」です。研修として学びの時間を設けることで、日々の業務を振り返り、自分の立ち位置を自覚し、求められる役割を落ち着いて考えることができます。また会社としても、どのような社員になってほしいか、どのような役割を果たしてほしいか、中堅社員に要望を伝え、管理職候補としての自覚を促すことができます。

中堅社員研修の目的やプログラムは、こちらのコラムでも詳しくご紹介しております。

 

中堅社員研修で取り扱うべき4つのテーマ

中堅社員研修で取り扱うべきテーマは、大きく4つあります。

・現状把握

まずは現状把握として、組織における今の自分の立場、求められている役割、これからの課題を知ることですが大切です。現状把握をした上で、これから中堅社員としてどうあるべきか、どのようなスキルを身につけるべきか知ることは、ステップアップに向けて非常に重要です。

・リーダーシップ

中堅社員になると、チームリーダーを務める機会が増え、将来的には管理職として期待されているため、リーダーシップの習得は不可欠です。メンバーをまとめ、チームとして成果を出すためには、どのようなリーダーシップが必要か、リーダーシップを発揮するためにどのような行動・工夫ができるかを学びます。

・コミュニケーション力

コミュニケーションはビジネスの基本スキルです。特に中堅社員は、管理職からの指示を若手社員に伝え、若手社員からの意見を管理職に伝えるなど、調整役を担うことが多くあります。また、営業職の場合は、顧客と会社の間で調整を求められることもあるでしょう。このような役割をよりスムーズに果たすためにも、コミュニケーションスキルは必須です。

・後輩の指導育成

新入社員へのOJTで、中心になるのは中堅社員であるため、後輩を指導・育成するスキルは必須です。業務に対する理解の他、わかりやすく伝える力、ハラスメントにならない指導方法など様々なスキルを身につける必要があります。

中堅社員研修を成功させるコツ

中堅社員研修を成功させるには、2つのコツがあります。それは「カリキュラム」と「アフターフォロー」です。

・参加者の課題解決ができるカリキュラム

前項で取り扱うべきテーマを4つご紹介しましたが、具体的にどのようなカリキュラムで実施するかは、企業が求める役割や、参加者の部署や担当業務によっても異なります。そのため、研修の効果を最大限に上げるには、参加者に合わせた内容・レベルのカリキュラムを構築する必要があります。

そのためには事前のリサーチが必要です。中堅社員研修を受講する社員にアンケートを行い、普段の業務での悩みや課題をヒアリングし、解決に繋がるカリキュラムを構築しましょう。もちろん、部署や担当業務ごとに分けて研修を行うのも一つの手段です。

・「学び」を行動に定着させるアフターフォロー

1回だけの学びでは、人の行動はなかなか変わりません。変えるためには、学んだことを日々の行動に落とし込み実践する必要があります。研修実施後は、定期的なアンケートや上司からの評価など、参加者の行動が変わるようにフォローが必要です。

・カリキュラム構築やフォローが難しい場合は、外注も手段のひとつ

事前にリサーチを行った上で最適なカリキュラムを構築し、研修後のフォローを行うには時間や工数がかかります。特に中小企業の場合、社員教育に十分なリソースが割けないケースもあることでしょう。そのような場合は、研修を外部委託する選択肢があります。

弊社株式会社キャムテックでも、カリキュラム構築や研修後のフォローまで一貫して行っております。ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

中堅社員研修の事例

最後に、弊社が行った中堅社員研修の一部をご紹介します。中堅社員研修を実施するメリットや効果を知りたい方はぜひ参考にしてください。

【事例1】株式会社シーズ 様「コミュニケーション研修」

株式会社シーズ様では、新入社員やアルバイト等の短期契約社員とのコミュニケーションに課題があったため、「コミュニケーション研修」を実施しました。研修では、コミュニケーションの必要性や、具体的な言葉遣い、相手に伝わる話し方はもちろんのこと、「雑談力の強化」や「褒めるコミュニケーション」等、職場でですぐに活用できる内容を中心に学んでいただきました。

その結果として、相手の状態を確認しながら話を進められ、より円滑に業務が進められるようになりました。

『自分と相手の理解度や前提が異なることを認識することが、コミュニケーションの第一歩』

【事例2】三井農林株式会社 様「指導力向上研修」「自己成長力促進研修」

三井農林株式会社様では全社的な構造改革を行った結果、派遣社員が増え、中堅社員でもリーダーシップを発揮し、指導者としての活躍が期待されました。そこで、中堅社員対象に「指導力向上研修」を実施しました。研修では、会社が求める人材像をとご自身の現状を比較した上で、メンタルコントロールやアクティブコミュニケーションなど、具体的なスキルを学んでいただきました。

その結果、受講者からは「今後指導する側として、自分の考え方を変え、頑張る気持ちが高まる研修でした」などの感想が寄せられ、以前よりもコミュニケーションが活発になりました。

リーダーシップや自己成長を通じて人間としての成長を期待。会社の価値向上に留まらず地域活動でも積極性を発揮する未来を。 

まとめ

中堅社員は、若手の手本となり管理職を補佐する役割を担い、この役割を果たすためには、視野を広げスキルを高めることが欠かせません。中堅社員の自覚を促し、スキルアップさせるための一つの手段が「中堅社員研修」です。

中堅社員研修を効果的に行うためには、参加者の課題に沿ったカリキュラムの構築と、研修後のアフターフォローが重要です。社内での実施が難しい場合は、外部の研修会社に委託することも視野に入れて検討しましょう。

弊社では、オーダーメイドのカリキュラム構築からアフターフォローまで一貫して行っております。「中堅社員研修」に興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問合せください!

関連する研修

関連する投稿

メールでのお問い合わせ
03-6837-5302 平日9:00~18:00