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内定者研修は実施するべきか?~内定者研修の目的とポイント~

2020.10.28 コラム

人材不足に悩む企業が多い昨今、内定者の辞退を防ぎ、いかに入社してもらうかが課題になっています。その対策の1つとして、内定式や内定者研修の実施が挙げられます。

しかし…「内定者研修ってそもそも必要あるの?」 「 新入社員研修をするから内定者研修はいらないよ 」

とお考えの人事ご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、入社前に内定者研修を行うことで、入社後の業務への取り組む姿勢が大きく変わるのです。

そこで今回は、「内定研修の目的や設計の際のポイント」をご紹介いたします。

内定者研修の3つの目的

研修を行うためには、まず目的を明確にしなければなりません。内定者研修の実施にはどのような目的があるのでしょうか? 3つの目的をご紹介いたします。

・内定辞退を防ぐ

内定者研修を実施する一番のねらいは、「内定辞退を防ぐこと」です。入社を控えた内定者の中には心が揺れている人もいるため、内定から入社までの期間に何のアプローチもせず放置しておくことは、大きなリスクになります。

内定者研修を通じて、会社や業務について学び、自分自身が働くイメージを明確にさせることや、加えて同期となる他の内定者や先輩社員と交流のための懇親会を実施するなど、企業側の積極的なフォローが求められます。

・内定者の不安や悩みを取り除く

内定者は内定が決まった後も、「本当にこの会社は自分に合う会社なのか」「入社後はどんな仕事をするのだろう」「同期や先輩・上司と良好な関係が築けるだろうか」など、漠然とした不安や悩みを多く抱えています。

そのため内定者研修は、内定者が抱えるこのような不安を払拭するために非常に有効です。会社に対する理解を深めてもらうことや、内定者同士や先輩社員との交流を深めることを目的として行うことで、不安が解消され、フォローをしてくれた会社への信頼に繋がります。

・社会人への準備期間として働き始めをサポートする

社会人としての心構えを伝え、学生から社会人に気持ちを切り替えるための準備期間にしましょう。研修内容を踏まえて、入社までの期間の目標を立てることで、社会人になるための意識変化や行動変化を与えることができます。

また、挨拶などの基本的なビジネスマナーやExcelなどのPC スキルの習得など、入社後に役立つスキルを習得できれば、入社後スムーズに実務に移ることができるでしょう。

内定から入社までの期間を、ただ漫然と過ごさせるのと、目的意識を持たせ、社会人へと意識転換を促しながら過ごさせるのとでは、入社時の心構えやスキルが大きく異なることでしょう。

内定者研修の主な内容

どのような内容の研修を実施すれば、内定辞退の防止や、内定者の不安解消に繋がるのでしょうか。目的に合わせて効果的な研修を行うことが大切です。

内定者インターンシップ

学生が実際に企業で働く体験を通じて、業務内容や働くことの理解を深めるためのインターンシップを内定後に行うことで、必要な心構えやスキルアップを促す事ができます。実務を体験させられるだけでなく、先輩社員との交流が深まることで、入社後の働くイメージが明確になるため効果的です。

・グループワーク

数名のグループを作り、グループディスカッションやゲームに取り組むプログラムです。グループで行うため、内定者同士の横の繋がりを深めることができます。コミュニケーション力の育成やチームワークの強化に繋がるため、企業にとって頼もしい人材になることが期待できるでしょう。

・先輩社員との交流会

内定者は沢山の不安や悩みを抱えています。面接の際には聞きたくても聞けなかった質問を、年齢の近い先輩社員に尋ねられる機会を設けると効果的です。現場で活躍する先輩社員の話を通じて、不安が解消されることはもちろんのこと、社内の雰囲気を感じてもらうことや、「先輩の様になりたい」と目標ができることにより、入社意欲が増すことが期待できます。

・通信教育、eラーニング

「内定者が全国にいるため、集合型研修は難しい」「内定者研修に費用や時間をかけられない」という場合には、自宅でも実施できる通信教育やeラーニングの講座の受講をさせるのがおすすめです。ビジネスマナーやExcelなどの PCスキルの習得、業務上で必要になる資格の取得に向けた学習や試験対策も行うことができます。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、従来通りの集合型の内定者研修の実施が難しく、頭を悩ませている人事ご担当者様も多いのではないでしょうか。しかし「通信教育、eラーニング」に限らず、どの内容も工夫次第で、オンラインで開催することが可能です。「コロナだから仕方ない…」と諦めずに、新たな方法を模索してみてはいかがでしょうか。

内定者研修の設計の3つのポイント

内定者研修をより効果的にするためには、入念な事前準備が欠かせません。では、どのように研修の設計をしていけば良いのでしょうか。3つのポイントをご紹介いたします。

研修の目的を明確にする

新入社員に求めるスキルは企業によって異なります。入社後すぐに即戦力として現場で働いてほしいのか、あるいはビジネスマナーなど基本的なことを習得していれば良いのかなど、研修の目的を明確にしましょう。その上で、目的を達成するための研修内容とスケジュールを設計します。

企業としては、学生らしさを脱却し、社会人としての心構えやスキルを身につけてほしいという一方で、内定者は「同期や先輩との交流を深めたい」「会社のことをもっと知りたい」と考えているため、企業の期待と内定者の要望をバランス良く取り入れることが大切です。

・内定者研修で身に付けさせるスキルを決める

企業が新入社員に身につけてほしいスキルは様々なものがあると思いますが、入社後の育成計画に基づき逆算して、入社前の内定者にどのようなスキルや姿勢を身につけていてほしいか考えてみましょう。

また、部署によって求められるスキルが異なる場合もあります。営業職であればコミュニケーションスキル営業の基礎知識、事務職であればPCスキルや電話応対、技術職であれば特定の資格など、配属先の現場社員の意見を基にプログラム内容を決めることも大切です。

研修の対象者、スケジュールを決める

内定者研修の目的を決めたら、次は実施に移すための具体的な項目を考えます。

対象者は、内定者全員の一斉研修なのか、職種や配属の部署により異なるプログラムを設定するのかなど、対象者を明確にしましょう。対象者を明確にすることで、研修内容がより具体的になります。

内定者研修の目的に合わせ、適切なスケジュールを検討します。

おすすめは、~10月は「内定辞退を防ぐための、会社理解や同期との関係性を良くするための研修」、 11月~3月は「学生から社会人への意識転換を促し、スキルを身につけるための研修」です。

入社までに身に付けてほしいことを基に、研修の実施回数やスケジュールを決めましょう。スケジュールを決めるにあたっては、参加する社員の都合も重要ですが、内定者の負担を考え、卒業論文の執筆時期などに配慮することが大切です。あくまで入社前に実施するものですので、過度な負担のかかる課題の設定や、参加の強制をしてはいけません

まとめ

人材不足が問題となっている中、内定者の辞退を防ぎ、早期戦力化を図ることは重要な課題です。一方で、「新人研修は毎年行っているが、内定者研修は実施していない」という企業様も多くいらっしゃいます。

内定者の不安を取り除き、会社に馴染んでもらい、スキルを身につけるなど、入社に向けた準備を万全にするために、内定者研修は非常に有効です。多くの内定者に魅力を感じてもらえる研修にすることで、内定者が前向きに入社できるようにしましょう。

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