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新入社員研修~最適な研修会社の選び方~

2020.10.05 コラム

「どの研修会社に、新入社員研修を依頼しよう?」
「自社に合った研修を提供してくれる研修会社はどこだろう?」

毎年このように頭を悩ませる人事ご担当者様も多いのではないでしょうか。

実際、インターネットで研修会社を検索すると、沢山の会社があります。その中から、自社に合う研修サービスを提供してくれる会社を選ぶのは、確かに大変な作業ですよね。

そこで今回は、「最適な研修会社の選び方」についてご紹介します。

外部委託のメリット

最適な研修会社を選ぶために、まずは研修を外部委託するメリットをご紹介します。

  • 専門的な視点から、自社の課題に応じたプログラムの構築が可能
  • 経験豊富なプロの講師からの知識を身につけられる
  • 自社にはない専門性が活用できる
  • 人事担当者が通常業務に専念できる(研修における構築時間やコストの削減) 

このように受講者は課題に応じた、プロの講師による分かりやすい指導を受けることができ、人事担当者は運営の負担を軽減できるという利点があります。

新入社員研修の目的とゴールを明確にする

研修により「何を学び、どのように実務に落とし込むか」、つまり、研修の目的とゴールを明確にすることが重要です。なぜなら、「よい研修」にするためには、研修の目的を明確にして、研修会社と人事担当者、受講者がしっかり理解しておく必要があるからです。

例え、有名な研修会社や講師を選んでも、研修の目的とゴールの認識がミスマッチでは、「よい研修」にはなりません。

また、受講者が研修内容をすぐに行動に反映させられるかが大切ですので、「自社で実際にその内容を活用できる場面はあるか」をイメージしてみるのも良いでしょう。

外部委託の際には、研修の目的とゴールを明確にした上で、その要望に応えるサービスを提供している研修会社を選びましょう。

新入社員研修に最適な研修会社を選ぶ際のポイント

研修会社を選ぶ際に、人事担当者の皆様が押さえておくべきポイントが5つあります。

それぞれのポイントを詳しく解説します。

  1. これまでの研修の実績や評価
  2. プログラムの内容
  3. 研修後のフォロー
  4. 費用
  5. 講師

1.これまでの研修の実績や評価

質の高い研修会社を選ぶためには、これまでの導入企業数、受講者数などの実績も指標になります。多くの研修会社は、利用した企業からのフィードバックを基に、コンテンツの改善・ブラッシュアップを行っています。つまり、長年の実施実績がある研修会社は、その分サービスの品質が高まっている可能性が高いと言えます。

また、過去にサービスを利用した企業名の公表や、「導入事例」や「お客様の声」など、実際に研修を導入した企業の事例が掲載されている研修会社は、信頼度が高いと言えるでしょう。「導入事例」を読むことで、具体的な研修を知ることができ、自社のニーズに合う研修かイメージがつきやすくなるでしょう。

一方で、企業によって課題や受講者、社風は異なりますので、 例え評価の高い研修会社やプログラムであっても、 必ずしも自社に合うとは限らないということを忘れないでください。

2.プログラムの内容

研修会社を選ぶ際に重要なのは、「自社の課題やニーズに対して、適切なプログラムを作ることができるかどうか」です。研修内容が自社の課題やニーズに合致していない場合、研修を受ける価値がなくなってしまいます。

また、自社の受講対象社員の職種や業務内容に合った研修を選ぶことが大切です。営業職、技術職、企画職、事務職など、それぞれの職種・業務内容に合った研修プログラムを提供する研修会社を選ぶのも良いでしょう。

以下の表では、新入社員研修の質を見極める、具体的なチェックポイントを紹介します。

松下直子、茅切伸明著『[実践]社員教育推進マニュアル:新入社員・中堅社員から初級管理者まで』(PHP研究所、2008年)より

さらに、自社のニーズや企業理念、業務プロセスと研修内容にミスマッチがあると、十分な研修効果を得られません。限られた時間と予算を最大限に活用するためは、要望に添った適切なプログラムにカスタマイズしてくれる研修会社を利用しましょう。

3.研修後のフォロー

研修後は、アンケートによる満足度のチェックだけではなく、研修の様子や、受講者の感想、講師の総評などのフィードバックがある研修会社を選ぶことをお勧めします。

また、研修を導入する目的は『研修で学んだ内容を職場で実践できるようになること』ですので、「勉強になりました」「いい研修でした」などと実施したことをゴールにしてはいけません。

研修を実施して終わりではなく、フォローアップや事後課題など研修後のサポートまで充実していることも重要です。

ちなみに弊社では、研修で身につけた知識・スキルの「職場での実践・行動定着」を促し、実践結果をデータ化し、「測定・検証する」ための、継続トレーニングも実施しております。

4.費用

自社の予算に合った費用で提供している研修会社を選ぶことが、ひとつの前提になります。

費用設定は研修会社によって様々ですが、研修テーマ、所要時間、受講人数、講師などによって決まります。当然、費用の安い研修会社を選びたくなりますが、自社に合った形で研修を行うためには、カスタマイズができることが理想的です。

一般的には研修の内容をカスタマイズするほど価格が高くなりますが、せっかく時間や費用をかけて研修をするのであれば、多少費用が上がっても、カスタマイズをして、社内のニーズに合った研修を受講した方が良いでしょう。

5.講師

講師の質は、研修の効果に大きく影響します。

研修テーマについて専門知識を持った講師を選ぶことはもちろんですが、自社の社風や受講者との相性が良い講師を選ぶことも大切です。自社の業界に精通している人であれば、なお理想的です。

また、営業でトップの成績を維持していた講師、事務員で電話応対経験がある講師、部下を育成する管理職の経験がある講師など一人一人経歴が異なります。受講者の立場に立って話せる講師は、共感が得られ信頼感が生まれます。また講師の経験談も受講者にとって心に響く内容で、研修効果の向上につながるでしょう。

もし具体的な講師の要望がある場合には、あらかじめ希望を伝えることが必要でしょう。

まとめ

研修会社は知名度や費用、口コミだけで決めてしまうと、自社の社員教育の方針に合わない研修を選んでしまうリスクがあります。重要なことは、どれだけ自社の目的に合った研修を実施してくれるかです。効果的な研修にするためには、研修の目的とゴールを明確にした上で、自社向けにプログラムをカスタマイズできる研修会社を選んでみてください。

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