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管理職の役割を最大限引き出すお勧めの「管理職研修」の内容と目的-社員研修のCAM

2021.10.08 コラム

企業において、スキル面でも責任面でも重要な役割を担い、組織の今後に大きな影響を与える管理職ですが、育成に注力できていない企業様も多いのではないでしょうか。弊社でも毎年多くご要望いただく「管理職研修」は、企業が成長し、生き残るために欠かせない研修です。そこで今回は、管理職の役割や求められるスキルから、管理職研修に取り入れたい内容まで、「管理職の役割を最大限引き出す管理職研修の内容と目的」をご紹介します。

管理職の役割

組織を率いる重要なポジションである管理職ですが、どのような役割が求められているのでしょうか。管理職として求められる役割を3つご紹介します。

部下の指導育成

管理職の最大のミッションは「人を育てる」ことであり、「いかに部下を成長させ、組織を強化し、貢献できるか」が重要です。組織として成果を上げるために、社員一人ひとりのスキルや考え方を磨き、成長させる必要があります。例えば、部下の仕事内容や進捗状況を把握しサポートを行うことや、部下のスキルが向上しているか、部下が能力を発揮できているか、確認することも管理職の役割です。部下とコミュニケーションを図り、業務の進捗だけでなく部下の強み・弱みを知ることは、部下を育成し、キャリアプランを共に考える上では欠かせません。

業務管理

管理職は、自分の業務に取り組むだけでなく、組織やチーム・部下の目標達成のために業務管理を行うことが求められます。具体的には、目標設定や業務の進捗確認の他、業務が円滑に進むように、計画立案・経験やスキルに応じた人員配置・予算管理などを行います。また、目標達成するために計画が滞りなく進むよう、部下のサポートや、状況に応じて新たな施策の導入、プロセスの見直しを行い、改善施策を検討・推進することも求められます。また、スムーズに業務が進むよう、予めトラブル発生時の対処方法も検討しておく必要があります。

経営方針の浸透

管理職は、企業の経営方針を自分のチームや部下に浸透させる役割も担っています。いかに優秀な社員が集まっても、各々がバラバラな方向を向いていては、組織のまとまりがなく、部下の能力も最大限に発揮できません。結果として、チームとして十分な成果が得られず、企業の業績悪化に繋がる恐れもあります。そのため管理職は、経営方針を部下に分かりやすく伝え、適切な行動レベルに繋がるよう浸透させていく必要があります。経営方針の浸透はすぐにできることではないため、部下とコミュニケーションをとりながら、日々の会話や行動で自ら示す必要があります。

管理職に求められる3つのスキル

組織マネジメントや人材育成において、マネジメント層の役職とビジネススキルの関係性を示した「カッツモデル」がありますが、社内の全ての職種を対象として育成に役立てられています。「カッツモデル」とは、求められるスキルを「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つに分類した上で、それぞれの階層にとって、どの能力がどのくらいの割合で必要なのか示したものです。ここでは3つのスキルについてご紹介します。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、スムーズな業務の遂行に欠かせない専門知識や技術などのことで、業務遂行能力とも言われます。管理職の場合には、組織や部署全体をマネジメントする能力や、人事評価スキルなどが当てはまります。その他には、書類を作成するためにWordやExcelを使いこなすパソコン活用力、メールや議事録を作成するための文章作成力などが挙げられます。そのため、業種・職種により求められる度合いは多少異なるものの、経験の少ない新入社員・若手社員や、現場に近い役割ほど求められる傾向にあります。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、社内外の関係者と円滑な意思疎通を図り、良好な関係を築く能力のことで、対人関係能力とも言われます。具体的には、基本的なコミュニケーションスキルや相手の意見に耳を傾ける傾聴力の他、チームを率いるリーダーシップや、部下育成のためのコーチングスキルの他にも、意見の違う相手と打開策を探る交渉力や、相手を納得させるためのプレゼンテーションスキルが挙げられます。ヒューマンスキルは組織で目標達成をする上で欠かせないスキルであり、管理職に必要なスキルです。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、目の前の状況や情報を客観的に分析し、物事の本質を捉えて最適解を導く能力のことで、概念化能力とも言われます。具体的には、筋道立てた思考で論理的に説明をするロジカルシンキングや、物事を多角的に考察するラテラルシンキング、想定外の出来事に対して臨機応変に対応する柔軟性や応用力などが挙げられます。分析を踏まえた目標設定や、トラブルに対する問題解決力など、あらゆる局面を乗り切るスキルであるため、管理職に強く求められるスキルです。

このように、新入社員や若手社員の頃は、知識や技術などのテクニカルスキルが重視されますが、経験を重ね役職が上がるに連れて、ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルが求められるようになります。

管理職研修に取り入れたい内容

ここまで、管理職の役割や求められるスキルをご紹介しましたが、組織で活躍できる管理職を育成するためは「管理職研修」が欠かせません。そこで、管理職研修にぜひ取り入れることをお勧めするテーマをご紹介します。

コーチング

管理職は、チームの目標を達成するために、部下の能力を最大限に引き出す必要があります。コーチングスキルを習得することで、部下の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めることができます。部下の行動変容だけでなく、コミュニケーションの活性化や信頼関係の構築にも繋がるため、チームで仕事をする上で管理職にとって欠かせないスキルです。

チームビルディング

管理職は、経営層の意思やビジョンを部下に伝達し、目標達成に向けた戦略を実行する役割を担います。組織の成果を最大化させるためには、部下への理解を高め、一人ひとりの強みを活かしたチームビルディングを行うことで、チーム目標を実現し、組織のパフォーマンスを高める必要があります。チームのコミュニケーションの活性化にも繋がります。

ロジカルシンキング

管理職は、物事を論理的に考え、筋道を立てて結論を導き出すことが求められます。感情的な判断しかできず、その時々で異なる対応をとると、部下の不満に繋がりかねません。適切な指示・指導をするためには、ロジカルシンキングを用いて、論理的に物事を伝える必要があります。物事を論理的に捉えることで、順序立てた話ができるようになり、相手に分かりやすく伝えることができます。さらには、意思決定や業務のスピードが速くなるため、問題解決の原因特定や解決策の提案にも繋がります。

コンプライアンス

管理職には、コンプライアンスの基礎知識と、違反を起こさないための組織作りが求められます。部下を持つ立場として、模範となる行動を示すことはもちろんですが、職場のリスク管理を行うことで、万が一コンプライアンス違反が発生した場合にも、正しく対処する必要があります。また、管理職となり権限の幅が広がることで、様々な不正に関与する可能性や、誤った判断によって、思わぬコンプライアンス違反を引き起こし、組織に大きな損失を与える恐れもあるため、正しい知識を習得する必要があります。

管理職研修の目的

管理職研修を成功させるためには、目的を明確にしなければなりません。そこで、管理職研修の目的を3つご紹介します。

役割認識

管理職の役割については、「部下の指導育成」「業務管理」「経営方針の浸透」の3つをご紹介しました。管理職は、自分の成果を上げ、目標設定するために行動するプレイヤーを脱却し、チームや部下に働きかけ、組織を牽引する「マネジメント視点」に変化させる必要があります。そのため、研修を通じて管理職としての自覚を持たせ、役割認識を醸成することが有効です。

指導育成スキルの習得

管理職の役割として、部下の指導育成を行うことで「人を通じてことを成す」ことが挙げられます。組織の上に立つ立場として、部下や後輩を育成するための適切な指導力の習得も、管理職研修の目的のひとつです。

コミュニケーションスキルの向上

管理職に求められるスキルとして、コミュニケーションスキルが挙げられます。コミュニケーションと言うと、若手社員に求められるイメージがあるかもしれませんが、管理職にとっても不可欠です。組織内で円滑なコミュニ―ケーションが図れるよう、話しやすい雰囲気作りや、部下や後輩からの話に耳を傾ける傾聴力などを向上させる必要があります。

まとめ

管理職研修を成功させるためには、研修の目的を明確にすることによって、自社の管理職に合ったプログラム内容を設計することが重要です。弊社の「管理職研修」では、今回ご紹介した「コーチング」「チームビルディング」「ロジカルシンキング」「コンプライアンス」はもちろんのこと、お悩みに合わせたプログラムをご提案いたします。管理職研修でお悩みの方は、ぜひ弊社にご相談ください!

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